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ガルバリウムで外壁リフォームをするなら

最終更新日時 : 2021.12.22

ガルバリウムで外壁リフォームをするなら

ガルバリウムで外壁リフォームをするなら

◼ ガルバリウムとは

ガルバリウムとはアメリカの会社が開発した鋼板であり、日本では1982年から販売されています。鉄の板を合金してメッキ加工をした外壁材で、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、ケイ素1.6%の割合で施されたメッキ加工がガルバリウム鋼板の特徴です。

 

アルミニウムは耐食性、亜鉛は防食性、ケイ素は耐熱性に優れているため、亜鉛だけでメッキ加工されているトタンよりも耐久性のある外壁材となっています。金属は錆びやすいイメージがありますが、特殊なメッキ加工のおかげで錆びにくい性質を持つことができます。

 

ガルバリウム鋼板の特徴は何といってもそのスタイリッシュな外観です。ガルバリウム鋼板の場合、外壁の色に黒を選ぶ人が多いですが、白やシルバー、青などさまざまな色の中から選ぶことができます。家の外壁を決める際には、どのような家にしたいのかテイストを考えると思いますが、「かっこいい」「モダン」「おしゃれ」な印象の家にしたい人におすすめの外壁材です。

 

◼ ガルバリウムのメリット

ガルバリウムはそのデザイン性が最大の魅力ですが、その他にもガルバリウムを外壁に使用することにはメリットがたくさんあります。

 

・軽量

鉄は塊になると重さがありますが、薄い板でできているガルバリウム鋼板はその軽さも特徴です。軽量であるということは家の構造や建材への負担が少なくて済みます。家への負担が少ないことから地震にも強い特徴を持ち合わせています。外壁だけではなく屋根にもガルバリウム鋼板を使用することで家の重心が下がり、耐震性が高まります。

 

また外壁のメンテナンスの際、塗装だけではなくカバー工法という方法を取ることもできます。既存の外壁材はそのままにして、上から新しい外壁材をかぶせることをいいますが、ガルバリウム鋼板は軽量であることからカバー工法にも適しています。

 

 

・耐久性が高い

外壁材は約10年でメンテナンスが必要になることが多いですが、ガルバリウム鋼板は耐用年数約20年という耐久性の高さを誇ります。家を建てるときの費用は少し高くなってしまうかもしれませんが、メンテナンスまで含めた総額で考えるとコストパフォーマンスも良い外壁材だといえます。

 

また耐熱性に優れたケイ素をメッキ加工で配合していることから、約350度まで耐えられる特徴も持っています。そのため熱で外壁が劣化することがなく、熱の反射率も高いため家の中に熱がこもることもありません。

 

・吸水しにくい

日本の住宅で最も普及率の高い窯業系サイディングは、塗膜が劣化することで吸水性が高くなってしまいます。外壁が水分を含むと、特に寒冷地では凍結して凍害が起こってしまうことがあります。その点ガルバリウムは吸水しにくいため凍害を起こす心配がありません。

 

・デザイン性が高い

ガルバリウム鋼板の最大の魅力はそのデザイン性の高さです。機能面はもちろんのこと、外観が気に入って外壁材に選んだ、選ぼうと思っているという人も多いことでしょう。金属系サイディングと似たような印象があるかもしれませんが、サイディングのようにつなぎ目がないためすっきりした見た目に仕上がります。

 

スタイリッシュな印象にしたい場合は黒が選ばれることが多く、白と組み合わせて高級感を出すこともできます。グレーや茶色系を選ぶと汚れが目立ちにくく、まわりの家との調和も取りやすいのがメリット。金属の外壁材ならではの魅力を出すために、シルバーを選んでおしゃれ感を出すこともできます。

 

 

◼ 外壁リフォームの種類

ガルバリウムの特徴と外壁に使用するメリットをご紹介してきました。そもそも外壁リフォームにはどのような種類があるのでしょうか。

 

・塗り替え

外壁リフォームのうち、最も劣化の進行が軽度である場合に選べるのが塗り替えという方法。外壁材によっては塗装が必要ないものもありますが、ほとんどの外壁材は定期的な塗り替えが必要です。防水性を補ったり、劣化した箇所を補修した上で外壁を保護したり、美観を維持したりといったことが目的。

 

・カバー工法

カバー工法とは、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねて設置する方法のこと。塗り替えだけでは対応しきれないものの、張り替えなければならないほどではないような場合にカバー工法が選ばれます。また塗り替えのように色を変えるだけではなく、素材を変えてイメージチェンジしたいときにもおすすめ。

 

カバー工法は既存の外壁の重みに加えて、新しい外壁材の重みがプラスされるため、家自体に負担がかかってしまうことがあります。そのためカバー工法では、新しい外壁材はできるだけ軽いものが選ばれるのが一般的。金属系サイディングは軽量であることから、カバー工法に適した外壁材だといわれています。

 

・張り替え

張り替えとは、既存の外壁を撤去して、一から新しい外壁に取り替えることを言います。雨漏りがひどかったり、劣化が深刻だったりすると、塗り替えやカバー工法ではなく張り替えしか選べないことも。

 

カバー工法では選ぶ外壁材に制限がありますが、張り替えは制限なくさまざまな種類の中から選ぶことができます。張り替えを行うとまるで新築のようにきれいな外観になるため、思い切って決断してみてはいかがでしょうか。しかし外壁材の撤去や新しい外壁材の費用など高額になってしまうこともあることを頭に入れておきましょう。

 

◼ カバー工法にピッタリ

既に外壁にガルバリウムを使用している場合、塗り替えとカバー工法、張り替えの全ての種類からリフォーム方法を選ぶことができます。逆に今は違う外壁材を使っているという場合、ガルバリウムはカバー工法にぴったりの外壁材だといえます。カバー工法は既存の外壁材の上から新しい外壁材を張り付ける方法なので、できるだけ軽量な外壁材が求められます。そこで外壁材の中でも軽量さを誇るガルバリウムがおすすめだというわけです。

 

もちろん張り替えにも対応しているため、外壁の下地の補修などを行った方が良いほど劣化が進んでいる場合には張り替えでガルバリウムを選ぶこともできます。

 

◼  まとめ

ガルバリウムはそのデザイン性の高さが人気の理由ともいえますが、その他にも軽量さや耐久性などさまざまなメリットがあります。特に外壁リフォームのうちカバー工法にぴったりの外壁材なので、外壁の劣化が進んでいてカバー工法を検討しているという方はガルバリウムを検討してみてください。

 

塗装屋ぬりべえは外壁や屋根の塗装、リフォームを行っている会社です。お客様のご要望をお伺いし、現地調査で入念に状態を確認した上で、最適なプランをご提案させていただきます。千葉県と茨城県で外壁リフォームご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。ショールームへのご来店はもちろん、電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。

 

・屋根をカバー工法でガルバリウムにリフォーム

台風による被害や劣化が気になっていることからリフォームをご検討されていました。近隣の住宅ではもっとひどい被害を受けていたため自宅での同じような被害を受けないためにも修繕しておきたいとのことでした。

 

築25年で初めての外装リフォームだったので、屋根は塗装ではなくガルバリウムによるカバー工法を選択。ガルバリウムは軽量であることから屋根のカバー工法にも向いています。外壁はバルコニー部分のみ張り替え、そのほかは塗装でのリフォームを行いました。

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この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
塗装屋ぬりべえ 編集部
かけがえのない日々の想い出を、より素敵に彩るお手伝いこそ、私たちハウジング重兵衛のしあわせです。
お客様の幸せを、自らの幸せに感じて。
あらゆる家づくりと住まいのプロフェッショナルとして、地元千葉と茨城との地域密着や社会貢献にもつながっていく企業として、お客様の幸せを礎に、200年企業を目指してまいります。
リフォームを中心とした住宅業界
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・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
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・一級建築士
・二級建築士
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