外壁の汚れは年数を掛けて徐々に表れてくるものなので、家の外観を毎日見ていると汚れに気付かないといったこともあるかもしれません。また見た目では分からなくても、劣化しているといったことも。外壁塗装はどのようなタイミングで行ったら良いのか、塗装を行う場合の注意点をご紹介します。
◼ 外壁塗装を行うタイミング
明らかに目に見える汚れやひびなどがある場合は分かりやすいですが、塗装のタイミングがいまいち分からないという人も多いことでしょう。「今すぐ行う必要はないのではないか」とつい後回しにしてしまっている人もいるかもしれません。どのような事柄を塗装のタイミングの目安としたら良いのでしょうか。
・築年数の経過
一般的には、家を建ててから約10年が塗装の目安といわれています。築年数が経てば経つほど雨風や紫外線のダメージを受けているため、建物自体の劣化が進んでいきます。新築時には費用を抑えるために安い塗料が使われていることもあるため、初めての塗り替えは5年を目安に行うことをおすすめします。
築年数1~2年で変色、4~5年でチョーキング、6~7年でコケやカビ、8~9年でひび割れ、10年で剥がれといった症状が見られることがあります。必ずしもこの通りではありませんが、毎年外壁の写真を撮るなどして変化をチェックすると安心です。
・塗料の耐久性
塗装に使用する塗料にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や費用、耐久性が異なります。塗装屋ぬりべえではシリコン塗料、ラジカル塗料、遮熱塗料、フッ素塗料、無機塗料の5種類を使用しています。外壁塗装のタイミングは、塗料の耐用年数を目安にすることができます。
シリコン塗料はコストパフォーマンスが高く、耐用年数も8~10年となっています。ラジカル塗料は最新鋭のハイテク塗料といわれており、塗膜の劣化を防ぎます。耐用年数は12~15年。遮熱塗料は紫外線を逃がしてくれるのが特徴で、耐用年数は12~15年となっています。フッ素塗料は耐久性が高く、15~18年という圧倒的な耐用年数を誇ります。
・劣化の症状を見極める
外壁が劣化するとさまざまな症状が表れます。劣化の進行度合いが低い症状からご紹介します。まず家を建ててから数年で表れるのが色褪せ。色褪せは紫外線や酸性雨が原因であり外観を損ねてしまうため気になる人も多いかもしれません。また、外壁を触ると白い粉のようなものが手についたことがありませんか?それはチョーキングという現象であり、表面が劣化していることの表れです。チョーキングを放っておくと、ひび割れやカビなどにつながることもあるため早めに対応することをおすすめします。
外壁に塗料を塗ると塗膜という膜が張った状態になりますが、塗膜が膨れたり剥がれたりすると外壁の内部に雨水が入ってしまいます。外壁のひび割れのことをクラックといい、幅のクラックを放置すると家自体の強度が低下してしまう可能性もあります。
◼ 外壁塗装の注意点
外壁塗装を依頼すると決めてから実際に工事が行われるまでには、たくさんの工程があります。工程の一つ一つが重要になってくるので、外壁塗装を行う際に注意しておきたいポイントをご紹介します。
・業者選び
外壁塗装を依頼できるのは、ハウスメーカーやリフォーム会社、塗装専門会社などの業者があります。家を建てた際に依頼したハウスメーカーであればアフターサービスとして塗装を契約することができます。ハウスメーカーやリフォーム会社は契約までを行い、施工は下請け業者が行うことが多いのが特徴です。
一方で塗装専門業者であれば下請けが施工を行うのではなく自社施工となるため、仲介手数料を支払う必要がありません。自社施工なので安心できる上に、他よりも費用を抑えられるのがメリットです。その中から業者を選ぶ必要がありますが、費用やデザイン性だけではなく対応が丁寧かどうかといった項目もチェックするようにしましょう。
・相見積もり
業者の数を絞ったら、いくつかの業者に相談して相見積もりを取ってもらうことをおすすめします。いくつかの業者を比較することで実際の相場感も分かりますし、信頼できる業者かどうかを見極めることもできます。
外壁塗装にかかる費用をできるだけ抑えたいという気持ちがあっても、安ければ良いというわけではありません。塗装をした後で後悔することのないよう、しっかり検討するようにしましょう。
・保証の確認
外壁塗装を依頼する業者が保証を付けてくれるかどうかも確認する必要があります。外壁塗装の保証には、自社保証と団体・組合保証の二種類があります。自社保証は塗装を行う業者が直接保証するものであり、定期的に点検してくれるような業者もいれば保証内容がないような業者もいるのが現実です。自社保証は本当に保証を行ってくれるのか、内容をしっかり確認する必要があります。
団体・組合保証は塗装を行う業者が加盟している団体などの保証制度を利用できる仕組みのことをいいます。業者が倒産してしまったとしても保証を受けられるので、安全性が高いといえます。
・費用面
外壁の塗装には費用がかかりますが、一括での支払いやローンなど、どういった方法で支払うのかを考えておく必要があります。支払いをしたあとも、今後の生活や教育、老後の資金などが残るかどうかを計算するなど、入念な資金計画を立てることをおすすめします。
また外壁塗装を検討している段階で、費用の相場を知っておくことも大切です。見積もりを取ってもらったときに相場と比べてどうであるかを見極める必要があるためです。見積りでは、内訳や項目ごとの費用まで確認するようにしましょう。
・塗料選び
外壁塗装に使われる塗料にはさまざまな種類があります。塗装屋ぬりべえではシリコン塗料、ラジカル塗料、遮熱塗料、フッ素塗料、無機塗料の5種類を使用しています。それぞれ特徴が異なるため、家の状態や希望に合ったものを選ぶようにしましょう。
費用が安い代わりに耐用年数が短いものを選ぶと、すぐにまた塗り替えを行わなければならなくなってしまいます。塗装を行う際には、家のまわりに足場を設置する必要があります。足場の設置だけでも費用がかかってしまうため、塗り替えの頻度が多ければ多いほど余分に支払うことになります。そのためある程度の耐用年数があるものを選ぶ方が、長い目で見るとお得になるかもしれません。
・色選び
外壁の色は、家の印象を決めるといっても過言ではありません。せっかく塗り替えを行うのであれば印象をガラリと変えたいという人もいるかもしれませんし、同じような色合いが落ち着くという人もいるかもしれません。ツヤのある質感にするかマットな質感にするかによっても印象は変わります。また1階部分と2階部分で色を変えてツートンカラーにすることもできます。
見た目も大切ですが、色によって汚れが目立ちやすかったり色褪せが目立ちやすかったりする場合もあります。完成したときは気に入った色味になったとしても、すぐに汚れたり色褪せたりしてしまうと悲しいですよね。
◼ 外壁塗装の施工事例
外壁塗装を行うタイミングや注意点をご紹介してきましたが、実際の事例を見ると具体的なイメージがしやすいかもしれません。そこで塗装屋ぬりべえが行った外壁塗装の施工事例をご紹介します。
・汚れに強い無機塗料を使用
家の周りに木々が多く、コケなどによる外壁の汚れが気になるとのことでした。汚れに強い塗料ということで、塗り替えの際には汚れにくい性質を持っている無機塗料を使用しました。無機塗料には無機物が配合されており、水となじむ親水性という性質を持ち合わせています。親水性があると表面についた汚れを水が流してくれます。
またもともとの外壁と同じように、ツヤを抑えてマットな仕上がりにしています。塗装屋ぬりべえでは、ご相談の際にカラーシミュレーションを行っています。今回の事例もシミュレーションに近い仕上がりになったと喜んでいただきました。
・クラックの補修と白の塗装
家を建ててから20年間、外壁が手付かずの状態だったこちらの住宅。クラックが入っていたこともあり、外壁塗装を依頼したとのことでした。塗装前の外壁材は白のモルタルでしたが、色褪せなどにより塗膜が劣化していました。
ラジカル塗料を使用し、塗装前と同じような白をお選びいただきました。ツヤのある雰囲気に仕上がりました。
・アパート外壁の部分張替え
外壁材が剥げているということで張り替えのご相談をいただきましたが、現地調査により全面ではなく部分張替えでのご提案をいたしました。全面張替えでご検討されていたことから、予定よりも予算を抑えることができたとお喜びいただいています。
塗装前は赤に近い色味でしたが、ブラウン系の色を塗装することで、新しく落ち着いた雰囲気に仕上がりました。
◼ まとめ
外壁の塗装を行うタイミングは、築年数や塗料の耐久性、劣化の症状を目安にすることができます。家を建ててから10年が経過している場合は、見た目に症状が表れていなかったとしても、一度点検を依頼してみると良いかもしれません。また新築のときには安い塗料が使用されていることが多いため、初めての塗り替えは5年を目安にすると良いでしょう。
塗装を行う際には、業者選びや相見積もり、保証、費用といった契約に関する内容をしっかり見極めることが大切です。契約が決まると、塗料の種類や色を選ぶ必要があります。家の印象を決める外壁の塗装で失敗することのないようにしましょう。
塗装屋ぬりべえは、千葉県と茨城県という地域に根差した外壁塗装や雨漏り修理の専門業者です。シリコン塗料、ラジカル塗料、遮熱塗料、フッ素塗料、無機塗料の5種類の塗料から、お客様に最適なものをご提案します。外壁や屋根の塗装、雨漏りでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。