外装工事という言葉を耳にしたことがありますか?外壁や屋根など、家の外から見える部分の設備や装飾のことを外装といいます。雨風や紫外線を常に浴びているため、放置すると汚れがひどくなったり劣化が進んだりしてしまします。そこで外装工事の種類や必要性をご紹介します。
◼ 外装工事とは
外壁や屋根など、外から見える設備や装飾のことを外装といいます。外観は家の顔ともいえる部分なので、できるだけきれいに保っておきたいですよね。しかし雨風や紫外線を浴び続けていることから定期的なメンテナンスや外装工事を行う必要があります。
◼ 外装工事の種類
外装工事と一言でいっても、工事の種類は場所によってさまざまです。劣化が気になり始めた場所や補修をしたい場所、きれいにしたい場所など、目的に合わせた外装工事をできるように工事の種類を頭に入れておきましょう。
・外壁
外装工事の中でも最もメジャーなのが外壁に関する工事です。外壁は劣化の度合いによって塗り替えやカバー工法、張り替えといったリフォーム内容を選ぶことができます。さまざまな外壁材の種類がありますが、塗り替えの場合は家の外壁材に合わせて塗料選びを行う必要があります。劣化が進んでいても強度が残っている場合はカバー工法、強度が残っていない場合は張り替えを選択できます。外壁材の耐用年数や塗料の単価、特徴などを考慮した上でリフォーム方法を選ぶようにしましょう。
・屋根
屋根も外壁と同じようにメジャーな外装工事の一つです。家全体を覆っており、雨をもろに受けることから劣化が進みやすい箇所だといえます。外壁と同じく家の外観を決めるため、外壁と一緒にリフォームして色を選ぶことで理想に近い外観に仕上がります。また屋根も塗り替えだけではなく、カバー工法や張り替えも選ぶことができるため、劣化の度合いに応じて選ぶようにしましょう。
・トラブルへの対処
雨漏りや断熱といったトラブルが起こった場合の対処も外装工事の一つです。家の外壁や屋根で雨漏りが発生している場合、できるだけ早く対応するようにしましょう。さまざまな劣化の症状の中でも雨漏りは深刻な症状の一つであり、家自体の劣化につながる症状でもあります。放置することで家の内部まで腐蝕が進んでしまったり余計に費用が高くなったりすることがあるため注意が必要です。また外壁リフォームと同時に断熱材を入れたり防水加工を行ったりすることも。トラブルへの対処はもちろん、トラブルを未然に防ぐための外装工事を行うこともあります。
・イメージチェンジ
家の外観は外壁と屋根の色によって大きく変わります。「家の外観に飽きた」「外観をイメージチェンジしたい」といった場合に塗り替えを行うのも外装工事の一つ。外壁塗装ではもともとの外壁と同じような色を選ばれることも多いですが、せっかく塗り替えるのであればイメージを変えたいというお客様も。塗料ごとに選べる色の種類が異なるため、塗料の機能性も考慮しながら、カラーサンプルやカラーシミュレーションを使って慎重に色選びを行うようにしましょう。
◼ 外装工事の必要性
外装工事は家の保護や耐久性の維持の観点から必要な工事だといえます。家の中は過ごしやすさに直結してくるため劣化が進むと気になりがちですが、外観は多少汚れても過ごしやすさとは関係がないためつい放置してしまう人もいるかもしれません。しかし汚れやすい箇所であることから、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。見た目はもちろん、劣化が進むと雨漏りなどの深刻な状態に陥ることもあるため早めに対応するようにしましょう。
・防水
外装工事の必要性として、防水性を高めることがあげられます。塗装によって防水性能を高めることができますが、前回の塗装から年数が経つと塗料に含まれていた防水機能が落ちてしまいます。外壁材の種類によっては防水性能の低いものもあるため、長い間塗装をせずにいると外壁材から雨水が侵入してしまうこともあります。そのため特に防水性の低い外壁材を使用している場合は、早めに塗り替えなどの対応を行うことをおすすめします。
・外壁の保護
外壁リフォームの必要性の2つ目に外壁や屋根の保護があげられます。外壁や屋根に塗った塗料が固まると「塗膜」という膜が張り、外壁や屋根を守る役割を果たしてくれます。雨や風、紫外線といったダメージを受け続けている外壁や屋根を守るためには塗膜の力が必要です。しかし塗装をしてから年数が経つと塗膜の力が弱くなってしまうため、定期的な塗り替えが必要となります。
塗膜の力が弱まったりなくなったりしてしまうと、外壁や家自体が劣化してしまうこともあります。塗り替えには費用がかかってしまうためつい後回しにしてしまいがちかもしれませんが、定期的に行うことで大掛かりな修理をする必要がなくなります。結果的には費用を抑えることになるのでメンテナンスは定期的に行うようにしましょう。
・美観の維持
外壁や屋根を塗装する理由として一番に思いつくのが「見た目」だという人も多いことでしょう。塗料の耐用年数や外壁の保護といった理由よりもピンときやすいですよね。外観をきれいにすることも外壁リフォームの必要性の一つです。
家を建てたときはお気に入りの色を選んで塗装してもらったとしても、年数が経つと色褪せたり別の色に変えたいと思ったりすることもあるかもしれません。色はもちろん、ひび割れてしまったり膨れてしまったりすると見た目が悪くなってしまいます。周りの家と調和するため、資産価値を上げるため、など理由はさまざまだと思いますが、外観も塗り替えの立派な必要性だといえます。
・耐用年数
外壁を塗装する際には、外壁材と塗料それぞれの耐用年数が大きく関わってきます。そこで塗装の時期を見極めるためにも、耐用年数について知っておきましょう。まずは外壁材の耐用年数について。外壁材の種類は窯業系サイディング、金属系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディング、モルタル、ALCパネル、コンクリート、タイルなど。
窯業系サイディングはセメントと繊維質を混ぜて作られた素材であり、耐用年数は40年。7~8年ごとにメンテナンスを行うことが推奨されています。金属系サイディングは金属を板状に加工して断熱材を裏打ちしている素材。耐用年数は40年であり、約10年ごとにメンテナンスを行うようにしましょう。木質系サイディングは天然の木を加工した外壁材で、耐用年数は40年。8~10年を目安にメンテナンスを行うときれいに保つことができます。樹脂系サイディングは文字通り樹脂を使用したもので、耐用年数は40年。樹脂自体に色が入っているため塗装の必要はありませんが、変色しやすい特徴があるのでメンテナンス自体は必要です。
モルタルは砂やセメントなどを混ぜたものを手作業で塗った外壁材のことです。耐用年数は30年で、8~10年でメンテナンスを行う必要があります。ALCパネルは気泡のある軽量コンクリートのことであり、耐用年数は長く60年といわれています。10年程度でメンテナンスを行うことで長持ちさせることができます。コンクリートの外壁は耐用年数60~100年、メンテナンスは15~20年ごとに行うようにしましょう。タイルは耐用年数40年、メンテナンスも不要といわれています。
次に塗料の耐用年数について。塗料にもさまざまな種類があり、特徴や費用、機能面を考慮して選ぶ必要があります。塗装屋ぬりべえで取り扱っている塗料は、シリコン塗料、ラジカル塗料、遮熱塗料、フッ素塗料、無機塗料の5種類。シリコン塗料はコストパフォーマンスの高い種類であり、耐用年数は8~10年となっています。お客様の中でも6~7割の方に選んでいただいています。ラジカル塗料は発売されてから間もない最新鋭の塗料であり、紫外線によって発生するラジカルを抑制する塗料です。耐用年数は12~15年となっています。
遮熱塗料の耐用年数は12~15年。熱を持つ紫外線を反射して逃がしてくれるため、家の中の温度を快適に保つだけではなくヒートアイランド対策にもなります。フッ素塗料はフッ素を含む合成樹脂を主成分とするものであり、耐用年数は15~18年。親水性や耐熱性の高さが特徴です。無機塗料は無機物を主成分としているため、紫外線による劣化が少なく耐久性に優れています。塗膜のポテンシャルが高く、耐用年数は18~20年となっています。
◼ 外装工事の目安
外装工事を行う際、そろそろかな?と思っていてもタイミングを掴めずにいる人もいるかもしれません。そこで外装工事の目安となるタイミングと劣化の症状についてご紹介します。
・タイミング
新築時の外壁にも塗装は施されていますが、グレードの低い塗料が使われていることがあります。そのため、2度目以降の塗り替えよりも、初めての塗り替えの方が短いスパンで行わなければなりません。外壁材や塗料の種類にもよりますが、一般的に5~10年を目安に塗装を検討したいものです。家を建ててから5年で塗装というのは早いように感じられるかもしれませんが、外壁の機能が衰えたまま放置しておくと家自体の劣化にもつながってしまいます。できるだけ早めにメンテナンスを行うことをおすすめします。
・劣化の症状
外壁は年数が経つと、さまざまな劣化の症状が現れてきます。劣化の初期症状として、色褪せや変色が見られることがあります。塗料を塗って乾くと塗膜という膜が張りますが、紫外線を受けることで塗膜が劣化してしまいます。これによって色褪せや変色が起こってしまいます。同じ理由から、塗料に含まれる顔料が白い粉状になって表面に出てくることをチョーキング現象といいます。外壁を触ったときにチョークのような粉が手に付いたら注意が必要です。これらの症状はまだすぐに塗装が必要というわけではありませんが、放置することで更なる劣化につながりかねません。
色褪せや変色、チョーキング現象を放っておくと、外壁がひび割れてしまうことも。0.3mm以下のヘアークラックであれば塗膜の劣化によるものかもしれませんが、それ以上幅の広いひび割れが見られた場合は構造部分までひび割れが進んでいることも考えられます。ひび割れを発見したときは、雨漏りなどが起こる前に早めに対策を行うようにしましょう。
◼ まとめ
外装工事は、外壁や屋根など外から見える設備や装飾のことをいいます。主に外壁や屋根の塗装やカバー工法、張り替えといったリフォームについてご紹介してきました。塗装屋ぬりべえでは千葉県と茨城県で外壁と屋根の塗装を行っています。地域最大級のショールームではカラーサンプルやカラーシミュレーションを使って色選びをできますので、ぜひお気軽にお越しください。