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外壁塗装で使われる塗料の価格が違うワケとは

最終更新日時 : 2021.12.22

外壁塗装で使われる塗料の価格が違うワケとは

外壁塗装で使われる塗料の価格が違うワケとは

外壁塗装を検討する際、塗料にはたくさんの種類があることを初めて知ったという方も多いはず。塗料によって価格が異なるため、どの程度のものを選ぶべきか悩みますよね。

 

そこで外壁塗料で使われる塗料にはどのような種類があり、なぜ価格が違うのかということをご紹介していきます。外壁塗装における塗料選びの参考にしてみてください。

 

◼ 外壁塗装で使われる塗料

外壁塗装で使用される塗料にはたくさんの種類があり、それぞれ色のバリエーションや機能性、価格などが異なります。塗料選びは外壁塗装において重要なポイントとなるので、まずは塗料ごとの特徴を把握しておきましょう。

 

・シリコン塗料

塗料には、色を出すための顔料や樹脂などが含まれており、水やシンナーなどの希釈材を混ぜて使います。この樹脂の主成分がアクリル・シリコンなので、アクリルの部分を省いてシリコン塗料と呼ばれています。

 

シリコン塗料は外壁や屋根の塗装で使われてきた歴史が長く、塗装業者からの信頼も厚い塗料の一つです。耐用年数も8〜10年ほどある上に比較的安価なのでコストパフォーマンスの高い塗料だといえます。

 

シリコン塗料について詳細はこちら

 

 

・ラジカル塗料

ラジカル塗料は2010年代に登場したばかりで最新鋭のハイテク塗料といわれています。塗料は紫外線を吸収することで劣化してしまうのですが、紫外線を吸収することで発生する物質のことをラジカルといいます。ラジカルの発生を防ぐ塗料であることから「ラジカル塗料」と名付けられました。

 

耐用年数が12〜15年と長いこと、外壁や屋根など施工場所を問わず汎用性に優れていることなどメリットがたくさんあります。

 

ラジカル塗料について詳細はこちら

 

 

・遮熱塗料

外壁や屋根は太陽の光を直接浴びており、熱を吸収することで家の中の温度も上がってしまうことがあります。遮熱塗料は太陽光のうち熱を持つ紫外線を反射して効率良く逃してくれる塗料です。

 

遮熱塗料を使用すると家の中の温度が上がりすぎるのを防げるので、冷暖房にかかる光熱費を抑えられるだけではなく、ヒートアイランド現象の対策としても効果が期待できます。耐用年数は12〜15年であり、汚れに強い性質も持ち合わせています。

 

遮熱塗料について詳細はこちら

 

 

・フッ素塗料

フッ素塗料は、合成樹脂の主成分がフッ素である塗料のこと。汚れ落ちが良い親水性や熱に強い耐熱性も持ち合わせているなど機能性が抜群です。東京スカイツリーやショッピングモールなどでも使用されるほど品質が高く、耐用年数は15〜18年を誇ります。

 

メリットがたくさんある一方で、性能が高い分費用も高い傾向にありますが、高性能で仕上がりの良さにこだわりのある方にぴったりの塗料だといえます。

 

フッ素塗料について詳細はこちら

 

 

・無機塗料

無機塗料は、セラミックやレンガ、鉱物のように炭素を含まない無機物を主成分としている塗料のことをいいます。無機物が主成分であることから紫外線によるダメージを受けにくく、耐用年数はなんと18〜20年ほど。

 

親水性の高さから、付着した汚れを浮かび上がらせて雨水によって洗い流してくれたり、防カビや防苔効果、不燃性などたくさんの機能を持っています。

 

無機塗料について詳細はこちら

 

◼ 塗料の価格はなぜ違う?

塗料の種類ごとの特徴をご紹介してきましたが、塗料は種類によって価格も異なります。見積もりを出してもらうと「こんなに費用が違うの?」と思われたり、逆に「そんなに変わらないならグレードの高い塗料のほうが良いのでは?」と思われたりすることもあるはず。そこで塗料によって価格が違う理由についてご紹介します。

 

・耐用年数

塗料は種類によって耐用年数が異なります。種類によってグレードが異なるため、グレードの低い塗料は耐用年数が短く価格も安い、グレードの高い塗料は耐用年数が長く価格も高い傾向にあります。

 

グレードが低くて耐用年数の短い塗料は、一度の塗装にかかる費用を抑えることはできますが、次の塗装までの期間が短くなってしまいます。グレードが高い塗料は一度に必要な費用は高いものの耐用年数が長くて長持ちするため、長期的に見るとコストパフォーマンスが高い場合もあります。

 

・機能性

外壁塗装で使用する塗料には、シリコンやフッ素など成分に含まれる樹脂の違い以外にも、遮熱性や弾性、光触媒など機能性にも種類があります。一般的な塗料に機能性が付与されているため、価格が高くなることがあります。

 

家の中の温度が気になる場合は遮熱塗料、ひび割れが気になる場合は弾性塗料、汚れにくくしたい場合は光触媒塗料、など家の悩みに合わせて価格も考慮しながら塗料の機能を選ぶと良いでしょう。

 

・水性か油性か

塗料には希釈材として使われる溶剤によって水性と油性に分けられます。水性と油性はどちらの方が優れているというわけでもないため、塗装する箇所によって使い分けるようにしましょう。水性よりも油性の方が価格が高いですが、それぞれ特徴や性能が異なるため把握しておきましょう。

 

水性塗料の溶剤は水であり、臭いが少ないことや環境に優しいことなどのメリットがあります。その一方で油性よりも耐久性や密着性、防汚性などが劣ります。油性塗料の溶剤はシンナーであり、水性よりも性能に優れていますが、臭いがきついことや塗布に手間がかかることなどデメリットもあります。

 

◼ 仕上がりは業者の技術に左右される

外壁塗装で使用される塗料は種類によって価格が異なりますが、仕上がりは必ずしも塗料選びだけで変わるわけではありません。塗料の種類や色、ツヤの有無によってももちろん仕上がりは変わってきますが、業者の技術に左右される部分も大きいため、業者選びも重要なポイントの一つだといえます。

 

また外壁塗装にかかる費用も塗料の価格だけではなく、足場代や人件費、諸費用などさまざまな要素が関わってきます。業者によって価格設定も異なるので、いくつかの業者に見積もりを出してもらった上で、比較検討して業者を選ぶようにしましょう。

 

◼ 実際の塗装事例

塗料ごとの特徴と、価格の違いについてご紹介してきました。実際に施工した塗装事例も参考にしてみてください。

 

 

・外壁の張り替えとシリコン塗料で屋根の塗装

外壁と屋根の劣化が気になっているとのことで塗装のご依頼をいただきました。外壁は凍害による劣化があり、塗装だけでは対応できないため張り替えをご提案。下地の痛みを発見できたため補修した上で、サイディングを張り付けました。屋根はシリコン塗料で塗装し、見違えるほどきれいな外観へと生まれ変わりました。

実際の施工事例はこちら

 

・フッ素塗料を使用した塗装事例

外壁が経年や立地によって色褪せ始めていること、サイディングボードのシーリング材に割れが見られるようになったことから塗装のご依頼をいただきました。今後のことも踏まえて耐久性の高いフッ素塗料をお選びいただきましたので、15〜18年は安心してお過ごしいただけます。

 

外壁の汚れを気にされていたため、汚れが目立ちそうな面に濃い色、その他を薄い色というツートンカラーで仕上げました。雰囲気がガラッと変わっておしゃれな印象になっています。

実際の施工事例はこちら

 

・無機塗料で新築のようにきれいな外壁に

外壁の劣化やコケの繁殖にお悩みで、劣化部分の張り替えが必要な状態でした。1階部分と2階部分のデザインが違っていたため、部分的な張り替え箇所に木目調の施工をし塗装で仕上げました。塗り替え部分は以前と同じところで行い、色合いを白と黒のツートンカラーにすることで新築のような仕上がりになりました。

実際の施工事例はこちら

 

◼  まとめ

外壁塗装に使われる塗料の種類や、塗料の価格の違いについてご紹介してきました。グレードや耐用年数、機能性などさまざまな要素が関係していますが、家の状態や予算を総合的に考慮した上で塗料を選ぶようにしましょう。

 

塗装屋ぬりべえでは外壁や屋根の塗装を行なっております。取り扱っている塗料の種類や実際の施工事例、お客様の声などを参考にしながら塗料を選んでみてください。千葉県と茨城県で外壁・屋根の塗装をご検討の方はぜひお気軽にご相談ください。

この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
塗装屋ぬりべえ 編集部
かけがえのない日々の想い出を、より素敵に彩るお手伝いこそ、私たちハウジング重兵衛のしあわせです。
お客様の幸せを、自らの幸せに感じて。
あらゆる家づくりと住まいのプロフェッショナルとして、地元千葉と茨城との地域密着や社会貢献にもつながっていく企業として、お客様の幸せを礎に、200年企業を目指してまいります。
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・一級建築士
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