春は植物が芽吹き、一気に成長する季節です。
しかし、外壁塗装を検討している方にとって、お庭の「緑」は時に工事の大きな障壁となることがあります。
足場を組むためには、家の周囲に一定のスペースが必要だからです。
今回は、植栽が本格的に伸び始める5月を前に、足場設置をスムーズにし、かつ大切なお庭を守るための「お庭の片付け術」について解説します。
この記事はこんな方におすすめ!
・家の周りに植木鉢や物置が多く、足場が組めるか心配な方
・大切に育てている庭木を、塗装工事で傷つけたくない方
1 足場設置に必要な「空間」の正体
足場を安全に設置するためには、外壁から約60cm〜1m程度の幅が必要です。
このスペースに枝が張り出していたり、大きな鉢植えが置かれていたりすると、足場の柱が立てられなかったり、職人の作業効率が著しく低下したりします。
特に春の成長期に入った庭木は、1週間で数センチ伸びることも珍しくありません。工事直前に慌てて切るのではなく、休眠期から目覚める今の時期に「足場ルート」を確保しておくことが重要です。
- 外壁から1m以内の枝は、職人の作業着が引っかからないよう事前に剪定しておく。
- 地面が柔らかい花壇などは、足場の沈み込みを防ぐための「敷板」を置くスペースを空ける。
- 隣家との境界線にある植栽は、足場が越境しないよう特に慎重にカットしておく。
2 植木鉢とガーデニング用品の避難計画
移動可能な鉢植えやプランターは、できるだけ家から離れた場所、あるいは工事の防塵シートの影響を受けない場所へ避難させましょう。
塗装工事中は高圧洗浄の飛沫や、塗料の微細な粒子が飛散する可能性があります。ビニールで養生(保護)をしてもらうことも可能ですが、密閉された植物は春の陽気で「蒸れ」を起こし、枯れてしまうリスクがあります。今のうちに「動かせるもの」と「動かせないもの」を仕分けしておくのが賢明です。
- 高価な鉢や割れやすい陶器は、足場資材の搬入時にぶつからないよう玄関から遠ざける。
- ホースリールやガーデンライトなどの小物も、踏まれるリスクを避けるため物置へ収納する。
- 移動できない地植えの植物は、事前に「ここには大切な花がある」と業者に明示しておく。
3 物置やエアコン室外機の周辺整理
お庭にある物置が外壁に近すぎる場合、足場が組めないケースがあります。
物置自体を移動させるのは大変ですが、中身を軽くしておくことで業者が少しずらして設置できることもあります。また、エアコンの室外機周辺に物が溢れていると、排気が妨げられ、工事中にエアコンが使えなくなる(故障する)原因にもなります。春の片付けのついでに、家の裏側の「死角」になっている場所の不用品を処分してしまいましょう。
- 物置の中の「数年使っていないもの」を処分し、移動しやすい状態にする。
- 室外機の前面は、排気熱がこもらないよう最低でも50cmは空間を維持する。
- プロパンガスのボンベや給湯器周辺も、点検作業ができるよう整理整頓を徹底する。
4 職人への「優しさ」が工事の品質を上げる
整えられたお庭は、職人に対して「この家は大切にされている」というメッセージになります。
足場が安定し、歩きやすい環境であれば、職人は塗装作業そのものに集中でき、結果として仕上がりの精度が上がります。反対に、足元が不安定でトゲのある植物が茂っているような現場では、どうしても細部への注意力が削がれてしまいます。春の穏やかな日に、感謝の気持ちを込めてお庭を整えることは、最高の結果を得るための準備なのです。
- 足場を立てる場所にある雑草を抜いておくだけでも、金具の固定精度が上がる。
- 防草シートを敷いている場合は、足場の重みで破れないよう業者に対策を確認する。
- 作業後の清掃がしやすいよう、地面に置いているレンガや踏み石を一時的にまとめておく。
まとめ
植物が勢いづく春だからこそ、足場設置を見据えたお庭の整理は急務です。
スペースを確保し、大切な植物を避難させ、職人が安全に動ける環境を作る。
この「おもてなしの準備」が、トラブルを防ぎ、美しい外壁塗装を実現させる近道となります。今度の週末は、家の周りを一周して、お庭の「足場ルート」をチェックしてみませんか?