寒冷地では、冬の積雪や霜によって外壁が常に湿気にさらされ、塗膜の劣化や凍結ダメージが発生しやすくなります。
外壁塗装を長持ちさせるには、低温にも強く、防水性・弾性を兼ね備えた塗料を選ぶことが不可欠です。
一般的な塗料では乾燥しにくく、仕上がりにもムラが出やすいため、寒冷地特有の気候を考慮した製品選定と施工時期の見極めがポイントになります。
・寒冷地にお住まいの方
・冬の外壁塗装を検討している方
1 寒冷地の外壁が受けるダメージ
雪や霜によって外壁表面が長時間湿気を帯びると、塗膜の膨れ・剥がれが発生しやすくなります。
また、昼夜の寒暖差で凍結と融解が繰り返されることで、外壁内部にひびが入り、断熱性や防水性が低下します。
特に凍結融解のサイクルが多い地域では、通常の塗料では耐え切れないケースも多く、塗料の性能や塗膜の柔軟性が耐久性を左右します。
- 雪・霜による湿気で塗膜が膨れやすい
- 凍結融解で外壁内部にクラック発生
- 断熱・防水性能が低下しやすい
2 寒冷地に適した塗料の特徴
寒冷地での塗装におすすめなのは、低温硬化性を持つ塗料や高弾性タイプの塗料です。
低温硬化性塗料は5℃前後の気温でも硬化が進むため、冬場の施工に適しています。
また、高弾性塗料は外壁の微細な動きに追従し、ひび割れを防止します。さらに、防カビ・防藻性を持つ塗料を選べば、湿気の多い環境下でも美観を保ちやすくなります。
- 低温下でも硬化する塗料を選ぶ
- 高弾性タイプでひび割れを防止
- 防カビ・防藻性があると長持ちする
3 寒冷地での施工時の注意点
寒冷地では気温や天候によって塗装の仕上がりが左右されるため、施工タイミングの見極めが重要です。
日中の気温が5℃以上になる時間帯を選び、塗布後は十分な乾燥時間を確保することが大切です。
また、夜間凍結のリスクを避けるため、朝や夕方の施工は避けるのが基本です。
さらに、施工前の洗浄と下地処理を丁寧に行うことで、塗膜の密着性が高まり、仕上がりが長持ちします。
- 施工は気温5℃以上の時間帯に行う
- 夜間凍結を避けるため早朝・夕方は避ける
- 洗浄と下地処理を丁寧に行う
まとめ
寒冷地では雪や霜が外壁に与えるダメージが大きく、適切な塗料選びと施工管理が欠かせません。
低温にも対応できる塗料と、適切な施工タイミングを守ることで、外壁を長期間美しく保てます。
地域の気候に合った塗料を選び、冬に負けない外壁づくりを進めましょう。
- 寒冷地では低温硬化塗料と高弾性塗料が最適
- 施工時期と天候の管理が重要
- 適切な下地処理で塗膜の密着性を高める