コラム

外壁を塗装する前に知っておきたい3つのこと

最終更新日時 : 2021.12.22

外壁を塗装する前に知っておきたい3つのこと

外壁を塗装する前に知っておきたい3つのこと

初めて外壁塗装をする際、どういったことを知っておくべきなのかが分からない人も多いかもしれません。まずは基本的な知識として、外壁材と塗料、塗装方法の種類について知識を身に付けましょう。

 

◼ 外壁塗装で知っておきたい3つのこと

明るい外壁塗装

外壁塗装をする際に知っておきたいポイントとして、外壁材と塗料、塗装方法があげられます。基本的な知識ですが、何も知らないまま塗装を依頼するのは不安な人も多いことでしょう。安心して業者に塗装を依頼するためにも基本的な知識を身に付けておきましょう。

 

・外壁材

家の外壁は家を守ってくれる役割を果たしていますが、その外壁にはさまざま種類があります。外壁に使われている素材によって特徴が異なり、塗料や塗装方法も変わってきます。外壁材の種類を知った上で、塗料選びや業者選びにつなげるようにしましょう。

 

・塗料

塗料にもさまざまな種類があり、費用や耐用年数、機能などが異なります。費用を抑えたいと思う人も多いかもしれませんが、費用が安い塗料は耐用年数が短くすぐに次の塗装を行わなければならない場合もあります。そのため費用と耐用年数のバランス、付加したい機能を考慮した上で塗料を選ぶようにしましょう。

 

・塗装方法

外壁を塗装する際には、刷毛工法とローラー工法、吹き付け工法といった工法で塗装されます。それぞれ特徴や適した箇所が異なるため、まずは知識として塗装方法を知っておきましょう。

 

◼ 外壁材

ツートンカラーの外壁

外壁塗装をする際に知っておきたいことのうちの1つが外壁材です。家の外壁に使われている素材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。これから家を建てる人や外壁のリフォームを検討している人はぜひ参考にしてみてください。

 

・モルタル

モルタルは砂とセメントを混ぜ合わせた材料であり、職人の手作業で施工されています。仕上げ方法にはリシンやスタッコ、吹き付けタイル、ジョリパットなどの種類があり、仕上げ方法によって仕上がりや耐久性などが異なります。適切に施工を行うと30年以上の耐久性があるといわれていますが、機能性を維持するためにはメンテナンスが必要です。モルタルはひび割れが起こりやすいため、チョーキングなどの劣化症状が見られたら早めにメンテナンスを依頼するようにしましょう。

 

・サイディング

サイディングには窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4種類がありますが、中でも普及率が高いのが窯業系サイディング。豊富なデザインの中から選ぶことができる点や30~40年という耐久年数の長さが特徴です。ボードとボードのつなぎ目を埋めるシーリング材が劣化しやすいため、7~10年を目安にメンテナンスを行うことをおすすめします。シーリングの剥離、変色、ひび割れが起こっていないかどうか、定期的にチェックするようにしましょう。

 

金属系サイディングはアルミや鉄などの金属を加工して、断熱材で裏打ちした外壁材のことをいいます。窯業系サイディングの次に主流となっているのが金属系サイディング。金属ならではのスタイリッシュな外観に仕上がるのが人気の理由です。窯業系サイディングよりも吸水性が低くひび割れにくいのはメリットですが、金属なので錆びやすいことには注意が必要です。メンテナンス時期は10~15年を目安にしておくと良いでしょう。

 

・ガルバリウム

ガルバリウムとは、鉄の板に金属のメッキ加工を施した素材のことをいいます。ガルバリウムと似た素材にトタンがありますが、亜鉛だけでメッキ加工しているトタンに対して、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、ケイ素1.6%の割合で加工されているのがガルバリウムの特徴です。またガルバリウムは金属系サイディングの使われる金属の種類の一つです。金属でありながらサビにくいのが特徴ですが、サビたものと触れることによってもらいサビが起こると広がってしまうことがあるので注意するようにしましょう。

 

・ALC

ALCは軽量気泡コンクリートパネルのことであり、文字通り軽いことから家への負担が少ないのが特徴です。耐熱性や耐火性に優れている一方で、防水性がないのがデメリット。塗料には防水機能のあるものを使用する必要があります。サイディングボードと同様つなぎ目があるため、シーリングが劣化していないかどうかの確認やメンテナンスを定期的に行うようにしましょう。

 

・その他

その他にも、粘土を主成分とする原料を板状に焼いて固めたタイル、粘土に砂や泥を加えて練ったものを乾燥させたり素焼きしたりして作るレンガなども外壁材として使われることがあります。タイルは硬さがあることや摩耗がつきにくいことから紫外線による変色が起こりにくいのが特徴です。レンガは高級感のあるヨーロッパ風のデザインが魅力ですが費用が高い傾向にあります。

 

◼ 塗料

緑の外壁塗装

外壁塗装を行う際には、色やデザインはもちろん、維持・向上させたい機能にも注目すべきです。塗料によって耐用年数や機能が異なるため塗料選びは慎重に行うようにしましょう。

 

・アクリル塗料

アクリル塗料はアクリル樹脂を主成分としており、日用品など身近な製品でよく使用されている塗料です。耐用年数が短い代わりに費用も安く抑えられるため、新築の住宅で使われることがあります。

 

・ウレタン塗料

ウレタン塗料はウレタン樹脂を成分とする塗料であり、弾性を持つことが特徴です。弾性があることで塗膜が動き、ひび割れを防いでくれます。アクリル塗料のように耐用年数は長くないため、次回も早めに塗装をする予定がある場合などにはおすすめの塗料です。

 

・シリコン塗料

費用の安いウレタン系の塗料に比べて、品質と耐用年数のどちらも優れているのがシリコン塗料です。コストパフォーマンスも良いため塗料の中でも人気の種類となっています。汚れがつきにくいことや環境への耐候性がシリコン塗料の特徴です。塗料の平均的な耐用年数が10年程度となっていますが、シリコン塗料は10~12年の耐用年数があります。

 

・ラジカル塗料

ラジカル塗料は2010年に登場したばかりの塗料であり、塗装屋ぬりべえでは売上実績ナンバーワンとなったこともある塗料です。塗膜の劣化原因になるラジカルの発生を防いでくれるのがこのラジカル塗料。塗膜の劣化を抑える耐久性と、外壁や屋根など場所を選ばず使用できることが人気の理由です。コストパフォーマンスに優れていながら、耐用年数は12~15年となっています。

 

・遮熱塗料

遮熱塗料は紫外線を逃がしてくれる塗料であり、家の中の温度を下げてくれるので、冷房費にもつながります。節電効果によりCO2排出を削減できるなど省エネ素材としても注目されています。特に金属製の外壁や吹き抜けになっている家、2~3階建ての家で高価を発揮します。耐用年数は12~15年程度であり、環境に配慮した塗料をお探しの際はおすすめの塗料です。

 

・フッ素塗料

フッ素を含んだ合成樹脂を主成分としており、耐久性や耐熱性の高さが特徴です。東京スカイツリーでも採用されているなど、確かな品質となっています。その分費用も高めですが、耐用年数は15~18年と費用対効果も抜群です。高性能かつ仕上がりの良さにこだわりを持ったお客様に人気となっています。

 

・無機塗料

無機塗料はレンガや鉱物といった炭素を含まない無機物を成分として配合した塗料のことをいいます。紫外線に塗料が反応しないため、他の塗料とは比べ物にならないほどの耐久性を持ち合わせています。塗膜のポテンシャルも高く、表面に付いた汚れを浮かせて雨水で洗い流すといった防汚性も特徴です。

 

無機物を由来としていることから、カビやコケなどにも強く、不燃性であることも大きなメリットといえます。耐用年数は18~20年となっており、メンテナンスの間隔が圧倒的に長く済むので安心です。

 

◼ 塗装方法

外壁塗装の事例

外壁材や塗る面積の広さによって塗装方法が異なります。それぞれの工法の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

 

・刷毛工法

刷毛工法とは文字通り刷毛を使って手塗りをすることであり、塗料に合わせて毛の素材を使い分けるのが特徴です。また平らな場所を塗るときには平刷毛、粘土の高い塗料を使う場合は寸筒刷毛、細かい場所を塗るときは筋交い刷毛など刷毛の種類も使い分けます。塗料が飛び散る心配がほとんどないことや、複雑な形状であっても対応しやすいのがメリット。塗装に時間がかかることや職人の技術によって仕上がりが変わってくることがデメリットです。

 

・ローラー工法

ローラーを使って手作業で塗装する工法をローラー工法といいます。凹凸のある壁には長毛タイプ、平面には短毛タイプを使用するなど、形状によって使い分けることができます。刷毛工法よりも短い時間で広い範囲を塗装できるのがメリット。しかし使用する道具によって仕上がりに影響が出てしまうこともあるため注意が必要です。

 

・吹き付け工法

吹き付け工法はスプレーガンを使って塗装する方法であり、凹凸のある立体的な仕上がりになるのが特徴です。補修の際にも作業の跡が分かりにくく、広い面積でも短時間で塗装できるのがメリット。その一方でムラが出る可能性があることや作業の騒音が気になる場合もあるのがデメリット。塗料が飛び散りやすいため養生の丁寧さも大切になってきます。

 

◼ まとめ

外壁塗装をする際に知っておきたい3つのこととして、外壁材と塗料、塗装方法についてご紹介しました。外壁材の種類は塗料選びや塗装方法にも関係し、塗料選びは仕上がりや耐用年数に直結します。塗装屋ぬりべえでは、これまでの経験と実績をもとにお客様との信頼関係を大切にしながら外壁や屋根の塗装を行っています。地域最大級のショールームではカラーサンプルやカラーシミュレーションを使いながら打ち合わせを進めさせていただきますので、ぜひお気軽にお越しください。

 

腐蝕した箇所の補修の外壁の塗装

深緑の上品な外壁塗装

無機塗料で耐用性の高い塗装

 

この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
塗装屋ぬりべえ 編集部
かけがえのない日々の想い出を、より素敵に彩るお手伝いこそ、私たちハウジング重兵衛のしあわせです。
お客様の幸せを、自らの幸せに感じて。
あらゆる家づくりと住まいのプロフェッショナルとして、地元千葉と茨城との地域密着や社会貢献にもつながっていく企業として、お客様の幸せを礎に、200年企業を目指してまいります。
リフォームを中心とした住宅業界
免許登録

・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
・国土交通大臣 許可(般-5)第25003号
・宅地建物取引番号(5)第13807号

資格情報

・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター

この記事に関するテーマ