家を建てるときや塗装を検討しているとき、塗り替えは何年が目安なのか気になりますよね。家をきれいにするため、機能性を維持するためには定期的なメンテナンスが推奨されています。
そこで外壁塗装の目安と、年数以外のチェックポイントについてご紹介します。
◼ 外壁塗装は何年が目安?
外壁塗装を行った方がいいということは知っていても、つい後回しにしてしまいがちですよね。
しかしあまりに放置していると、外観が悪くなるだけではなく家の構造部分まで腐食が進んでしまうこともあります。家を守るためにも、まずは外壁塗装の目安を知っておきましょう。
・新築時は5〜8年
外壁塗装を何年で行ったら良いかという目安ですが、実は新築から初めての塗装と、二回目以降の塗装では目安が異なります。
なぜかというと、新築時は費用を抑えるために耐用年数が短い塗料が使われていることが多いため。家を建てたばかりのときは、建物に使われている木やコンクリートといった素材が膨張・収縮を繰り返しています。
年数が経つごとに収まっていくため、膨張・収縮を繰り返す時期はグレードの低い塗料で表面を保護しておき、目安となる時期が来たらより丈夫な塗料で塗装するのが一般的な流れ。
新築時はグレードの低い塗料が使われていることが分かりましたが、実際の目安としては新築時から5〜8年。家が新しいうちは美観が気になることが多いと思いますので、汚れや色褪せなどが気になり出したら塗装を検討するようにしましょう。
・塗り替えの際は塗料の耐用年数
新築時は5〜8年が塗装の目安ということをご紹介しましたが、新築から初めての塗装でどの塗料を使用したかによって次の塗装までの年数が変わってきます。塗料によって耐用年数が異なるためです。
また新築から初めての塗装と比べて、二回目以降は塗装のサイクルとは別に築年数が経過していますよね。そのため劣化のスピードが早いことや汚れが蓄積されていることも頭に入れた上で、できるだけ早めの対応が推奨されています。
◼ 塗料ごとの目安
外壁塗装に使用する塗料は種類ごとに何年で塗装が必要かという目安が決まっています。塗料の特徴と耐用年数をご紹介しますので、参考にしながら塗装を検討してみてください。
・シリコン塗料
シリコン塗料の耐用年数は10〜12年。塗装屋ぬりべえが取り扱っている塗料の中でも6~7割のお客様が選ばれているベーシック且つ人気の塗料です。汚れがつきにくく自然環境への耐候性が高いのが特徴。
他の塗料と比べて耐用年数は短いですが、費用を抑えることができます。一回に支払う費用を抑えて、頻回のメンテナンスをしても構わないという場合におすすめです。
・遮熱塗料
紫外線を反射して効率よく逃がしてくれる遮熱塗料の耐用年数は12〜15年。遮熱塗料には家の中の熱がこもったり室内の温度が上がったりするのを防いでくれる効果があり、夏には冷房費を節約できるだけではなく、節電効果によりヒートアイランド現象の対策にも貢献できます。
金属製の屋根や吹き抜け構造の家、2~3階建ての家では特に効果が期待できます。
・ラジカル塗料
2010年代に登場したラジカル塗料は、最新鋭のハイテク塗料ともいわれています。塗料が紫外線を吸収することで発生するラジカルという物質は塗料の劣化を引き起こしてしまいますが、高耐候酸化チタンと光安定剤という2つの成分を含むことで、ラジカルの発生を防ぐことから「ラジカル塗料」と名付けられました。
外壁や屋根など施工場所を問わず汎用性に優れたラジカル塗料の耐用年数は12~15年。性能が高いにもかかわらず価格が安いため、コストパフォーマンスに優れているのも特徴の一つです。
・フッ素塗料
フッ素を含んだ合成樹脂が主成分である塗料をフッ素塗料といいます。耐久性や耐熱性に優れており、汚れ落ちが良い親水性の高さも持ち合わせています。品質が高いことから東京スカイツリーなどでもフッ素塗料が使用されています。耐用年数は15~18年と長い代わりに、他の塗料よりも費用が高い傾向にあります。
耐用年数が長い塗料を選ぶと塗り替えの頻度も少なくて済むため、高性能で仕上がりの良さにこだわりのあるお客様から支持をいただいています。
・無機塗料
無機塗料は、文字通りセラミックやレンガ、鉱物といった炭素を含まない無機物を主成分としています。無機物が主成分であることから紫外線によるダメージを受けにくく、耐用年数は18~20年という長さを誇っています。
親水性が高いため付着した汚れを浮かび上がらせて雨水によって洗い流してくれます。防カビや防苔効果もあり、不燃性を持つことも無機塗料の特徴です。
◼ 年数以外のチェックポイント
外壁塗装を行う目安として塗料の耐用年数をご紹介してきました。築年数も関係してきますが、それ以外にもチェックしておきたいポイントがあります。
・劣化の症状
外壁塗装を行う目安として、年数だけにとらわれず、劣化の症状を見極めることも大切です。外壁は紫外線や雨の影響を直接的に受けているため、どうしても劣化が進んでしまいます。
外壁材や塗料の種類、家の立地、環境などによって劣化の進み具合が違うため、年数で一括りにして考えるよりも劣化の症状を見極めた方が良いといえます。
劣化の症状としては、まず色褪せや退色が見られはじめます。新築時と色が変わってきたなと感じたら劣化が始まっている証拠かもしれません。その次にチョーキングやコケ・藻などが起こります。
チョーキングは外壁を手で触ったときに白い粉が手につく現象のこと。塗料に含まれる顔料が劣化して粉状になることで起こります。コケや藻は外壁の劣化で保水性を持つようになることで、日が当たりにくい場所で発生してしまいます。一度発生すると増え続ける特徴を持つため、早めに対策するのがおすすめ。
劣化が進むとひび割れが起こってしまうことも。ひび割れの幅が0.3mm以下のヘアークラックであれば防水面でも問題ありませんが、0.3mm以上の構造クラックは外壁だけではなく内部まで劣化が進んでいる可能性もあるため注意が必要です。
外壁材の種類によってはコーキングの劣化にも注目しながら、雨漏りが起こってしまう前に塗装などのメンテナンスを行うようにしましょう。
・外壁診断
外壁塗装は塗料の耐用年数や劣化の症状を目安に検討するのがおすすめですが、素人では分からない部分も多いですよね。そこで専門業者に外壁診断をしてもらう方法も。
専門知識と技術を持った業者に外壁を見てもらうことで、本当に塗装が必要な時期が分かります。不安な思いを抱いたまま生活するよりも、一度業者に見てもらうことで安心して生活を送ることができます。
ハウジング重兵衛では、外壁診断や屋根の雨漏り診断を無料で行なっております。塗装が必要な時期に差し掛かっていた場合は、塗装に関するご相談も承ります。
2万件以上の施工実績をもとに、塗料選びや色選びなどを丁寧にサポートさせていただきますので、千葉県と茨城県にお住まいの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
◼ まとめ
外壁塗装の目安について、年数や劣化の症状をご紹介してきました。何となく分かったものの、素人判断では不安だという場合は外壁診断もご利用ください。ハウジング十兵衛は千葉県と茨城県で塗装を専門に行なっている会社です。ハウジング重兵衛による外壁診断、塗装に関するご相談をご希望の際はぜひお気軽にお問い合わせください。