新築した住宅も10年くらい経つと「そろそろ外壁や屋根の塗装をするほうがよいのでは?」と思い始めます。
しかし、ほとんどの人は専門知識がないため、たまたま訪ねてきた業者にお願いしてしまうケースも多いようです。
そこで、外壁や屋根塗装に関する素朴な質問を集めてみました。
基礎的な事を知っておくと、業者との打ち合わせもスムーズに行きます。
・外壁塗装ってよくわからない
・外壁塗装の最低限の知識がほしい
目次
1 外壁の塗り替えのタイミングは?
一般的によく使用されるシリコン塗料が耐用年数10年程度、フッ素は13年~15年程度、無機塗料が20年程度の耐用年数です。
しかし、新築当時に使われた塗料の種類が、わからない場合もありますよね。
そんな時は、目で見て、手で触ってみて判断します。
・外壁塗装をする目安
①壁を手で触ると手のひらが白くなるチョーキング現象が表れる。
②壁にコケやカビが付いている
③雨漏りが起きている。
④サイディングボードのつなぎ目のコーキング(ゴム状のパッキン)が劣化している。
⑤外壁にヒビが見られるクラック現象が起きている。
などが目安です。
- 外壁塗装のタイミングは基本的には10~20年毎が目安
- 見た目と触れた感覚でタイミングを正確に判断しよう
2 外壁塗装の相場はいくらくらい?
外壁の塗り替え費用は「塗料のグレード、建物の大きさ、建物の劣化状況」によって変わってきます。
一般的によく使用されるグレードはシリコン塗料です。耐久年数と費用のコストパフォーマンスが良いため人気です。
塗料のグレードはアクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料、光触媒塗料と順に価格が上がっていきます。
外壁塗装の相場は40坪住宅(塗装面積160㎡、シリコン塗料)で約90万円~100万円です。
外壁塗装の価格は塗装面積と塗料の種類によります。
また、付帯部(ベランダ、雨樋・破風・雨戸など)の補修などが加わるとさらに価格は上がります。
高すぎても安すぎても問題がある場合があるので、相場や業者の良し悪しを判断するためには3社以上へ見積もりを依頼し、業者を比較しましょう。
- 外壁塗装の相場は40坪住宅(塗装面積160㎡、シリコン塗料)で約90~100万円
- 価格は塗装面積と塗料の種類によって異なるため注意
3 外壁と屋根は同時にリフォームした方がいいの?
外壁と屋根を同時にリフォームすることで足場代を節約する事ができますが、屋根の耐用年数は屋根材によって違ってきます。
スレートで約10~35年、日本瓦で約39~60年、セメント瓦で約29~40年、ガルバリウム鋼鈑で約20~40年、トタンで約6~20年になるので、リフォーム時期の目安にして下さい。
屋根材の中では、日本瓦が最もメンテナンスがいらないといわれていますが、漆喰部分の劣化や台風や地震などの影響で割れることもあります。
一般的な耐用年数にこだわらず、定期的なチエックが必要です。
- 屋根の耐用年数をきちんと把握して、同時にリフォームを行なうか判断しよう
4 大手ハウスメーカーと地元の塗装会社どちらがおすすめ?
一概には言えませんが、一般的には、地元の塗装会社に頼んだほうが費用を抑えられます。
大手のハウスメーカーなどに頼むと、自社では塗装をせずに協力会社に委託することが多いようです。
大手ハウスメーカーと協力会社(地元の塗装会社)は、工事費用の原価にそれぞれの利益を上乗せするため、工事費用が高くなる場合が多いのが現実です。
- 大手ハウスメーカーより、地域に根差した会社に見積を依頼しよう!
5 外壁塗装はローンが使えるの?
外壁塗装をしたいけれど、まとまったお金がない場合には、ローンで支払うこともできます。
外壁塗装に使用できるローンについては、「リフォームローン」や「住宅ローン」などがあります。
「いくらぐらい借り入れたいのか」「無担保と有担保のどちらを希望するのか」など、検討しているローンの内容を伝えて、商品を紹介してもらいましょう。
また、各地方公共団体のリフォーム支援制度や都道府県が実施している支援や市区町村が実施している支援もあります。
支援の内容は異なるので、インターネットで調べたり、問い合わせをしましょう。
6 まとめ
外壁や屋根の塗装のリフォームの時期は、だいたい10年~15年くらいです。
素朴な疑問を集めてみたのですが、ほんの少しでも知識があれば、たまに話題になるリフォーム詐欺などに合わずにすみます。
基礎的な事を知り、信頼できる業者に依頼しましょう。