外壁塗装は、建物を保護し美観を維持するために重要なメンテナンス作業です。

しかし、いつ塗装を行うべきか、知っている方は少ないのではないでしょうか？

そこで、今回は外壁塗装のタイミングを見極めるポイントについて考えてみましょう。

1 外壁の状態から判断

塗装の剥がれ

まず、外壁の塗装劣化や剥がれが目立つ場合は、再塗装の必要があります。

塗膜が傷んでいると、外部からの侵食や水の浸入などのリスクが高まります。

劣化や剥がれが見られる場合は、早めの対処が求められます。

【劣化の事例】

種類	特徴
表面ひび割れ	・外壁の表面に細かなひび割れが現れます。 ・主に塗膜の劣化により引き起こされ、外見上の美観を損ないます。
亀裂ひび割れ	・外壁に長い亀裂が入ります。 ・基礎や壁の材料の変形や地震などの外部要因によって引き起こされることがあります。

【剥がれの事例】

種類	特徴
地盤沈下/振動による剥がれ	・建物の基礎は時間とともに沈下することがあります。 ・基礎の不均等な沈下や地震による振動は、建物に負荷がかかり、その結果、塗膜が剥がれや割れを生じる可能性があります。
経年劣化による剥がれ	・外壁塗装に使用される塗料は、時間とともに劣化します。 ・太陽光や風雨などの自然環境の影響を受けることで、塗料の表面が酸化し、柔軟性や密着性が低下して、外壁の動きや変形に対応できず、剥がれや割れを引き起こすことがあります。

カビや藻の発生

また、カビや藻の発生も外壁塗装のタイミングを考えるポイントです。

これらの微生物は塗膜に浸透し、劣化を引き起こす可能性があります。

頻繁なカビや藻の発生は、外壁塗装の必要性を示唆しています。

【カビと藻の事例】

種類	特徴
カビ	・一般的に黒や緑、茶色などの色をしており、ふわっとした質感を持ちます。 ・塗膜に浸透し、表面を傷つけるだけでなく、木材や壁面などの建材を劣化させる可能性があります。
藻	・一般的に緑色や茶色などの色をしており、外壁表面に緑色の膜や斑点状の形態で現れることがあります。触ると滑らかな感触があります。 ・外壁の表面に付着し、塗膜の下に浸透することもあります。これにより、塗膜の密着性や耐久性が低下し、外壁の劣化を引き起こす可能性があります。また、外観の美観を損なうことがあります。

外壁の色あせや変色

外壁の色あせや変色も外壁塗装のタイミングを判断するポイントです。

気候条件や紫外線の影響で外壁の色が褪せることは自然な現象ですが、建物全体の美観が損なわれる場合は再塗装を検討するべきです。

【外壁の色あせ・変色の事例】

種類	特徴
色あせ	・外壁の色が元々の鮮やかさや明るさを失い、くすんだ印象になります。 ・日光や風雨の当たりやすさの影響により、外壁の一部分が他の部分と比べて色あせている場合もあります。
変色	・大気中の汚染物質や付着した微粒子によって、外壁に黒ずみや汚れが見られます。 ・外壁に水分が浸透し、シミや錆びが生じることもあります。

・塗装の剥がれ、カビや藻の発生、色褪せや変色が発生している場合は、外壁塗装が必要なタイミングかもしれません！

2 年数で判断

そして、塗装の年数も重要な判断材料です。

一般的に、外壁塗装の寿命は10〜15年程度とされています。

建物の年数が経過するにつれて、塗装の劣化や保護能力の低下が進むため、定期的な塗装の必要性が高まります。

それでは、塗料別に交換の目安と特徴を見ていきましょう。

種類	交換の目安	特徴
アクリル塗料	5〜10年	・一般的な外壁塗料として広く使われています。 ・比較的低価格ですが、他の塗料に比べて劣化が早い傾向があります。
シリコン塗料	10〜15年	・耐候性や耐久性が高いことが特徴です。 ・アクリル塗料に比べて色褪せしにくく、劣化が遅い傾向があります。
ウレタン塗料	10〜15年	・耐久性や耐候性が高いことが特徴です。 ・耐久性があるため、長い間美観を保つことができます。
フッ素塗料	15〜20年	・非常に高い耐候性と耐久性を持ちます。 ・色あせや変色が起こりにくく、汚れも付きにくいため、長期間美観を維持できます。

・新築もしくは塗装を行なって、10年程度で外壁塗装を検討しておこう！

3 まとめ

外壁塗装のタイミングを見極めるには、これらのポイントを総合的に考慮する必要があります。

外壁の状態や塗装の年数を確認し、必要に応じて専門家に相談することが重要です。

適切なタイミングでの外壁塗装は、建物の健康と美観を保つために欠かせないメンテナンスです。

見逃さずに行い、建物を長く美しく保ちましょう。