「外壁塗装は築20年まで我慢しよう」「お金が貯まってから工事しよう」など、外壁塗装を後回しに考えてしまう方がいらっしゃいます。
しかし、外壁塗装は劣化が初期段階の場合に行うことができるメンテナンス方法です。
外壁塗装ではメンテナンスができず、外壁の張り替え工事などが必要となってしまうこともあります。
この記事では、外壁の劣化が進んでしまった場合にどのような修繕を行うかについてご紹介いたします。
・外壁塗装ができなくなってしまった場合どうすればよいの?
・外壁の張替工事って何するの?
1 外壁塗装は劣化を食い止めるメンテナンス
外壁塗装は、外壁の劣化がこれ以上進まないように行うメンテナンスです。
つまり、劣化がある程度進んでしまってからでは、すでに遅いメンテナンスであることもあります。
例えば、車の塗装メンテナンスを行う場合を考えてみましょう。
車のボディの塗装が剥げ、サビて小さい穴が開いてしまった場合、再塗装を行ってもすでに遅いということがわかるかと思います。
住宅の外壁にも同じことが言えます。外壁の劣化が進み、クラックが生じ内部の腐食も進んでしまった場合には塗装メンテナンスはすでに遅いのです。
- 外壁の劣化から内部を守るのが、外壁塗装。
- 外壁事態が傷んでしまった場合は、外壁塗装では間に合わない。
2 外壁の劣化が進んでしまった場合
「外壁が劣化しないように塗装をしましょう」と聞いたことがあるかもしれませんが、実際に劣化が進んでしまった場合にはどのような修繕を行えば良いのでしょうか?
費用を抑えたいばかりに、適切な補修をせずに、塗装のみで済ませてしまうことのないように注意しましょう。
・クラックが5mm以上の修繕
外壁のクラックが5mm以上と、比較的大きいひび割れが発生してしまった場合には、コーキング補修もしくは張り替え工事を行います。クラックは塗料だけでは埋まりませんので、コーキングで埋めることで雨水が入らないように処理します。
しかし、注意しなければならないのはクラックから内部に雨水が侵入し、内部の劣化が進行してしまっている場合です。
この場合には、コーキング補修は不適切であり外壁の張り替え及び内部の補修を行う必要があります。
・内部劣化の確認は外壁張り替えが必要
クラックそのものではなく、内部が劣化している可能性を心配しましょう。
内部劣化は、外壁を一度剥がさないと正確に確認ができません。
このように、単純に塗装をすれば綺麗になると考えるのではなく、住宅の長期的なメンテナンスを考え、状態に応じて外壁の一部張り替え工事なども検討するようにしましょう。