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外壁の色選びによる失敗が多い理由|よくあるパターンと回避するコツ

最終更新日時 : 2021.12.22

外壁の色選びによる失敗が多い理由|よくあるパターンと回避するコツ

外壁の色選びによる失敗が多い理由|よくあるパターンと回避するコツ

おしゃれなツートンカラーの外壁

外壁塗装では塗料のグレード選び以上に、外観に大きく影響する色選びが重要となります。気軽に塗り替られる金額ではありませんから、万が一の失敗はなんとしてでも回避したいところですよね。

そこで今回は、外壁塗装の色選びでよくある失敗パターンをまとめ、対策とセットで解説します。そろそろ塗装かな・・・と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 


目次
■外壁の色選びによる失敗が多い理由
■外壁の色選びでよくある失敗と対策


 

■外壁の色選びによる失敗が多い理由

 

・仕上がりを確認できない

完成した外壁塗装

手軽に試着できる洋服や実物を見られる車のカラー選びとはちがい、外壁のカラーは現物での仕上がりを確認できません。外壁の凹凸やシルエットなど、実際の仕上がりをチェックできないのが外壁色選びの失敗の主な原因です。

洋服もネット通販の写真だけを見て買うと、届いたときにイメージと違うことが多いですよね。イメージと違ったからといって手軽に返品や塗り替えができないのも、外壁選びの難しさです。

 

・経年変化を予測しにくい

チョーキングを起こした外壁

塗装は基本的に10年以上維持することが前提なので、日当たりや汚れなどの経年変化も見た目に影響します。どのカラーを選んでも完成直後はキレイですが、色によっては日焼けや雨だれが目立つといった失敗につながるケースも少なくありません。

こうした経年変化を予測するのが難しいのも、色選びによる失敗原因の一つです。

 

■外壁の色選びでよくある失敗と対策

実際によくある失敗パターンを見ながら、対策とセットで覚えていきましょう。一つの失敗例に対して複数の対策もありますので、なるべく多くの方法を試してみてください。

 

・仕上がりのイメージが違う

前述したように現物での確認ができない外壁塗装では、選んだ色と仕上がりのイメージを100%すり合わせるのはかなり難しいことです。

外壁のように広い場所に塗料を塗ると、面積効果で色の見え方が変わるのもイメージ違いの原因です。面積が広がると薄い色はもっと明るく、濃い色は暗く見えるのが面積効果の特徴。原理がわかっても実際の仕上がりを予測できないのが、失敗の大きな原因となっています。

 

【対策①】⇒大きなカラーサンプルで選ぶ

A4サイズのカラーサンプル

面積効果によるイメージ違いを防ぐには、なるべく大きなカラーサンプルを用意して色を選ぶのが効果的です。数センチのカタログサンプルより、A4サイズの塗り板サンプルの方が、現物の仕上がりをイメージしやすくなります。

サンプルを見くらべるときは、室内の蛍光灯ではなく実際の状況で確認しましょう。外壁に立てかけたり貼り付けたりすれば、影による見え方の違いなどもチェックすることができます。ツヤの有無や表面の凹凸なども、大きなカラーサンプルで確認すればイメージしやすいです。カタログの印刷や小さなカラーサンプルではなく、必ず大きなサンプルで色を決めましょう。

 

【対策②】⇒カラーシミュレーションを活用

外壁のカラーシミュレーション

屋根やサッシと外壁の相性、シルエット全体のイメージをつかむには、カラーシミュレーションソフトを活用するのが良いでしょう。自宅の写真を撮影してカラーを変えることができるので、かなりイメージを作りやすいです。

ただし本物の質感までは再現できないため、大まかな色の選定に使って細かい確認は上記のカラーサンプルを併用しましょう。

 

【対策③】⇒同じ色の建物をマネする

ベージュ外壁の外観

もしイメージに近いお住まいが近所にあるなら、外壁のカラーをマネさせてもらうのも効果的です。完全に同じ形ではありませんが、実寸大の建物を見れるのでかなりイメージ違いを防ぎやすくなります。

家の人に許可をもらえたら写真を撮影し、カラー選びの参考にするのがおすすめです。空き時間などに近所を散歩して、好みのカラーを見つけてみましょう。

 

・サイディングをベタ塗りしたらカッコ悪くなった

単色塗りつぶしのサイディング

レンガ調など2色使いのサイディングは、単色で塗りつぶすと安っぽいイメージになってしまうことがあります。選ぶカラーにもよりますが、知らずに工事を進めてしまい後悔するケースも多いようです。

 

【対策①】⇒塗分けする

少し手間と費用がかかりますが、サイディングの凹凸に合わせて2色で塗り分ける方法があります。ローラーの長さを変えて凹凸を塗り分ければ、新築時と同じような仕上がりを得ることができます。

 

【対策②】⇒クリア塗装を選ぶ

サイディングのクリア塗装

サイディングの劣化が少ない状態なら、元の色を活かせるクリア塗装をする方法もあります。新築時のイメージそのままに美しい状態を復元できるため、イメージ違いが起こる可能性は低くなります。

 

【関連コラム】⇒外壁塗装におけるクリア塗装とは?

【クリア塗装の施工事例】⇒茨城県牛久市 外壁屋根塗装|サイディングの修復と同時に外壁をクリヤー塗装

 

【対策③】⇒高級感のある単色を選ぶ

サイディングの塗りつぶし塗装

予算の関係で塗り分けやクリア塗装が難しい場合、グレーやブラウンなど高級感のある色を選ぶのがおすすめです。逆にベージュ系の明るい色は安っぽく見えやすいので、選ぶならシルエットを踏まえながら微調整しましょう。

 

【塗りつぶしの施工事例】⇒千葉県銚子市外壁塗装|カラーシミュレーションで色を決定

 

・西日の色焼けが目立つ

西日による外壁のチョーキング

一日の中でも特に日差しが強い西側の外壁は、紫外線によるチョーキングが発生しやすい部分です。選ぶカラーによっては日焼けで他の部分との差が目立ちやすく、10年を待たずに残念なイメージになってしまうことも。

 

【対策】⇒日当たりが良い場所はダークカラーを避ける

明るい外壁カラー

黒やグレー、ブラウンなどのダークカラーは日焼けが目立ちやすいため、西日が当たる場所は避けた方が良いでしょう。ベージュやホワイトなど明るいカラーは、劣化によるチョーキングが発生して粉っぽくなっても目立ちにくいです。

 

・汚れが目立つ

雨汚れが付いた外壁

塗り替えが完成した直後はキレイでも、雨風を受けて汚れが目立ってしまうのもよくある失敗例です。汚れの目立ちやすさは色選びに起因するところが大きく、「違う色にすればよかった…」と後悔する方がすくなくありません。

 

【対策】⇒汚れの種類に合わせて色を選ぶ

雨汚れが目立たないブラウン外壁

「汚れが目立たない完ぺきな色」は存在しないため、建物や周囲の状況に合わせて汚れにくいカラーを選ぶのが大切です。

例えば軒が浅く雨がかかりやすい建物の場合、明るいカラーより少し濃い色の方が雨だれは目立ちにくくなります。周囲を畑に囲まれていて砂埃が多いなら、ベージュやブラウンなど同系色の方が目立ちません。

仕上がり直後のイメージも大切ですが、汚れの目立ちやすさにも注目してみましょう。

 

・派手な色で近所とトラブルに

意外と多いのが、目立つカラーで塗り替えたらご近所からクレームが来るという失敗例です。表立ったトラブルに発展しなくても、裏で噂されてしまう可能性もあります。特に周囲の家との距離が近い市街地では、注意すべきパターンです。

 

【対策】⇒街並みとの調和も考える

マイホームは自分の所有物ですが、街並みを形成する一つの要素でもあります。好きな色を選ぶと同時に、街並みとの調和もバランスを取るべきでしょう。

ニュータウンなど大規模に作られた市街地では、景観ガイドラインで外壁のカラーが定められているケースもあります。自治体や地域に確認をとり、色選びによる近隣トラブルを回避しましょう。

 

■まとめ

外壁の色選びは、その後の10数年を左右する大切な要素です。簡単に変えられるものではないからこそ、しっかりこだわって失敗のない塗装リフォームにしましょう。今回ご紹介した失敗例と対策はあくまで一部ですが、塗装リフォームの際は必ずチェック・実践してみてください。

色選びについては私たち施工店の、プロ目線のアドバイスとサポートも重要となります。茨城・千葉エリアで外壁塗装をご検討の際は、創業120年のぬりべえにぜひご相談ください。多くの外壁塗装をお手伝いした経験をもとに、好みや建物に合わせたカラープランをご提案いたします。たくさんの施工事例も掲載していますので、まずはご自宅の形に近い例を参考にしてみて下さい。

 

【施工事例一覧】

 

千葉・茨城各地のショールームでは、塗装に関するどんなご相談も受け付けています。お写真を基にしたカラーシミュレーションもございますので、お気軽にどうぞ。

この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
塗装屋ぬりべえ 編集部
かけがえのない日々の想い出を、より素敵に彩るお手伝いこそ、私たちハウジング重兵衛のしあわせです。
お客様の幸せを、自らの幸せに感じて。
あらゆる家づくりと住まいのプロフェッショナルとして、地元千葉と茨城との地域密着や社会貢献にもつながっていく企業として、お客様の幸せを礎に、200年企業を目指してまいります。
リフォームを中心とした住宅業界
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・一級建築士
・二級建築士
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