コラム

雨漏りを防ぐ屋根塗装の正しい周期と見極めポイント

最終更新日時 : 2025.08.15

雨漏りを防ぐ屋根塗装の正しい周期と見極めポイント

雨漏りを防ぐ屋根塗装の正しい周期と見極めポイント

屋根は紫外線・風雨・寒暖差の影響を最前線で受けるため、塗膜が劣化すると防水性が低下し、やがて野地板やルーフィングの劣化、最終的には雨漏りへとつながります。

屋根塗装は見た目の刷新だけでなく、家の寿命を守る予防メンテナンスです。

ここでは「いつ塗り替えるべきか(塗装周期)」「何を見ればよいか(劣化サイン)」「どう長持ちさせるか(塗料と施工)」の3視点で、失敗しない屋根リフォームの基本を解説します。

この記事は、次のような疑問のある方におすすめです!
・風雨で外壁がどのくらいダメージを受けるのか知りたい
・今できる対応策を知りたい

1 屋根塗装の一般的な周期と素材別の違い

塗装周期は屋根材・塗料・立地環境で変動します。スレート(コロニアル)は10〜15年が目安、ガルバリウムなどの金属屋根は15〜20年、トタンはサビに弱く短めに6〜10年を想定。

和瓦は瓦自体の塗装は不要でも、漆喰・谷板金・棟部の点検と補修が欠かせません。

沿岸部(塩害)・豪雪地・日射の強い南面は劣化が早く、標準周期より前倒しでの再塗装が安全です。

前回の塗料グレードも重要で、ウレタン<シリコン<ラジカル<フッ素<無機の順に長寿命化が期待できます。築年・前回工事時期・屋根材を整理し、台風や強風後はスポット点検を挟むとベストです。

  • スレートは10〜15年、金属は15〜20年、環境で短縮あり
  • 和瓦は塗装不要でも漆喰・板金などの定期点検が必須
  • 塗料グレードと立地条件が周期を左右する

2 劣化サインを見逃さないチェックポイント

最初期は「色あせ」や「光沢低下」。次にチョーキング(触ると手に白粉が付く)が現れ、撥水が落ちています。

スレートの反り・欠け、板金の浮き・釘抜け、金属屋根のサビ・赤錆の拡大、屋根面のコケ・藻・カビの増殖も要注意。

棟板金の継ぎ目や谷樋周辺のシミは雨水の集中ポイントです。

室内側では天井や梁のシミ、クロスの浮き、押入れのカビ臭が雨漏りの間接サイン。

雨樋の詰まりや破損はオーバーフローを招き、軒天の腐食に波及します。見える症状が軽微でも、ルーフィング(防水シート)の寿命が尽きると一気に雨漏り化するため、定期点検で内部状態を把握しましょう。

  • 色あせ→チョーキング→剥離・ひび割れの順で悪化
  • 板金浮き・釘抜け・サビ・コケは早期対応ゾーン
  • 室内のシミ・カビ臭も見逃さない(間接サイン)

3 長持ちさせる塗料選びと施工品質のポイント

耐候性重視ならフッ素・無機、コスパ重視はシリコン・ラジカルが有力。

遮熱塗料は真夏の小屋裏温度を抑え、冷房負荷低減にも寄与します。

重要なのは塗料選び以上に「下地処理」。高圧洗浄で旧塗膜・汚れ・コケを除去し、ケレンで金属のサビを落とし、素地調整後にサビ止めやシーラーで密着性を確保します。

規定の希釈率・塗布量・乾燥時間を守った下塗り・中塗り・上塗りの3工程が耐久性を決めます。

棟板金のビス交換やシーリング打ち替え、縁切り・タスペーサー(スレート)など付帯作業の有無も仕上がりの差に直結。見積書では下地処理・付帯部・保証範囲を細かく確認しましょう。

  • 遮熱・高耐候の採用+適切な下地処理が寿命を左右
  • 3工程(下塗り・中塗り・上塗り)と塗布量管理が要
  • 付帯部補修や縁切りの有無を見積でチェック

まとめ

屋根塗装は「周期の目安を知る」「劣化サインを拾う」「適材適所の塗料と正しい施工」を押さえれば、雨漏りを未然に防ぎ、家全体の資産価値を長期に維持できます。

環境条件と前回仕様を踏まえた点検計画を立て、下地処理と付帯補修まで含めた品質管理で、次回メンテナンス周期を伸ばしましょう。

  • 素材・環境・塗料で周期は最適化が必要
  • 早期サインの段階でメンテに移行し雨漏りを回避
  • 下地処理と付帯作業の徹底が“長持ち”の決め手

この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
塗装屋ぬりべえ 編集部
かけがえのない日々の想い出を、より素敵に彩るお手伝いこそ、私たちハウジング重兵衛のしあわせです。
お客様の幸せを、自らの幸せに感じて。
あらゆる家づくりと住まいのプロフェッショナルとして、地元千葉と茨城との地域密着や社会貢献にもつながっていく企業として、お客様の幸せを礎に、200年企業を目指してまいります。
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・一級建築士
・二級建築士
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