雨樋には、降ってきた雨水や雪解け水を集めて排水させる役割があります。家の外観の中でも目立たない建材の一つですが、壊れてしまうと建物の腐食や雨漏り、騒音などを引き起こすことがあります。
そんな雨樋が壊れてしまったとき、「自分で修理できるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。雨樋を修理する方法と自分で修理する際の注意点をご紹介します。
◼ コラムのポイント
1、雨樋の修理を自分でできるのか?について知ることができます
2、雨樋の修理方法と自分で行う場合のやり方を学べます
3、雨樋を自分で修理する場合の注意点が分かります
目次
◼ 雨樋の修理は自分でもできる?
雨樋の修理に気付いたとき、自分で修理を行うか業者に依頼するか悩む方も多いかもしれません。「自分で修理した方が費用を抑えられる気はするものの、自分でできるものだろうか」といったように。
結論からいうと雨樋の状態によっては自分で修理することも可能です。しかし自分で雨樋の修理をする場合は以下のポイントを覚えておきましょう。
- 初心者には案外難しい作業であること
- 自分での修理はあくまでも応急処置であること
- 劣化がひどい場合は自分で行うのは難しいこと
- 高所での作業なので危険が伴うこと
- 自分での応急処置後は業者に修理を依頼すること
これらを頭に入れた上で、部分的な修理など細かい部分の修理は行ってみても良いかもしれません。雨樋の修理方法と自分で行う場合については次にご紹介します。
◼ 雨樋の修理方法
雨樋が壊れた場合、どのような修理方法が考えられるのでしょうか。雨樋の状態によって修理方法が異なるので、家の雨樋と照らし合わせてみてください。
・部分的な修理
雨樋の状態がそこまで悪くない場合、例えば一部分のみのひび割れや穴などは、部分的な修理のみで対応できます。
自分で修理する場合
雨樋の部分的な修理を自分で行う場合、小さなひび割れや穴の箇所をコーキング材や防水テープでふさぐことができます。コーキング材や防水テープはホームセンターなどでも購入できるので、費用を抑えつつ手軽に修理できます。
しかしこの方法は応急処置なので、時間が経つとだんだん剥がれてくる可能性も。梅雨前や雪の季節の前などは業者に点検を依頼した方が良いかもしれません。
・部品交換
ひび割れや穴、破損、歪みなどが一部分だけではなく数カ所発生しているような場合、部品交換がおすすめです。
自分で修理する場合
部品交換では雨樋のメーカーや部品の型番号を調べた上で適合するものを選ぶ必要があります。雨樋の修理をしている業者に依頼すると部品を取り寄せてくれることもありますが、古い雨樋だと部品が生産中止になっていて取り寄せできないことも。
・全体の交換
雨樋の破損箇所が広かったり、全体的に傷みが出てきていたりする場合、雨樋全体を交換する必要があります。家に付帯している雨樋を全て交換するため、既存の雨樋と違う種類のものを選ぶこともできます。
自分で修理する場合
雨樋や脚立、その他の必要なものを入手できたら、屋根の端に金具を留めて雨樋を取り付けていきます。長さを調節したり接着剤を補強したりと細かい作業も必要になります。
・全体の塗装
雨樋の変形や破損が起こっているわけではないものの、色褪せが気になっていてこれからの劣化が不安だという場合、雨樋全体を塗装することも。塗装することで見た目がきれいになるだけではなく、塗膜で表面がコーティングされるので紫外線や雨による影響を受けにくくなります。
自分で修理する場合
自分で塗装することもできるかもしれませんが、足場や取り外し・取り付けなどの作業もあるので、外壁塗装のタイミングで業者に依頼するのが一般的です。
◼ 雨樋を自分で修理する際の注意点
雨樋の修理方法と自分で修理する場合のやり方についてご紹介してきました。雨樋を自分で修理する場合、どのようなことに注意すると良いのでしょうか。
・初心者だと難しい
普段からDIYをしているような方だと「ホームセンターで材料が揃うのであれば自分にもできそう!」「費用を抑えられるなら自分でやった方がお得なのでは」と考える方も多いかもしれません。
実際に材料は簡単に手に入りますが、DIYと雨樋の修理は勝手が違う部分が多いため、案外難しく感じられるかもしれません。例えば雨水がスムーズに流れるように傾斜を考えたり、外壁にまっすぐ沿わせるように組み立てたり、部品のつなぎ目に隙間ができないようにしたり。
雨樋の役割である雨水の排出ができなくなってしまっては元も子もないので、自分で行う修理はあくまでも応急処置として、早めに業者に点検や修理を依頼するようにしましょう。
・高所なので危険が伴う
雨樋は屋根の近くから地上に向けて取り付けられているため、どうしても高所での作業になってしまいます。修理の作業だけでも難易度が高い上に、慣れない状態で高所で長時間作業するため危険が伴います。リスクを考慮した上で、それでも自分で修理するという方は慎重に行うようにしましょう。
・目視で日常点検しよう
雨樋は重要な役割を果たしてくれている割に存在感が薄い建材の一つ。しかし不具合が出てきてしまっては困りますよね。そのため定期的に目視で日常点検を行うようにしましょう。
タイミングとしては、梅雨の前後や台風・大雨の前後、雪が降ったあとなど。大雨が降ったあとは雨水がスムーズに流れたかどうかや水漏れしていないかどうかが分かりやすいですよね。
点検の際のポイントはこちら
- 雨樋の変形や破損
- 雨樋のひび割れ
- 落ち葉や土砂の詰まり
- 排水がスムーズではない
- 指示金具の破損や変形、外れ
高所での点検になるので、脚立を安全な場所に立てて慎重に行うようにしましょう。自分で目視での点検をしていたとしても、気付かない部分で劣化している可能性もあります。正確に状態を把握するためにも定期的に業者にも点検を依頼するようにしましょう。
◼ まとめ
雨樋の修理方法と自分で行う場合についてご紹介してきました。劣化がそこまでひどくない場合は自分で修理することも可能ですが、自分での修理はあくまでも応急処置であることを頭に入れておく必要があります。また高所での作業なので、注意しながら慎重に行うようにしましょう。
雨樋の色褪せが気になる場合、まだ修理の必要はありませんが、塗装をすることできれいな状態を保つことができます。塗装屋ぬりべえでは外壁塗装のタイミングで雨樋の修理や塗装も行っております。千葉県と茨城県で雨樋の修理・塗装、外壁や屋根の塗装をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。