「外壁はまだ綺麗だから、塗装は先で大丈夫かな」
「築20年くらいで1回塗装すれば、節約しながら綺麗な状態が続くかな」
と考えて、外壁塗装を後回しにしてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
外壁塗装は、住宅のメンテナンスとして必ず行うものです。適切な工事時期や方法、塗料の選び方についてご説明いたします。
1 外壁塗装は築7~10年で約10年ごとに行おう
外壁塗装は、一般的に築7~10年で行いましょう。住宅にとっての弱点は一番は雨になります。雨が住宅の内部に侵入することで、構造材が劣化し腐食してしまいます。
住宅の寿命は、外壁塗装などのメンテナンスを行わない場合には30年程度になってしまうと言われています。適切な時期に外壁塗装を行えば、住宅の寿命は50~80年以上になります。メンテナンスを後回しにしても、見た目は綺麗に見えるかもしれませんが、内部は予想以上に傷んでしまっているということもあります。
・外壁塗装が必要な理由
外壁塗装はなぜ必要なのでしょうか?その理由は、外壁が水に弱いためになります。外壁なのに水に弱かったらダメなのではないかと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
外壁材は、主にセメントが主成分でできており水に弱いです。水に弱いままでは使えないので、工場で防水塗装をされるか、現場で防水塗装がされています。
そして太陽の紫外線により、この塗装が劣化するために外壁塗装をメンテナンスとして行う必要があります。外壁にひび割れなどが発生する前に、塗装が劣化したタイミングで外壁塗装を行うことがベストです。
*塗装が必要ない外壁
タイルやレンガといった塗装が必要のない外壁材もあります。また、ガルバリウム鋼板などの金属の外壁も、20年程度塗装が必要のない建材が使われている住宅もあります。
・外壁塗装の工事内容
外壁塗装の工事の流れについて簡単にご紹介いたします。
↓足場仮設
↓高圧洗浄
↓養生
↓補修
↓外壁塗装3回塗り
↓清掃
↓足場解体、最終清掃
と、工事は10~14日間程度で終わります。塗料にもよりますが、一般的には3回塗りで仕上がります。
2 塗料の選び方
塗料は、耐用年数で選びましょう。主に3種類からライフプランに合わせて選択します。
・ウレタン塗料
耐久年数は6~8年です。
・シリコン塗料
耐久年数は8~10年です。
・フッ素塗料
耐久年数は10~15年です。
耐久年数が伸びれば塗料の価格も上がりますが、その分メンテナンスサイクルが長くなります。
足場費用などを考慮すると、フッ素塗料が一番将来的にはトータルコストが安くなる傾向にあります。子供の教育費用などがかかる時期を外すような年数を選ぶことで、出費が重なる時期を避け負担を減らすことができます。