コラム

ガルバリウム外壁の色と長持ちさせるためのポイント

最終更新日時 : 2021.12.22

ガルバリウム外壁の色と長持ちさせるためのポイント

ガルバリウム外壁の色と長持ちさせるためのポイント

スタイリッシュな外観が特徴のガルバリウム鋼板。金属製でありながらサビにくく、軽量であることから建物に負担がかかりにくいといったメリットがあります。ガルバリウム鋼板の外壁の特徴や色をご紹介した上で、できるだけ長持ちさせるためにはどのようなことに注意したら良いのかについてまとめます。

 

◼ ガルバリウムの外壁とは

ガルバリウムの外壁

ガルバリウムという言葉は聞いたことがあっても、細かい特徴までは分からないという人も多いかもしれません。新築時の外壁材としてはもちろん、ガルバリウムはリフォームの際にもよく使用されます。そんなガルバリウムの外壁の特徴や、混同してしまいがちな金属系サイディングとの違いについてご紹介します。

 

・特徴

ガルバリウム鋼板は、鉄の板の表面に金属メッキを加工したもののことをいいます。メッキに配合されている成分が「アルミ55%」、「亜鉛43.4%」、「ケイ素1.6%」であることがガルバリウム鋼板の特徴です。このメッキ加工によって金属にもかかわらずサビにくい性質を持ち、長持ちさせることができます。

 

ガルバリウム鋼板のメリットは、ご紹介している通りサビにくく耐久性が高いという点です。その他にも金属であることから軽量で耐震性が高く、内部に水が浸透しにくい防水性の高さも持ち合わせています。その一方で施工に手間がかかるため費用が高く、衝撃によって凹んだり傷が付いたりしやすいことがデメリット。

 

新築時の外壁材としてだけではなく、屋根材やリフォームの際のカバー工法にも使用されるガルバリウム鋼板。汎用性は高いですが、「メンテナンスの必要がない」と謳って契約させようとするような業者には注意が必要です。どんなにメリットが多い外壁材であっても必ず劣化するものであり、デメリットはあるということを頭に入れておくようにしましょう。

 

・金属系サイディングとの違い

外壁材の中でも人気が高いサイディングボードの中には、金属を使用した金属系サイディングという外壁材があります。金属系サイディングの表面に使われる金属の種類の一つがガルバリウム鋼板。他にもアルミやスチール、亜鉛などが使われることもあります。そのためガルバリウム鋼板は金属系サイディングの表面に使われる素材の種類ということになります。

 

◼ ガルバリウムの外壁の色

ガルバリウムの外壁

他の外壁材と同じようにガルバリウム鋼板にもさまざまな種類から色を選ぶことができます。一色だけを選ぶこともできますが、二色を組み合わせてツートンカラーの外壁にすることもできます。見た目の違いだけではなく、メリットやデメリット、塗料の機能性なども考慮した上で選ぶようにしましょう。

 

・黒

ガルバリウム鋼板では一番人気なのは黒です。逆に黒の外壁の家を見かけたときは外壁材にガルバリウム鋼板が使われていることが多いことでしょう。黒を選ぶと高級感や重厚感があり、ガルバリウム鋼板ならではのスタイリッシュな外観にできるため、かっこいい印象の家にしたい人におすすめの色です。

 

・グレー

ガルバリウム鋼板では黒、他の外壁材では白の人気の色であることが多いですが、黒や白は汚れが付きやすいデメリットがあります。汚れが目立ちにくい色にしたい人は濃いめのグレーを選ぶことをおすすめします。汚れが目立ちにくい上に、黒に近いかっこいい雰囲気の家にすることもできます。

 

・シルバー

ガルバリウム鋼板の金属っぽさを活かしたい場合はシルバーを選ぶとよりスタイリッシュな印象に仕上がります。光沢があるシルバーを選ぶと安っぽい見た目になる可能性があるため、デザイン性を考慮する必要があります。

 

・白

ガルバリウム鋼板は金属でできているため、表面の温度が上がりやすい特性を持っています。白は光を吸収しにくく熱を蓄えにくいため、ガルバリウム鋼板のデメリットを補完することができます。遮熱性を重要視する場合は、白や淡い色を選ぶことをおすすめします。その一方で白は汚れが目立ちやすい色でもあるということを頭に入れておく必要があります。

 

・その他

他にも個性的な外観にしたい場合、青や緑、赤などの色も選ぶことができます。ガルバリウム鋼板の質感だけでも目立ちやすいですが、色選びでも個性を出したい人におすすめです。青はクール、緑はシック、赤は華やかな印象の仕上がりにすることができます。気になる人はカラーシミュレーションツールを使って事前に確認するようにしましょう。

 

◼ 長持ちさせるためには

スタイリッシュな外壁

ガルバリウム鋼板はスタイリッシュな外観が特徴の外壁材ですが、見た目だけではなく耐久性や耐震性、防水性の高さといった機能面でのメリットもたくさんあります。その一方で衝撃によって凹みやすいく傷付きやすいというデメリットも考慮した上で対策する必要があります。長持ちさせるためにはどういった点に注意すると良いのでしょうか。

 

・サビや塩害に注意

ガルバリウム鋼板はサビにくいということをご紹介しましたが、サビにくいとはいえ全くサビないというわけではありません。サビ対策によってガルバリウム鋼板の外壁を長持ちさせることができます。傷付きやすいデメリットのあるガルバリウム鋼板ですが、傷付いてしまうとそこから赤サビが発生することがあります。

 

また海沿いの地域に住んでいると、塩分が風で運ばれて外壁を劣化させる「塩害」という現象が起こることがあります。サビにくい特性を持つガルバリウム鋼板ですが、海沿いの地域では塩害によって白サビが発生する可能性があることを頭に入れておきましょう。

 

・劣化の症状を見極める

ガルバリウム鋼板は、塗膜の劣化によってコケの発生やチョーキング、サビといった症状が出てくることがあります。家の周辺に自然が多いような地域に住んでいたり外壁が凸凹していたり、風通しが良くなかったりするとコケが生えやすくなります。塗膜が正常な状態では雨で流れ落ちますが、塗膜が劣化すると流れずにコケが残ってしまうため定期的に確認するようにしましょう。チョーキングも同じように塗膜の劣化によって、外壁の表面に白い粉が出てくる状態のことをいいます。これらの症状が出ていないかどうか、劣化の度合いを定期的に確認しておくと安心です。

 

・自宅でのメンテナンス

ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーと謳って契約を迫る悪徳業者もいますが、ガルバリウム鋼板もメンテナンスは必要です。自宅でできるメンテナンスとしては年に1~2回程度、弱い水圧の水で汚れを洗い流すことを推奨しています。塩害の起こる地域や酸性雨が降る地域では、1ヶ月~3ヶ月に1回など頻度を増やして水洗いすると長持ちさせることができます。雨が当たりやすい場所は汚れも流れやすいですが、雨が当たりにくい場所では汚れが固まって落ちにくい場合もあるため重点的に行うと良いでしょう。

 

・定期的な点検

自宅でのメンテナンスとして弱い水圧での水洗いをご紹介しましたが、自分では気付かない部分で劣化が進んでいる可能性もあります。劣化の症状を放置していると、外壁だけではなく家の構造部分まで腐蝕してしまうこともあるため、早めの対応が大切です。自分では対応できない症状が出てきたときは業者に点検やメンテナンスを依頼するようにしましょう。

 

◼ 信頼できる業者を選ぼう

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板の外壁のメンテナンスをする際、どの業者に依頼するかというのも判断が難しいですよね。大切な家の外壁の補修や塗装をしてくれる業者は、信頼できるところに依頼したいものです。まずはハウスメーカーや工務店、塗装専門業者などいくつかある業者の種類から選ぶ必要があります。業者の種類が決まったらいくつかの業者に絞って相見積もりを取ってもらいます。

 

相見積もりを取ってもらう際に、現地調査を行うかどうか、価格は適性かどうか、内容に透明性があるかどうか、対応は丁寧かどうか、などの項目をチェックするようにしましょう。信頼できる業者はしっかり現地調査を行った上で、価格や施工内容をごまかさず明確に示してくれるはずです。また担当者の対応が丁寧であるかもチェックすべきポイント。担当者との相性もあるため、塗装業者への相談は電話やメールだけではなく直接行うことをおすすめします。

 

◼ まとめ

ツヤのある外壁塗装

スタイリッシュな外観から人気が高まっているガルバリウム鋼板の外壁。ガルバリウム鋼板は鉄の板の表面にメッキ加工したもののことをいい、金属系サイディングボードの種類の一つです。新築時の外壁としてはもちろん、屋根材やリフォーム時のカバー工法でもよく使われています。金属でありながらサビにくく、軽量なので耐震性が高いというメリットがある一方、凹んだり傷付いたりしやすいのがデメリットです。

 

ガルバリウム鋼板の外壁では黒が一番人気の色ですが、グレーやシルバー、白といった色が使われることもあります。単色塗りはもちろん、2色使ったツートンカラーなども人気です。ガルバリウム鋼板の外壁を長持ちさせるためには、サビや塩害に注意し、劣化の症状を見極めて定期的にメンテナンスを行うことをおすすめします。自宅では1年に1~2回程度水で汚れを洗い流すようにしましょう。

 

塗装屋ぬりべえは、創業120年のリフォーム会社「ハウジング重兵衛」がプロデュースする塗装専門ブランドです。千葉県と茨城県という地域に根差して、塗装事業を展開しています。塗装屋ぬりべえには経験豊富な職人が在籍しており、自社施工の強みを活かして業界最安水準で施工を行っています。地域最大級のショールームでは、カラーサンプルやカラーシミュレーションを見て体験することができます。駐車場やキッズスペースも完備しているため、ご家族連れでも安心してお越しいただけます。千葉県と茨城県で外壁・屋根の塗装をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
塗装屋ぬりべえ 編集部
かけがえのない日々の想い出を、より素敵に彩るお手伝いこそ、私たちハウジング重兵衛のしあわせです。
お客様の幸せを、自らの幸せに感じて。
あらゆる家づくりと住まいのプロフェッショナルとして、地元千葉と茨城との地域密着や社会貢献にもつながっていく企業として、お客様の幸せを礎に、200年企業を目指してまいります。
リフォームを中心とした住宅業界
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・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
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・宅地建物取引番号(5)第13807号

資格情報

・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター

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