築年数が経って外壁の劣化が進むと、塗装を検討する頃かもしれません。塗装を依頼する前に、外壁塗装に何を求めるのかという方針を固めることで、満足のいく仕上がりにつながることでしょう。外壁材の種類や求める機能によって塗料選びにも影響してくるので、業者に依頼する前に塗装に何を求めるのか家族で共有しておくことをおすすめします。
◼ 塗装に何を求めるか
外壁塗装に求めることは人それぞれ異なります。メンテナンス時期だから何となく塗装を行うというのではなく、費用の安さや耐久性、カラーバリエーションなど塗装に求めることを家族で共有した上で塗料を決めるようにしましょう。
・費用の安さ
塗装に求める要素でよくあるのが「費用の安さ」です。塗装には費用がかかってしまうため、できるだけ安く抑えたいという人も多いかもしれません。費用を抑えるためには、まず相場を知ることが大切です。業者に依頼する際には相見積もりを取ってもらい、費用を抑えたい旨を伝えると適切な塗料を選んでくれるかもしれません。
業者や塗料の質が同じであれば安いに越したことはありませんが、費用の安さだけで業者や塗料を選ぶと、後悔してしまうこともあります。悪徳業者に騙されたり、安い塗料を選ぶことでメンテナンス頻度が高くなってしまっては余計に費用がかかることにもつながりかねません。予算を確保できないといったことのないよう、メンテナンスの必要経費として積み立てておくことをおすすめします。
・耐久性
塗装に「耐久性」を求める人も多くいます。耐久性の高い塗料を選ぶことで、塗装の機能を長持ちさせることができます。耐久性が高ければ塗り替えの時期を遅らせることができるため、長期的に見るとコストを抑えられるともいえます。塗装屋ぬりべえで取り扱っている塗料のうち、一番耐久性があるのは「無機塗料」という種類です。無機塗料は塗料の原料にレンガやガラスといった無機物を配合していることから、紫外線の影響を受けにくく劣化しにくい特徴を持ちます。しかし塗料によって無機物の配合量が異なるため、同じ無機塗料でも違いがあることに注意が必要です。
・コストパフォーマンス
外壁塗装に何を求めるかと選択肢をあげたときに、選ぶ人が多いであろう要素が「コストパフォーマンス」。費用を抑えながらも質の良い塗装をできるに越したことはありませんよね。塗り替えのときだけコストパフォーマンスを上げたら良いのか、長期的な視点で見てコストパフォーマンスを上げたいのかをまずは決めるようにしましょう。塗料によって耐用年数や価格が異なり、耐久性が高いほど費用も高くなる傾向にあります。耐久性と費用のバランスを考えて塗料を選ぶようにしましょう。
・カラーバリエーション
外壁塗装において外観を重要視する場合、たくさんの色から選べるようにカラーバリエーションが豊富な塗料を選びたいという人もいるかもしれません。塗料によってカラーバリエーションが異なるため、塗料を選ぶ前にどのような色から選べるのかを知っておくようにしましょう。また色を選ぶ際には、仕上がりが想像と違うといったことのないよう、A4サイズ以上の大きさで見比べることをおすすめします。
・機能面
塗料の種類によって耐久性だけではなく機能も異なります。例えば家の中が暑くなることを防ぎたい場合は遮熱効果や断熱効果のある塗料、紫外線による劣化を防ぎたい場合はラジカル塗料など。デザインや耐久性はもちろんですが、塗料にあったら嬉しい機能も家族で共有しておくと良いでしょう。塗料が劣化すると機能も衰えてくるため、定期的な塗装が必要です。
◼ 塗料の種類と耐用年数
塗装に何を求めるのかによって、塗料選びにかかわってくることが分かりました。塗装屋ぬりべえで取り扱っている塗料の種類と耐用年数についてご紹介します。
・シリコン塗料
塗装屋ぬりべえが取り扱っている塗料の中でも6~7割のお客様が選ばれるのがシリコン塗料。汚れがつきにくいことや自然環境への耐候性が高いのが特徴であり、耐用年数は10~12年となっています。シリコン塗料の中でも水性塗料と油性塗料に分けられ、それぞれ1液型と2液型に分けられます。油性の2液型が品質や耐久性に優れていますが、その分費用や手間がかかってしまうため、お客様の希望に合わせて品質と耐久性、費用のバランスをチェックする必要があります。
・ラジカル塗料
2010年代に登場したラジカル塗料は、最新鋭のハイテク塗料ともいわれています。塗料が紫外線を吸収することで発生するラジカルという物質は塗料の劣化を引き起こしてしまいます。高耐候酸化チタンと光安定剤という2つの成分を含むことで、ラジカルの発生を防ぐことから「ラジカル塗料」と名付けられました。外壁や屋根など施工場所を問わず汎用性に優れており、耐用年数は12~15年となっています。性能が高いにもかかわらず価格が安いため、コストパフォーマンスに優れているのも特徴の一つです。
・遮熱塗料
紫外線を反射して効率よく逃がしてくれるのが遮熱塗料。家の中の熱がこもったり室内の温度が上がったりするのを防いでくれる効果があります。夏には冷房費を節約できるだけではなく、節電効果によりヒートアイランド現象の対策にも貢献できます。金属製の屋根や吹き抜け構造の家、2~3階建ての家では特に効果が期待できます。耐用年数は12~15年であり、汚れに強い性質も持ち合わせていることも特徴としてあげられます。
・フッ素塗料
フッ素を含んだ合成樹脂が主成分である塗料をフッ素塗料といいます。耐久性や耐熱性に優れており、汚れ落ちが良い親水性の高さも持ち合わせています。品質が高いことから東京スカイツリーなどでもフッ素塗料が使用されています。耐用年数は15~18年と長い代わりに、他の塗料よりも費用が高い傾向にあります。耐用年数が長い塗料を選ぶと塗り替えの頻度も少なくて済むため、高性能で仕上がりの良さにこだわりのあるお客様から支持をいただいています。
・無機塗料
無機塗料は、文字通りセラミックやレンガ、鉱物といった炭素を含まない無機物を主成分としています。無機物が主成分であることから紫外線によるダメージを受けにくく、耐用年数は18~20年という長さを誇っています。親水性が高いため付着した汚れを浮かび上がらせて雨水によって洗い流してくれます。防カビや防苔効果もあり、不燃性を持つことも無機塗料の特徴です。
◼ よくある失敗例
外壁塗装は業者選びや塗料選びなど、選択しなければならないことがたくさんあります。知識のないままに選ぶと失敗につながってしまうことも。仕上がりの予想がしにくいため、完成するまでドキドキすることもあるかと思います。外壁塗装においてよくある失敗例をご紹介するので、塗装で後悔することのないようにしましょう。
・予想よりも高額だった
外壁塗装でよくあるのが、予想よりも高額で驚いたというケース。外壁塗装の相場をインターネットで調べて相場を知っていたつもりでも、実際に見積もりをしてもらうと予想よりも高かったということがあります。外壁塗装の費用は家の大きさや使用する塗料、劣化の度合いによって変わってくる上に、足場や飛散防止ネットの設置費用もかかります。塗装の際の費用を抑えるためにも、定期的な点検やメンテナンスをしっかり行うことが大切です。
・想像と違う仕上がりになった
外壁塗装は、仕上がりの予想をしにくいため「想像と違った……」という失敗例も。打ち合わせの際にカラーサンプルを見て色を選んだりカラーシミュレーションを行ったりと入念に進めていたつもりでも、想像と違ったと感じられることはあります。カラーサンプルはサイズが小さい場合が多いため、A4サイズ以上の大きさで見比べたり、太陽光の当たる屋外で見たりといった工夫が必要です。また家の周囲の景観に配慮することも忘れないようにしましょう。
・業者選びを間違えた
塗料選びより前に業者を選ぶ必要がありますが、業者選びを間違えて取り返しのつかないことになってしまっては大変です。うまい言葉を使って営業してくる悪徳業者に引っかかってしまうと、塗装で機能性や耐久性を高めるはずが逆に劣化を進めることになることも。業者に依頼する前に業者選びの知識を身に付けた上で、いくつかの業者に相見積もりを取ってもらうことをおすすめします。
業者選びのポイントについてはこちらの記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
◼ まとめ
外壁塗装をする際、塗装に何を求めるのかをはっきりさせておくことで塗装の成功につながります。例えば「できるだけ費用を抑えたい」「耐久性が高い塗料を選んでメンテナンスの頻度を低くしたい」「コストパフォーマンスの良い塗料を選びたい」など人それぞれ希望は違うことでしょう。塗装に何を求めるのかを家族で共有しておくことで、業者との打ち合わせもスムーズに進みます。
またよくある失敗例として、予想よりも高額だった事例や仕上がりが想像と違った事例、業者選びを間違えた事例をご紹介しました。業者に塗装を依頼する前に、正しい知識を身に付けておくことで失敗を避けることができます。
塗装屋ぬりべえは、創業120年のリフォーム会社『ハウジング重兵衛』がプロデュースする塗装専門ブランドです。千葉県と茨城県で塗装事業を展開しており、お客様との信頼関係を大切にしながら施工を行っています。地域最大級のショールームではカラーサンプルやカラーシミュレーションを使いながらプランを決めていきます。ショールームには駐車場やキッズスペースも完備しているため、ご家族連れでも気兼ねなくお越しいただくことができます。千葉県と茨城県で外壁や屋根の塗装をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。