メンテナンスフリーの外壁材を探している方も多いかもしれませんが、完全なメンテナンスフリーの外壁は存在しません。しかしできるだけメンテナンスの頻度を減らせると、費用や手間を削減できますよね。外壁材ごとの必要なメンテナンスや、外壁をメンテナンスフリーに近付けるためのポイントをご紹介します。
◼ コラムのポイント
1、メンテナンスフリーの外壁は存在しない?という疑問が解消されます
2、外壁をメンテナンスフリーに近付けるためのポイントを知ることができます
3、耐久性の高い塗料で塗装した事例を見ることができます
目次
◼ メンテナンスフリーの外壁は存在しない?
家を建てると、外壁や水回りなどメンテナンスが必要な箇所がたくさんあります。それぞれの箇所で定期的なメンテナンスを行うと考えると、できるだけメンテナンスの頻度が低ほうがいいですよね。そもそもメンテナンスフリーの外壁は存在するのでしょうか?
・完全なメンテナンスフリーの外壁は存在しない
結論から言うと、完全なメンテナンスフリーの外壁は存在しません。「メンテナンスフリーの外壁です」といった宣伝文句を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、メンテナンスの頻度が少なくて済むような外壁のことを指しているかもしれません。
一般的に外壁は10〜15年を目安に塗装などのメンテナンスを行う必要があります。耐久性の高い外壁であればメンテナンスまでの期間を延ばすことができますよね。そうすると業者に依頼する手間や費用を抑えることにもつながります。
外壁材自体のメンテナンスがそこまで必要でなかったとしても、外壁材と外壁材をつなぎ合わせているシーリングのメンテナンスが先に必要になることもあるため注意が必要です。
◼ 外壁をメンテナンスフリーに近付けるために
耐久性の高い外壁材はあるものの、完全なメンテナンスフリーの外壁は存在しないということが分かりました。外壁をメンテナンスフリーに近付けるためには、どのようなポイントがあるのでしょうか。
・耐用年数が長い外壁材を選ぶ
外壁材にはさまざまな種類がありますが、外壁材ごとに耐用年数や特徴が異なります。耐用年数が長い外壁材として、タイルや樹脂系サイディングがあげられます。
タイル
タイルは粘土や石を約1300度の高温で焼き固めた素材のこと。無機質でできていることから紫外線による劣化が起こりにくく、吸水性が低く汚れを弾きやすいなどのメリットがあります。タイルはメンテナンスフリーに近い外壁材だといえますが、タイルとタイルをつなぎ合わせる目地部分のコーキングが劣化するとメンテナンスが必要になります。初期費用が高いというデメリットはありますが、コーキングのメンテナンスのみで済むと思うとトータルコストはそこまで高くないでしょう。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニールを種原料としたボード状の外壁材です。雨や塩害、凍害に強く、色褪せしにくいなどメリットがたくさんあります。また一般的なサイディングボードではボード同士のつなぎ目にコーキングが必要ですが、樹脂系サイディングはコーキングが必要ありません。
15〜20年、長ければ30年近くメンテナンスの必要がない耐久性の高い外壁材だといえます。その一方で日本での普及率が低いため、樹脂系サイディングの施工をできる業者が少ないというデメリットもあります。
・耐久性の高い塗料を選ぶ
外壁材選びは家を建てる段階の話ですが、これから耐久性を高めたいと言う場合は、塗装の際に耐久性の高い塗料を選ぶことでメンテナンスフリーに近付けることができます。外壁材に種類があるように塗料にもたくさんの種類があります。
最近は耐久性の高い塗料が増えてきていますが、そういった塗料で塗装することでメンテナンス頻度を減らすことにつながります。耐用年数の長さによってグレードが分かれているだけではなく、機能性によっても違いがあります。家の周辺環境や予防したい症状などによって塗料を選ぶ必要があります。
→塗料の種類や費用についてはこちら
・目地の耐久性も高く
外壁材の種類によっては外壁材と外壁材のつなぎ目があるものも。目地があることで、地震や車の通行による揺れを吸収してくれてひび割れを防いでくれます。重要な役割のある目地ですが、劣化が進みやすい箇所の一つ。
耐久性の高いコーキングを使用したり、タイルの目地に給水防止材を使用したりと、目地部分の耐久性にも考慮してみましょう。
→外壁塗装のコーキングをわかりやすく解説|流れ・費用・注意点は?
◼ 信頼できる業者に塗装を依頼しよう
家を建てるときはもちろん、外壁リフォームの際に「メンテナンスフリーの外壁です」と営業されることがあるかもしれません。しかし今回ご紹介したように完全なメンテナンスフリーの外壁は存在しません。メンテナスフリーの外壁と偽って、質の悪い外壁材を販売するような悪質な業者もいるため、業者選びは慎重に行うようにしましょう。
外壁をメンテナンスフリーに近付けるためには塗装の際の塗料選びもポイントだとご紹介しましたが、外壁塗装を定期的に行うことで劣化を防ぎ、大掛かりなリフォームの必要がなくなります。定期的な塗装のタイミングで耐久性の高い塗料を選ぶと、メンテナンスフリーに近付けることができるといえます。その際も塗装業者選びは慎重に行うようにしましょう。
→外壁塗装の優良業者の見分け方|悪徳リフォーム会社を回避
◼ 耐久性の高い塗料での塗装事例
たくさんある塗料のうち、耐久性の高い塗料で塗装した事例も参考にしてみてください。
・無機塗料でツートンカラーの外壁に
外壁の劣化やコケの繁殖にお悩みで、劣化部分の張り替えが必要な状態でした。1階部分と2階部分のデザインが違っていたため、部分的な張り替え箇所に木目調の施工をし塗装で仕上げました。塗り替え部分は以前と同じところで行い、色合いを白と黒のツートンカラーにすることで新築のような仕上がりになりました。
・日本家屋をフッ素塗料で塗装
外壁の張り替えから20年が経過して、色褪せや劣化の状態が気になるとのことで塗装のご依頼をいただきました。建物の面積の大きい日本家屋ですが、外壁の占める面積が少ないため、色選びを慎重に行いました。
重厚感がある中にも優しい印象を与えられるような色を選び、バランスの取れた仕上がりにすることができました。ショールームにおける従業員の対応や色選びに関するアドバイス、仕上がりにご満足いただけました。
◼ まとめ
「メンテナンスフリーの外壁」という謳い文句を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、実際には完全なメンテナンスフリーの外壁というものは存在しません。耐久性の高い外壁材や塗料、目地を選び、メンテナンスフリーに近付けるようにしましょう。
塗装屋ぬりべえでは、外壁や屋根の塗装・リフォームを行なっております。現地調査を行った上で現状に合わせて、またお客様のご要望をお伺いした上で、最適なプランをご提案させていただきます。千葉県と茨城県で外壁塗装をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。