外壁塗装を検討していると、見積もりに必ずといっていいほど「足場代」が含まれていることに気づくはずです。
この足場、果たして本当に必要なのか?と思う方もいるかもしれません。
しかし足場は、単なる作業用の道具ではなく、安全性や施工品質を大きく左右する重要な要素です。
この記事では、外壁塗装における足場の役割と費用、安全性や工事トラブルを防ぐポイントについて詳しく解説します。
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1 足場の役割とは?高所作業の安全と品質確保
外壁塗装における足場の最大の役割は「作業者の安全確保」と「施工品質の維持」です。
外壁塗装は2階建て以上の建物で高所作業を伴うため、足場がなければ職人の転落リスクが高まり、事故の原因にもなります。
また、足場があることで手元の安定性が確保され、細部まで丁寧な施工が可能になります。
特に、下地処理や養生といった工程では、足場がないとムラや塗り残しが発生しやすくなり、塗料の耐久性にも影響を及ぼすことがあります。
- 足場は職人の命を守るための必須設備
- 安定した足場が施工品質を向上させる
- 丁寧な塗装には足場が欠かせない
2 足場費用の相場とその内訳
足場代は、外壁塗装の見積もりの中でも大きな割合を占めることが多いです。
相場は一般的に「1㎡あたり600~1,000円前後」が目安で、30坪の住宅なら15万~25万円程度になることも。
費用の内訳としては、足場の組立・解体費、足場資材のレンタル費、安全ネットや飛散防止シートの設置費などが含まれます。
高いように思えますが、安全性と施工効率を両立させるには必要なコストです。
また、足場費用を極端に削減している業者には注意が必要で、安全対策が不十分な可能性があります。
- 足場費用は面積と構造で大きく変動
- 見積もりには組立費・資材費などが含まれる
- 極端に安い業者は安全面を確認する必要あり
3 足場不要をうたう工事のリスクとは
一部の業者では「足場不要」や「足場費用を無料」とうたう広告がありますが、そこにはリスクが潜んでいます。
脚立や梯子のみで作業を行う場合、作業者の姿勢が不安定になり、塗装の精度が落ちるだけでなく、事故の危険性も高まります。
さらに、十分な養生や高圧洗浄が難しく、工事後すぐに不具合が出るケースも少なくありません。
結果的に、数年後に再塗装が必要となり、トータルで余計なコストが発生することも。
工事の質を下げてまでコストを削るのは、長い目で見るとデメリットが大きいといえるでしょう。
- 足場なしの工事は事故や施工不良の原因に
- 十分な養生・洗浄ができず、劣化が早まる
- 安さを優先すると、かえって高くつく可能性あり
まとめ
外壁塗装において足場は、単なる補助ではなく「工事の質」と「安全性」を守るための不可欠な設備です。
費用がかかるとはいえ、安心して長持ちする塗装を実現するためには必要な投資です。
足場の必要性を正しく理解し、見積もりの内訳をチェックしたうえで、信頼できる業者を選ぶことが、後悔しない外壁リフォームの第一歩といえるでしょう。