外壁のメンテナンスは「外壁塗装(保護・美観)」と「外壁工事(補修・張り替え)」の2系統。
どちらか一方だけでは不十分なケースも多く、同時施工により耐久性・防水性・意匠性を一体的に高められます。
ここでは足場費用の最適化、下地補修の重要性、賢い業者選びと見積もり術まで、失敗しない外壁リフォームの勘所を解説します。
1 同時施工で足場費用と工期を最適化
塗装も補修も足場が必須。別々に行えば足場費が二重計上され、養生・搬入・近隣対応も重複します。
外壁工事(シーリング打ち替え、サイディング浮き補修、モルタルクラック補修など)と外壁塗装、さらに屋根塗装や雨樋交換まで同時に組むと、足場を一度で活用できコスト圧縮と工期短縮に直結。
近隣挨拶や騒音・粉塵の期間も一度で済み、生活ストレスを軽減できます。
計画段階で「足場を組むなら一気にやる」を合言葉に、メンテ項目を棚卸ししましょう。
- 足場費用の一回化で数十万円規模の圧縮が可能
- 養生・搬入・近隣対応の重複を回避し工期短縮
- 屋根・雨樋・コーキングも同時に進め効率化
2 下地補修+塗装で耐久性と防水性を底上げ
塗装は“保護膜”であり、下地劣化を直せるわけではありません。
シーリングの亀裂、サイディングの目地劣化、モルタルの浮き・欠損、爆裂(鉄筋腐食)などは補修工事が先決。
その上で、下塗り(シーラー・フィラー)→中塗り→上塗りを行うと、塗膜密着が高まり防水性が回復します。
意匠サイディングはクリヤー塗装で柄を活かす選択や、遮熱・低汚染塗料でメンテ周期延伸を狙う戦略も効果的。
付帯部(雨樋・破風・鼻隠し・シャッターボックス)も同時塗装すると統一感が出て、美観と耐久性の両立が図れます。
- クラック・目地・浮きは補修を優先、その後に塗装
- 下塗りの選定と密着確保が仕上がりの要
- 付帯部まで含めた一体施工で防水性と美観を両立
3 費用を抑える見積もり比較と業者選びのコツ
まず現地調査で劣化状況を可視化(写真・打診・含水)。
見積は数量(㎡・m・箇所)と単価、下地処理、使用塗料(メーカー・製品名・グレード)、塗布量、工程数、保証年数を明記してもらい、相見積もりで横並び比較します。
外壁工事と塗装の両方を自社一貫で行える会社は段取りがスムーズで、追加工事の調整も迅速。
タイミングが合えば自治体のリフォーム補助金・省エネ関連助成金を活用でき、遮熱塗料や高断熱サッシ同時施工で対象になる場合もあります。
アフター点検と保証書の発行、施工写真の提出も重要な判断材料です。
- 数量・単価・工程・塗布量・保証を明記した見積が安心
- 自社一貫体制や資格保有の有無をチェック
- 補助金・助成金の対象可否を確認しコストダウン
まとめ
外壁工事と外壁塗装の同時施工は、足場費の最適化、耐久性・防水性の底上げ、工期短縮と近隣配慮の面で大きなメリットがあります。
下地補修を軽視せず、塗装と一体で計画することで、見た目以上の価値を住まいにもたらします。
透明性の高い見積もりと信頼できる体制の業者を選び、補助金も賢く活用して、長期的なメンテナンスコストを賢く抑えましょう。
- 足場一回・一体施工で費用と工期を圧縮
- 補修+塗装の順序徹底で耐久性と防水性を確保
- 見積比較・保証・補助金活用で満足度を最大化