家を建ててから年数が経つと、家の中や外でさまざまな劣化が起こり始めます。中でも外壁は常に雨風を受けているため劣化が進みやすい箇所です。そのため外壁材の種類や劣化の度合いに応じて定期的にメンテナンスを行う必要があります。そう頻繁に塗装を行うわけではありませんが、一度に出ていく出費が大きいため、できるだけ費用を抑えたいですよね。そこで外壁塗装にかかる費用の内訳やお得に塗装を行うコツ、見積もり時のチェックポイントなどをご紹介します。
◼ 外壁塗装費用の内訳
外壁塗装を行う際、いくつかの業者から見積もりを出してもらって比較検討した上で業者を選ぶのが一般的です。内訳は大きく分けて外壁塗装に必要な材料費、職人さんのお給料となる人件費、高いところを塗装する際の足場代、その他広告宣伝費や移動費、手数料などの4種類。見積書を見て比較検討する際に適切な判断ができるように、事前に塗装に必要な費用の内訳を知っておくようにしましょう。
・材料費
外壁塗装では、塗料やコーキング、養生といった材料が使われています。これらの材料にかかる費用が文字通り材料費にあたります。塗料は外壁材との相性や色の種類、機能性などを考慮した上で選びますが、塗料によっても費用が異なるため注意が必要です。
・人件費
外壁を塗装してくれる職人さんに支払われるお給料などが人件費にあたります。外壁塗装にかかる日数や人数によって人件費は変わってきます。職人さん1人あたりいくらという風に決まっている場合もありますが、職人さんのレベルによって費用が高くなることもあることを頭に入れておきましょう。
・足場代
外壁や屋根を塗装する際には、高いところの作業を行うために家のまわりに足場を組みます。足場代は適正価格が分かりにくいですが、1㎡あたり700~1000円が相場となっています。できるだけ費用を抑えたいと思う人も多いかもしれませんが、足場代を相場より大幅に安く設定している業者には注意した方が良い場合もあります。足場を組む作業に約一日、解体に半日程度はかかるため、相場より安い設定になっている場合はスケジュールが過密になっている可能性があります。トラブルの原因にもなりかねないため注意が必要です。
塗装をするためになくてはならない工程ですが、できるだけ費用を抑えたい工程でもあります。外壁塗装で足場を組み、一年後に屋根塗装で足場を組む、といったように別々で作業するのではなく、どちらかの塗装のタイミングで同時に行うと足場代を抑えることができます。
・その他
材料費と人件費、足場代以外にも細々とした費用がかかってきます。業者の利益になる分や現場への移動費、保険料、事務手数料などがこれにあたります。一つ一つの費用は高額でなくても、その他の費用を合わせると全体の3割程度になることもあります。そのため内訳を確認するときはその他にどういった費用が含まれているのかも確認するようにしましょう。
◼ お得に外壁塗装をするコツ
外壁塗装は頻繁に行うものではありませんが、一度に出ていく出費が大きくなるため、できるだけ費用を抑えたいと思っている人も多いはず。そこでお得に外壁塗装をするコツをご紹介します。
・相見積もりを取る
外壁塗装を依頼する業者を決める際には、いくつかの業者に見積もりを出してもらって比較検討する「相見積もり」を取るのが一般的です。その際、見積書の内訳や費用をしっかり確認することが大切です。内容に不備があったとしても、契約してからではどうにもならないこともあるため、内容や項目、費用などについてある程度の知識を身に付けてから見積もりを依頼するようにしましょう。複数の業者に見積もりを出してもらうことが面倒に感じられることもあるかもしれません。しかし見積もりを一つの業者にしか依頼しなかった場合、提示された価格が適正かどうかが分かりませんよね。悪徳業者に騙されたり高い費用を要求されたりすることのないよう、いくつかの業者に相見積もりを取ることをおすすめします。それぞれに「相見積もりをお願いしたいのですが」といったように、相見積もりであることを伝えた上で見積もりを出してもらうようにしましょう。
・その場ですぐに返事をしない
塗装業者はたくさんの種類があるため、どこに依頼すれば良いか決められないこともありますよね。相見積もりを面倒に感じて、一つ目の業者に見積もりを出してもらった際にすぐ返事をしてしまいそうになることもあるかもしれません。しかしその場ですぐに返事をしないこともお得に塗装を行うコツの一つです。他の業者に見積もりを出してもらったら一つ目の業者よりも安い可能性もありますし、相見積もりだということを伝えると少し値引きしてもらえることもあるかもしれません。また相見積もりを取ってもらう際、電話やメール、店舗にて相談のやり取りをするかと思いますが、見積書の内容はもちろん対応の丁寧さもチェックすることで信頼できるかどうかを見極めることもできます。後悔することのないよう、業者は慎重に選ぶようにしましょう。
・工事の時期にこだわらない
外壁塗装で値引きしてもらいやすくなるコツの一つに、工事の時期にこだわらないということがあげられます。塗装業者は比較的スケジュールにゆとりがある時期が決まっています。暑さや寒さが厳しい時期や梅雨の時期は塗装に適していないと思って依頼されない方が多いためかもしれません。「今すぐに塗装をしてもらいたい」という場合は別ですが、特に工事の時期にこだわらないのであれば、業者にゆとりのある時期に任せていただけると値引きできる可能性が高くなります。
◼ 見積もり時のチェックポイント
外壁塗装の見積もりを行う際、どのような点に注意すると良いのでしょうか。見積書の見方を知っておくだけでも、お得に塗装をできることにつながるかもしれません。
・塗料の種類や価格
見積書に、塗料のメーカーや商品名、価格が記載されているかどうかを確認しましょう。大まかな工程のみが記載されている見積書と、使用した塗料などが細かく記載されている見積書はどちらが安心できますか?塗料のメーカーや商品名が記載されていなければ、費用を上乗せされていても気付くことができないだけではなく、希望した塗料よりもグレードの低い塗料が使用されることもあるかもしれません。適正な価格かどうかの確認のためはもちろん、希望する性能や色の塗料が使われているかどうかも大事ですよね。塗装したあとで希望の塗料と違ったといったことを言っても聞き入れてもらえない場合があるため注意が必要です。
・塗装の工程
見積書にはいくつかの項目に分けて記載されていますが、業者によっては大まかにしか分けられていないこともあります。項目がたくさんありすぎてもよく分からないという人もいるかもしれませんが、そういった人を狙って悪徳業者が営業をかけてくることもあります。工程ごとに項目が分けられているかどうか、それぞれに適正な価格が設定されているかどうかは見積もりのときにしっかり確認するようにしましょう。
・塗装する部分の面積
材料費として外壁塗装に使用する塗料の費用がかかってきますが、塗料代は塗装する部分の面積によって変わってきます。見積書に塗装する部分の面積がしっかり記載されているか、実際の家の外壁の面積と一致しているかどうかもチェックポイントとなります。塗装する部分の面積を大きく見積もって高い費用を取ろうとする悪徳業者もいるため注意が必要です。
・合計金額
見積書の内訳や項目ごとの費用はもちろん、合計金額も確認することを忘れないようにしましょう。30~50坪の戸建ての場合、足場代や洗浄費、外壁と屋根、付帯部分の塗装を全て合わせたとしても200万円を超えることはほとんどありません。塗料によっても異なりますが、あまりに費用が高く感じられるときは業者に説明を求めるようにしましょう。
・業者の対応
見積もりを出してもらうときの業者の対応も、重要なチェックポイントの一つです。見積書の内容をしっかり説明してくれるかどうか、丁寧に対応してくれるかどうか、を見極める必要があります。契約から塗装工事、保証まで長く付き合っていくことになる業者なので、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
◼ まとめ
外壁塗装は頻繁に行うものではありませんが、できるだけ費用を抑えたいですよね。そこで見積書の内訳やお得に塗装を行うコツ、見積もり時のチェックポイントをご紹介してきました。塗装屋ぬりべえでは、お客様のご要望にお応えしながらも費用を抑えた塗装を心がけています。地域最大級のショールームではカラーサンプルやカラーシミュレーションを使って色選びを検討していただけます。千葉県と茨城県で外壁塗装をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。