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冬の外壁塗装「養生」の注意点。窓が閉め切りになる期間を快適に過ごす方法

最終更新日時 : 2026.02.19

冬の外壁塗装「養生」の注意点。窓が閉め切りになる期間を快適に過ごす方法

冬の外壁塗装「養生」の注意点。窓が閉め切りになる期間を快適に過ごす方法

冬の外壁塗装において、施主様が最も心理的なストレスを感じやすいのが「窓の養生(ようじょう)」です。

塗装を綺麗に、そして安全に仕上げるために、窓や扉をビニールシートで覆う工程は避けられませんが、冬場に窓が数日間閉め切りになるのは決して楽なことではありません。

今回は、冬の工事期間中を「暗い・寒い・空気が悪い」という三重苦から解放し、快適に過ごすためのプロのアドバイスをまとめました。


この記事はこんな方におすすめ!
・塗装期間中、家の中が暗くなったり換気ができなくなったりするのが不安な方
・冬の塗装工事を予定しており、生活への影響を最小限にしたい方

1 養生の役割と冬ならではのリスクを知る

養生とは、塗料がついてはいけない場所を保護する工程です。窓やサッシ、玄関ドア、床、植栽などをポリシートやマスキングテープで覆います。冬の外壁塗装でこの養生が問題になる理由は、主に3つあります。

1つ目は「採光の遮断」。シートが光を遮るため、昼間でもリビングが薄暗くなり、冬特有の憂鬱さを感じやすくなります。

2つ目は「換気の制限」。冬はストーブやファンヒーターを使う機会が増えるため、窓を閉め切りにすることで室内の空気の汚れや湿気が気になります。

そして3つ目は「安全上のリスク」です。冬場に最も注意しなければならないのが、ガス給湯器の養生です。給湯器の排気口を誤ってシートで塞いでしまうと、排気ガスが逆流し、室内に一酸化炭素が充満する恐れがあります。これは命に関わる重大な事故です。

冬の養生は、単に「汚さない」という目的だけでなく、居住者の健康と安全をいかに守るかという、業者の配慮と技術が問われる工程なのです。

  • 養生シートは風でバタバタと音が鳴りやすく、冬の強い季節風の日は騒音ストレスになることもある。
  • 給湯器付近の養生には必ず「防炎タイプ」のシートや、排気を妨げない専用カバーが必要。
  • 窓が閉まることで気密性が極端に上がり、室内で燃焼系暖房を使う際は通常以上の注意が必要。

2 業者にリクエスト!「換気ができる養生」の仕組み

「工事中は全ての窓が数週間開けられない」と思い込んでいませんか?

実は、事前の相談次第で「換気できる窓」を確保することが可能です。全ての窓を一度に養生するのではなく、その日に塗装する面以外の窓を一時的に開放したり、窓を開けた状態でも塗装ができる特殊な部材を使ったりする「換気養生」というテクニックがあります。

例えば、浴室の小窓やキッチンの勝手口、トイレの窓などは、生活に不可欠な換気ポイントです。これらを優先的に「開閉可能」な状態で養生してもらうよう、契約前や着工前の打ち合わせで明確に伝えましょう。

腕の良い業者は、ファスナー付きのシートや、サッシの可動部を逃がすようなマスキングの工夫をしてくれます。また、24時間換気システムの吸気口を完全に塞いでしまわないよう、フィルター部分をメッシュ状のカバーで保護するといった配慮も、冬の快適性を左右します。

  • 浴室やトイレなど、湿気やニオイがこもりやすい場所の窓を「換気ポイント」として事前指定する。
  • 「養生したままでも開閉可能な補助金具」や「通気養生材」の使用を確認する。
  • 作業が終わる夕方以降、特定の窓の養生を毎日一部剥がしてもらえるか、業者とルールを決める。

3 「高透明シート」で部屋の明るさと暖かさを守る

冬の室内を暗くしないための秘策が、養生に使うビニールシートを「高透明タイプ」に変更してもらうことです。標準的な養生シートは乳白色で半透明なため、外の景色が全く見えず、日光も半分以上カットされてしまいます。

これに対し、農業用ビニールのような高い透明度を持つシートであれば、窓越しに冬の日差しを取り込むことができ、部屋の温度低下を防ぐとともに、閉塞感による精神的なストレスを劇的に和らげることができます。

また、窓を閉め切りにすることで、冬場は窓周辺に「結露」が発生しやすくなります。ビニールシートとガラスの間に湿気が溜まると、カビやサッシの傷みの原因になるため、窓の内側に除湿剤を置く、あるいはサーキュレーターで空気を動かすといったセルフケアも有効です。

業者が工事を終えて帰宅した後に、家の中をどのように管理すれば良いか、アドバイスをくれる業者を選ぶことが、冬のリフォーム成功のポイントです。

  • 高透明シートを使うことで、工事中も庭の様子が確認でき、防犯上の安心感も高まる。
  • 日中の太陽光を室内に取り込むことで、暖房負荷を抑え、電気代の節約にも貢献する。
  • ベランダ側の窓の養生を最後に行うなど、工程の組み方を工夫してもらう。

4 忘れがちな「洗濯物」と「室外機」の冬対策

窓以外の養生で注意すべきなのが、エアコンの室外機と洗濯物です。

外壁塗装中は、洗濯物を外に干すことが完全に制限されます。冬は夏に比べて衣類が乾きにくいため、数週間にわたる部屋干しやコインランドリーの利用は大きな負担になります。あらかじめ工事の工程表を把握し、どの期間が特に干せないのかを確認した上で、浴室乾燥機のフル活用や除湿機の準備を整えておきましょう。

また、エアコンの室外機についても、完全にシートで包んでしまうと故障の原因になります。暖房が必要な冬場は、室外機が空気を吸い込み、吐き出すサイクルを邪魔しない「エアコン専用メッシュカバー」を用いた養生が必須です。これを怠ると、エアコンが異常停止するだけでなく、無理な負荷がかかってコンプレッサーの寿命を縮めてしまいます。

「冬の塗装はエアコンが使えない」というのは過去の話。正しい知識と道具を持つ業者なら、普段通りの生活を送りながら塗装を進めることができるのです。

  • 「エアコン使用可能養生」を行っているか、必ず事前に確認する(特に寝室やリビング)。
  • 洗濯物の部屋干し臭を防ぐため、サーキュレーターや衣類乾燥除湿機をこの機会に用意する。
  • 近隣への配慮として、塗装の臭いが強い日などは前もって教えてもらうよう取り決める。

まとめ

冬の外壁塗装において、養生は「仕上がりの美しさ」と「生活の快適さ」の天秤です。窓を完全に塞ぐ従来の方法ではストレスが溜まりますが、透明シートの活用や換気ポイントの指定、そしてエアコン室外機の適切な養生といった配慮があれば、冬の工事も驚くほどスムーズに進みます。

施主様として大切なのは、遠慮せずに「生活の中で何を優先したいか」を業者に伝えることです。信頼できるパートナーと共に、冬ならではの高品質な仕上がりを、最小限の負担で手に入れましょう。

この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
塗装屋ぬりべえ 編集部
かけがえのない日々の想い出を、より素敵に彩るお手伝いこそ、私たちハウジング重兵衛のしあわせです。
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あらゆる家づくりと住まいのプロフェッショナルとして、地元千葉と茨城との地域密着や社会貢献にもつながっていく企業として、お客様の幸せを礎に、200年企業を目指してまいります。
リフォームを中心とした住宅業界
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資格情報

・一級建築士
・二級建築士
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