建物を建てる際に、外壁パネルを貼り付けて施工している方法では、外壁パネルを組み合わせている部分に目地と呼ばれる隙間ができます。
外壁に目地があるのは、衝撃が加わった際に、外壁が破損しにくいようにするためです。
目地があることで、建物に衝撃があったとしても、外壁パネルに大きな負荷がかからないようになっています。
しかし、この外壁パネルの間の目地は、そのままの状態でおいておくことはできないため、コーキングが必要です。
この記事では、外壁のコーキングと外壁の目地の補修が必要になる理由を解説します。
・外壁塗装の目地って何?
・補修が必要な理由を知りたい!
1 外壁のコーキングとは
外壁のコーキングは、外壁のパネルの間の隙間を埋める作業です。
コーキング材と呼ばれるものを使用して目地をふさいでいきます。
ゴム製の樹脂でできたもので、これを使うことで湿度や温度の変化で起こる膨張や収縮を防ぐ、地震などの振動による歪みや亀裂を防ぐなどの役割を果たせます。
外壁パネルにかかる負担が吸収されることで外壁を長持ちさせることにもつながります。
ただし、コーキング材は永久的に効果が持続する物ではありません。
紫外線やその他の外部刺激で、日々劣化していきます。劣化してしまうと保護する力は失われていくため、定期的にコーキング材をメンテナンスしなければいけないのです。
2 目地のコーキング材が劣化する原因とは?
目地のコーキング材が劣化する原因は、気温や湿度の変化、紫外線などがあげられます。
紫外線でコーキング材の結合が弱まってしまったり、高温で膨張する、目地部分が気温や湿度の変化でひび割れたり、剥がれるなどが起こります。
コーキング材が縮んでしまって戻らなくなった場合、隙間を埋める役割は果たせなくなってしまうので、補修が必要です。
コーキング材の耐用年数の目安は長くて10年です。
しかし、それより早く劣化してしまう場合もあるので、日々状態を確認しておきましょう。
3 まとめ
外壁のコーキング材が劣化してしまうと、目地の隙間から雨水が入ってしまったり、外壁の強度が下がってしまいます。
これらが起こると建物全体に影響が出てしまうので、必ず目地の補修を行う必要があります。
自分で補修できるものも販売されていますが、これは応急処置と考え、きちんと業者さんに診断してもらって、適切なコーキング材で外壁の目地を補修してもらいましょう。