冬になると窓の結露が気になりますが、実は壁の中でも「内部結露」が起きていることをご存知でしょうか。
これが放置されると外壁や柱が腐り、家の寿命を劇的に縮めます。
今回は内部結露を防ぎ、建物を呼吸させる「透湿性塗料」の重要性を詳しく解説します。
この記事はこんな方におすすめ!
・冬になると室内の結露がひどく、壁の状態が心配な方
・家の寿命を20年、30年と延ばしたい方
目次
1 窓だけじゃない!壁の中で起きる「内部結露」の恐怖
冬の室内で暖まった空気には多くの水蒸気が含まれています。
この水蒸気は壁を通り抜けようとしますが、外壁が冷えていると壁の内部で冷やされ、水滴に変わります。
これが「内部結露」です。窓の結露と違い、目に見えないところで進行するため、気づいた時には壁の中の断熱材がビショビショになり、木材が腐っていたり、カビやダニが大量発生していたりするという非常に恐ろしい現象です。
家が「中から腐る」原因の多くは、この冬場の内部結露にあると言っても過言ではありません。
- 室内と外気の温度差が激しい冬こそ、壁の内側で結露が発生しやすいリスク期。
- 内部結露は建物の構造部を腐らせ、耐震性能を著しく低下させる要因になる。
- アレルギーの原因となるカビ胞子を室内に放出させ、健康被害を招くこともある。
2 呼吸する外壁!「透湿性塗料」の驚きのメカニズム
内部結露を防ぐための強力な味方が「透湿性(とうしつせい)塗料」です。
これは、液体の水(雨水など)は通さないほど粒子が細かい一方で、気体である水蒸気だけは外へ逃がす特殊な性質を持っています。
例えるなら、スポーツウェアで有名な「ゴアテックス」のような機能です。
この塗料を外壁に塗ることで、壁の中に溜まった湿気を外へとスムーズに排出させ、内部を常に乾燥した状態に保つことが可能になります。
外からの水は防ぎつつ、中からの湿気は逃がす。これが家の長寿の秘訣です。
- 透湿性塗料は塗膜に目に見えない微細な穴があり、湿気の排出をサポートする。
- 外からの雨は粒が大きいため入らず、防水性能を損なうことはない。
- 「透湿性係数」が高い塗料ほど、壁内の湿気抜き能力に優れている。
3 塗装の剥がれ・膨れも防ぐ!透湿性がもたらす美観メリット
透湿性の低い塗料で外壁を完全に密閉してしまうと、逃げ場を失った湿気が塗膜を内側から押し上げ、「膨れ」や「剥がれ」の原因になります。
せっかく高い費用をかけて塗装をしても、数年でボロボロと剥がれてしまうのは非常に勿体ないことです。
透湿性塗料は湿気を逃がしてくれるため、このような施工後のトラブルを防ぐことができ、結果として塗装の美観が長持ちします。
特に湿気の溜まりやすい北側の壁や、モルタル壁、古いコンクリート住宅などにおいて、その効果は絶大です。
- 壁内に閉じ込められた湿気は熱で膨張し、塗膜を押し上げて醜い「浮き」を作る。
- 透湿性塗料であれば、下地が多少湿気を含んでいても適切に乾燥を促してくれる。
- メンテナンス周期を安定させ、余計な手直し費用を抑えることができる。
4 専門家と選ぶ!自分の家に最適な「透湿レベル」とは
透湿性塗料と一口に言っても、アクリル系、シリコン系、フッ素系など様々なグレードがあり、それぞれに透湿性能が異なります。
また、住宅の構造(木造・RC造・サイディング・モルタル)によって、必要とされる透湿レベルは変わります。
透湿性を重視しすぎて防水性が甘くなってもいけません。
外壁塗装のプロは、壁の現在の水分量を計測したり、通気工法の有無を確認したりした上で、最適な塗料を提案します。
「結露が気になる」「家を腐らせたくない」という思いをしっかり伝え、バランスの取れた最高の塗料を選び出しましょう。
- 建物の構造に合わせて、透湿性と防水性の黄金バランスを見極めるのがプロの技。
- 通気層がない古い住宅(直貼り工法)では、特に高い透湿性能が求められる。
- 製品カタログの「透湿性」の項目を比較し、客観的なデータに基づいて選定する。
まとめ
冬の内部結露は、家の土台を根底から揺るがす重大な問題です。
しかし、適切な「透湿性塗料」を選ぶことで、このリスクは大幅に軽減できます。
家が本来持っている「呼吸する力」を塗装でサポートし、中からも外からも健康な住まいを実現しましょう。結露に悩む冬が終わる前に、一度専門家に壁の状態を診てもらうことをおすすめします。