外壁塗装の際に行う「高圧洗浄」は、最終的な塗装の仕上がりを左右する大切な作業です。
「高圧洗浄って何のためにどんなことをやるの?」という方のために、「高圧洗浄の基礎知識」をわかりやすく解説します。
外壁塗装をお考えの方は、ぜひこの記事を読んで外壁塗装についての知識を深めましょう!
目次
■ 高圧洗浄とは
高圧洗浄とは「外壁のサビや藻などの汚れを水圧で洗い落とす」ことです。
外壁塗装は以下の流れで進めていくのですが、足場の設置が済んだあとに最初にとりかかるのが「高圧洗浄」になります。
【外壁塗装の流れ】
①近隣への工事のお知らせ
②足場の設置
③高圧洗浄(外壁の洗浄)
④下地処理(サビ処理など)
⑤養生
⑥下塗り(3度塗りの1度目)
⑦中塗り(3度塗りの2度目)
⑧上塗り(3度塗りの3度目)
⑨仕上がりの確認
⑩足場解体・清掃
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続いては、外壁の汚れを落とす作業は何のために行うのか?「高圧洗浄の役割」についてご説明します。
■ 高圧洗浄の役割
高圧洗浄の役割は、大きく3つあります。
・塗料の密着を高める
劣化が進むと、外壁の汚れが目立ってきます。雨や湿気が原因で藻、カビ、サビが生じたり、塗料が粉状になるチョーキングという現象が起きます。こういった外壁の汚れをきれいに落とすことで、上から塗る塗料との密着力を高める効果があります。
外壁を触ると、手に粉状の塗料が付くのが「チョーキング」
・外壁を長持ちさせる
汚れをしっかり落とすことで塗料との密着力が高まると、外壁をより長持ちさせることにも繋がります。外壁塗装は頻繁に行うものではないので、一度の塗装でできる限り長持ちさせたいですよね。
・仕上がりの見た目が良くなる
外壁の汚れをきれいに落とすと表面の凸凹がなくなるため、上から塗料を塗ったときの仕上がりが格段に良くなります。実際に塗料を塗るプロセスも大切ですが、見栄えの良し悪しを決めるのは「高圧洗浄でしっかり汚れが落ちているかどうか」といっても過言ではありません。
高圧洗浄が不十分だとどうなる?
もし高圧洗浄が不十分であった場合、どのようなリスクが起こるのかを見てみましょう。
・ひび割れが生じる
外壁の表面に汚れが残ったまま塗装をしてしまうと、凹凸ができて塗料がしっかりと密着しないため、すぐにひび割れが生じてしまいます。小さなひび割れは問題ありませんが、ある程度大きなひび割れができてしまうと修繕しなければならなくなります。
・剥がれる
ひび割れと同様に劣化が早く進んでしまうことで、塗料が剥がれやすくなるというリスクも出てきます。原因は、汚れの上に塗装をすることで塗料の密着力が弱まってしまうためです。
・仕上がりが悪くなる
せっかくお金も時間もかけて塗装したのに、完全に汚れが落ちていなかったせいで見た目が凸凹していたり、色ムラが出てしまったり…ということがあります。お化粧で例えるとイメージしやすいですが、「お肌に油分や汚れが残ったままファンデーションを重ねても、化粧のりが悪く仕上がりもいまいち…」というのと同じことが起こってしまいます。
■ 高圧洗浄の手順
ここからは、高圧洗浄はどのような流れで進めるのかを見てみましょう。
①家をシートで覆う
外壁についた汚れを落としたときに、汚水がまわりの家に飛び散ってしまうと大変です。そのようなことが起こらないように、まずは家全体をシートで覆う作業から始まります。
②水を溜める
高圧洗浄をするには、大量の水が必要になります。そのため、まずはバケツやタンクに水を溜めてそこから大量の水を吸い上げられるように準備しておきます。
③洗浄を行う
事前準備が整ったら、上から下へと順に専用の洗浄機で汚れを落とします。屋根の洗浄も一緒に行う場合は、屋根→外壁の順に進めていきます。
④乾燥させる
外壁塗装の次のステップへ進む前に、洗浄後に濡れた外壁を乾燥させる必要があります。乾燥には、だいたい1〜2日間ほどかかります。
■ 高圧洗浄の種類
高圧洗浄時に使用するノズルの種類は大きく分けて3つです。洗浄する場所や、汚れ具合によって上手く使い分けます。
・トルネードノズル
トルネードノズルはその名の通り、回転させながら水を噴射することができる高圧ノズルです。圧力が高くなるため、外壁にこびりついた頑固な汚れを落とす際に使われます。
・ロングガン
ロングガンは、ある程度距離が離れたところから水を噴射する際に使用します。屋根を洗浄する場合によく使われます。
・ショートガン
足場と外壁の距離が近い場合は、ショートガンを使用します。近距離でロングガンを使用すると、外壁を傷つけてしまう可能性があります。
■ 高圧洗浄にかかる費用
業者へ依頼した場合、通常は「技術費」と「水道代」がかかります。
技術費の相場は、100~300円/㎡ほどです。汚れがひどい場合は、洗浄剤を使用するバイオ洗浄という方法を採用することがあります。その場合は少し高くなり、450~800円/㎡ほどになります。
上記の技術費に加えて、水道代が1,000〜2,000円ほどかかります。
■ 高圧洗浄にかかる時間
高圧洗浄は、8時間〜丸1日もあれば完了します。作業自体は1日で終わってしまいますが、その後の乾燥にかかる時間は1〜2日ほどです。
作業時間と乾燥時間を合わせると、合計2〜3日間が必要です。
■ まとめ
高圧洗浄は外壁塗装の第1ステップとして、外壁の汚れを水圧で落とす作業です。高圧洗浄がきちんとできているかは、「仕上がり」と「外壁の持ち」を左右します。
しかしながら高圧洗浄は、悪徳業者によって手抜き作業が行われる場合も少なくありません。外壁塗装をお考えの方は、洗浄から乾燥まで適切に作業を行ってもらえる業者に依頼しましょう。
塗装屋ぬりべえは、明治から120年にわたり創業してきた「ハウジング重兵衛」を母体に持つ塗装屋です。地域密着型で多くのお客様からご信頼いただけるよう、一つ一つの作業を丁寧に行うよう日々心がけております。また「初めての外壁塗装で不安」というお客様でも安心してご依頼いただけるよう、診断・見積りを無料で行っております。千葉県と茨城県にお住まいの方はぜひお気軽にご相談ください。