外壁や隙間埋めの素材について調べていくと、目にする「コーキング」や「シーチング」ですが、一体何なのか気になりますよね。
隙間を埋める程度の補修であれば自分でできるのではと探し始めたことが、きっかけでしょうか。
コーキングやシーチングは建築素材として多用されていますし、使われる理由があります。
今回はコーキングとシーチングに焦点を当てて、その役割や種類、どんな状態が劣化した状態と分かるのかお伝えします。
コーキングとは
ズバリ隙間を埋めて使うゴムのような素材のことです。
使用箇所は、壁の隙間だけではなく、お風呂のドアや浴槽と壁の隙間、床の隙間です。
シーチング材というベースト状の隙間を埋めるものと同じものとして扱われています。
なお、シーチング材は防水性や気密性を保持するために用いられます。
コーキングの種類
成分により以下のように3つに分けられます。
・変成シリコン系・・・耐候性に優れている(外壁・屋根のほか汎用性がある)
・ポリウレタン系・・・サイディングボードやコンクリートの目地に使用される
・ウレタン系・・・気密性が高く耐久性も高いが、塗装が必要
・シリコン系・・・キッチンなど水周りで使用される(外壁には不向き)
外壁や屋根での使用を考えると、変成シリコン系かポリウレタン系かのいずれかです。
ポリウレタン系は変成シリコン系よりも価格が安いメリットはありますが、紫外線に弱いため、塗装での保護が必要です。
その点変成シリコン系は、耐候性もあるため、雨風にさらされても耐用年数は10年から15年ですので、家が守られる安心感は高いです。
コーキングは隙間を埋めるためだけではない
先ほどコーキングは隙間を埋めるために使われるゴムのような素材とお伝えしました。
ですが、隙間を埋めるためだけではなく、「衝撃を吸収する」役割と「防水性を高める」役割もあります。
外壁での「衝撃を吸収する」役割は必要なのか
ゴムのような素材のため、お風呂のドアや窓のサッシでも、開閉の衝撃を和らげてくれるのですが、あくまでドアでの話です。
外壁においては、パネル同士の歪み防止や耐久性の減少を緩やかにする役割を果たします。
というのも、外壁ではサイディングボードを貼り付けていることが多いのですが、気温の変化でボードが伸縮したり、地震による揺れで衝撃が加わるとひび割れや破損が起こりやすくなります。
サイディングボードのボード同士を直接貼り付けるよりも、間にコーキングを挟むことで、伸縮や揺れでの動きを吸収し、外壁を守ってくれるのです。
「防水性」の役割について
外壁は直接雨風にさらされる場所であり、「防水性」が必要なのは明白でしょう。
サイディングボード同士での直接貼り付けあうことで、ひび割れが起こりやすいように、時間の経過とともに隙間ができてしまいます。そこで、あえてボード同士の間をあけ、隙間を埋めることで密着性を高めて水や汚れの侵入を防ぎます。
もし水や汚れが建物の中に入ってしまったらどうなるでしょうか。
答えは、雨漏りを引き起こし、なおかつ家の構造部分の柱などを腐食し、家そのものの安定性を損ない倒壊しやすくなってしまうのです。
つまり家の丈夫さ、寿命を長くするためにも「防水性」をサイドボードだけでなく様々なところで高めておかなければならないのです。。
コーキングは劣化しやすいもの
3種類のコーキングをご紹介した際に、変成シリコン系の耐用年数は10年から15年とお伝えしましたが、通常のコーキングの耐用年数は5年から10年と言われています。
ご自宅の水周りに使われてている隙間を埋めているものをご覧いただくと分かりやすいのですが、どんなに綺麗に掃除をしていても、隙間ができ、赤カビや黒カビなど発生していませんか。
同じ状況が外壁でもあり得るのです。しかも外壁は自分でふき取ったりしませんよね。自然乾燥に任せているでしょう。
だからこそ、劣化が進んでしまいます。
どんな劣化症状があるのか
・ひび割れ
・剥離
・肉やせ
・チョーキング
一つずつ状態を見ていきます。
・ひび割れ
コーキングの真ん中が割れてしまう現象です。紫外線によりコーキングに含まれる可塑剤(かそざい)が表面に浮き出てしまい、コーキングそのものが固くなり、ひび割れが起こります。
・剥離
サイディングボードとコーキングの間が空いてしまう現象のことです。コーキングを施工する際に、プライマーという接着剤が使用されるのですが、プライマーがしっかり塗布されていない場合、コーキングそのものの量が足りていなかった場合に起こります。
・肉やせ
剥離と同様に、コーキングに含まれる可塑剤(かそざい)が原因で、表面に浮き出てしまうことで、コーキングの厚みが損なわれる現象です。原因も剥離が起こる際と同じです。
肉やせ現象を放置しておくと、ひび割れまで引き起こす可能性が高くなります。
・チョーキング
触った際に白い粉が手に付いたときの現象を指します。コーキングの成分の一つである顔料が浮き出てしまうのが原因です。
自分で補修はできるのか
一見小さなひび割れでも、正直なところ、ご自身で補修されることはおすすめしません。
コーキングは、外壁(サイディングボードなど)との相性もありますし、接着剤のプライマーの量が間違ってしまっても劣化を早めますし、コーキングそのものの量も不足してしまうと劣化を早めてしまうからです。
頻繁に補修を行うと、チリも積もれば山となるように、費用も地味にかさんでしまいますので、信頼できる業者に依頼すべきだと思います。
マイホームを丈夫な状態へ戻しましょう
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参考までに外壁リフォームの施工事例もご覧ください。