カバー工法とは、既存の外壁材を撤去せず、その上から新しい外壁材を張り付ける施工方法です。
この工法は、既存の外壁が劣化している場合や、外観を一新したい場合に有効です。
本コラムでは、カバー工法と外壁塗装の違い、そしてそれぞれのケースに適した状況について詳しく解説します。
・カバー工法って何?
・それぞれ適切なケースを知りたい!
1 カバー工法と外壁塗装の違い
施工方法の比較
- カバー工法
既存の外壁材の上に新しい外壁材を取り付ける。外壁の撤去作業が不要なため、工期が短縮されることが多い。 - 外壁塗装
既存の外壁材に新しい塗料を塗布する。劣化箇所の補修を行い、下地を整えてから塗装を施す。
コストの比較
- カバー工法
新しい外壁材の費用がかかるため、初期費用は高め。ただし、既存外壁の撤去費用が不要な場合はコストが抑えられることもある。 - 外壁塗装
塗料の費用と施工費が中心。一般的にはカバー工法よりもコストが低い。
仕上がりの比較
- カバー工法
新しい外壁材を使用するため、外観が一新される。素材によっては断熱性や耐久性が向上する。 - 外壁塗装
外壁の色や質感を変更できるが、既存の外壁の形状やテクスチャーはそのまま残る。
2 カバー工法が適しているケース
大規模な劣化がある場合
外壁に大きなひび割れや剥がれが多数ある場合、外壁塗装だけでは十分な補修が難しいことがあります。このような場合には、カバー工法を用いることで、劣化部分を完全に覆い、新しい外壁材で建物を保護することができます。
断熱性能を向上させたい場合
カバー工法では、外壁材の間に断熱材を挟むことができるため、断熱性能を向上させることが可能です。これにより、冬場の暖房費や夏場の冷房費を削減することができます。
外観を大きく変えたい場合
カバー工法では、さまざまなデザインや素材の外壁材を選ぶことができるため、建物の外観を大きく変えることができます。新築のような外観にリフォームすることも可能です。
3 外壁塗装が適しているケース
軽度な劣化の場合
ひび割れや塗装の剥がれが軽度である場合、外壁塗装で十分に補修が可能です。適切な補修と塗装を行うことで、外観を美しく保ち、外壁の耐久性を向上させることができます。
コストを抑えたい場合
外壁塗装はカバー工法に比べて初期費用が低いため、コストを抑えたい場合に適しています。定期的なメンテナンスを行うことで、長期的な外壁の劣化を防ぐことができます。
素材や色の変更が不要な場合
既存の外壁のデザインや素材が気に入っている場合、外壁塗装で色や質感を変更するだけで十分です。新しい塗料を選ぶことで、耐候性や防水性を向上させることもできます。
まとめ
カバー工法と外壁塗装は、それぞれ異なるメリットとデメリットを持っています。
外壁の状態や予算、求める仕上がりに応じて適切な方法を選ぶことが重要です。
大規模な劣化や外観の一新を求める場合にはカバー工法が適していますが、軽度な劣化やコストを抑えたい場合には外壁塗装が有効です。
専門業者に相談し、自分の家に最適な方法を選びましょう。