外壁や屋根は雨風にさらされているため、築年数が経つと共に劣化しやすい箇所です。外壁や屋根の塗料には耐用年数があるため、劣化のサインを見逃さずに塗り替えをする必要があります。塗装についての基礎知識と塗り替えの必要性、タイミング、費用などについてご紹介します。
◼ 外壁や屋根の塗装とは
外壁や屋根は家の外観を良くするものでもありますが、雨風などから家族を守る役割もあります。塗装が剥げてしまうと見た目も気になりますが、それ以上に耐久性に不安が出てくるということを覚えておく必要があります。外壁や屋根の塗装を業者に依頼する前に、塗料や工法などについて知識を身に付けておきましょう。
・塗料の耐用年数
外壁を塗装する際に使う塗料には、シリコンやラジカル、遮熱塗料、フッ素塗料、向き塗料などの種類があります。塗料の種類によって耐用年数が異なるため、それぞれの特徴と共にご紹介します。
シリコン塗料は品質が高い割に費用を抑えられるため、コストパフォーマンスが高い塗料だといえます。耐用年数は外壁に使用した場合10~12年となっています。ラジカル塗料は2010年に誕生したばかりの塗料であり、紫外線の吸収によって発生するラジカルを制御するという意味でラジカル塗料と呼ばれています。耐用年数は12~15年であり、耐用性に優れている塗料だといえます。
遮熱塗料は、紫外線を反射して逃してくれることで室内に熱がこもることを緩和してくれる役割があります。夏には冷房費を節約できるなど、注目の省エネ素材となっています。12~15年の耐用年数があり、汚れに強いという特性も持ち合わせています。フッ素塗料はフッ素を含んだ合成樹脂が成分であり、親水性や耐熱性が高いのが特徴です。他の塗料よりも費用は高くなってしまいますが、15~18年という耐用年数があります。
・塗装の工法
どのような外壁に塗装するのか、どのような塗装道具を使うのかによって工法が異なります。塗装で使われる主な工法を三つご紹介します。
一つ目はローラー工法。ローラーをコロコロと転がして塗装する工法であり、広い面を一気に塗装することができます。内装を塗装する際に使われるところが想像しやすいかもしれませんが、外壁の塗装でも使われています。端っこや細かい塗装には向いていません。
二つ目は吹き付け工法。噴射できるような機械に塗料を入れ、外壁などに吹き付けて塗装します。塗料が飛び散ってしまう可能性があることや、凹凸があると塗り残してしまう場合もあることに注意する必要があります。
最後に細かい部分を塗装するための刷毛工法です。小さい筆で少しずつ塗っていくため、壁の広い面を一気に塗装する場合には用いられません。他の工法で広い面を塗装したあとで、仕上げや調整で使われる工法です。
◼ 塗り替えについて
外壁が劣化してくると、黒ずんでしまったりひび割れてしまったりすることがあります。そういったときには塗り替えをする必要がありますが、劣化を見逃して放置してしまうと塗装だけでは済まないことも。そこで塗り替えの必要性やタイミングについてご紹介します。
・塗り替えの必要性
築年数が経つにつれて、色褪せや黒ずみなどが見られてくると思います。見た目ももちろん気になりますが、外壁が劣化すると機能性や耐久性が低下してきます。外壁の中に入っている断熱材や構造部分まで腐蝕してしまうと、塗り替えだけで済む問題ではなくなってきます。
塗り替えの一番の目的は家の保護なので、塗り替えによって防水したり耐久性を高めたりする必要があります。雨や強風、暑さや寒さ、乾燥や湿気といった環境の中で家族を守ってくれている家の外壁は、想像以上にダメージを受けています。人間の体と同じように、家にもメンテナンスが必要です。家の寿命を長くするためにも定期的にメンテナンスをして大切に住み続けましょう。
・塗り替えのタイミング
外壁の塗り替えは一般的に新築時から10年程度が目安だといわれています。塗料の耐用年数によっても異なりますが、早めに行うことで家の寿命を延ばすことができます。劣化が始まるとさまざまなサインが表れます。
外壁にチョークのような白い粉が浮き出てくるチョーキング、塗料のみならず下地までひび割れしているクラック、紫外線にさらされることによる色褪せや汚れなどが劣化のサインです。目に見えて分かるようになる頃には、塗り替えのタイミングとしては遅いといえます。定期的に自分で外壁を見て、劣化のサインが出ていないか確認するようにしましょう。
・塗り替えにかかる費用
塗り替えにかかる費用を知るために、まずは項目をご紹介します。費用のうち材料費と足場の費用が20%ずつ、人件費と運営費で30%ずつという割合です。材料費の中には、塗料や養生シート、飛散防止ネット、シーリング材などが含まれます。高いところを塗装する際に必要な足場を家の周りに建てるため、必ず必要な費用となります。
塗装を行う職人や工事を進める人に支払うのが人件費で、ベテランが多いと安心感はありますがその分高くなる傾向にあります。現場に向かう交通費や工事の許可を取るための費用など、運営費もかかります。
塗装を依頼する側としては、できるだけ安く抑えたいという気持ちがあることでしょう。しかしこのように項目ごとに必要な費用があるため、値引きに応じてもらえない場合もあるということを頭に入れておく必要があります。
◼ 塗装を依頼する際の注意点
塗装を業者に依頼する際には、注意しておきたいポイントがあります。悪徳業者に騙されたり、塗り替えで後悔したりといったことのないよう、費用相場や作業工程、保証内容などは事前に確認しておきましょう。
・費用相場を知っておく
一般的な相場を算出するために「外壁の面積×単価=価格の相場」という計算式を使うことができます。しかし業者によって単価が異なるため、同じ条件で見積もり依頼しても費用が異なることはよくあります。
費用を大きく左右するのが塗料の種類です。1,000円/㎡のものから5,000/㎡のものまで幅広い単価となっていますが、単価が安いものは耐用年数も短い傾向にあります。一時的な判断では安いものを選んでしまいがちです。しかし長い目で見ると一回に支払う額は大きくなっても、耐用年数の長いものを選ぶことで次の塗り替えまでの期間を延ばすことができるということを頭に入れておくようにしましょう。
・作業工程の確認
外壁塗装の作業工程は、素人からすると手順が多く分かりにくいことでしょう。だからこそ業者に任せっきりになってしまったり不安になったりすることもあるかもしれません。作業工程を事前に確認しておくことで、工事中も安心して過ごすことができます。
大きな設備を運び込むリフォームなどの方が工期が長いイメージを持っている人もいるかもしれませんが、作業手順が多い塗装も完成までに日数を要します。塗装屋ぬりべえでは、全部で11の工程とプラスαのサービスを提供しています。
塗り替えを始める前に近所の方へのご挨拶をお配りした上で作業を始めます。足場の設置や飛散防止ネットを取り付け、高圧洗浄を二回行います。サビを除去するための下地処理をしたらビニールで保護する養生作業です。塗装自体は下塗り・中塗り・上塗りと三回行います。雨戸や軒裏などの細かい箇所を塗装して品質を確認したら作業は終了です。足場の解体と清掃を行ってようやく引き渡しとなります。
塗装屋ぬりべえでは、塗り替えが終わったあともお客様と信頼関係を続けていくために万全のアフターフォローを提供しています。雨漏りの保証が5年間ついています。
・保証内容の確認
外壁を塗装する場合、自社保証と団体・組合保証の二種類があります。自社保証では塗装業者自身が保証するものであり、業者独自の保証を行っています。定期的な点検や長期保証を行っている業者もあれば、自社保証と掲げているにもかかわらず保証内容がないような業者もあります。自社保証は内容に差があるため、契約前に保証内容をしっかり確認するようにしましょう。
団体・組合保証では、塗装業者が入っている団体や組合の制度を利用できる仕組みです。メリットとしては業者が倒産するようなことがあったとしても保証を受けられることがあげられます。また業者の施工内容を第三者機関がチェックしているため、高い品質を証明するものでもあります。
◼ 千葉県内のショールーム
塗装屋ぬりべえは千葉県と茨城県にショールームを展開しています。千葉県には、佐倉市に「佐倉ショールーム店」があります。ハウジング重兵衛のショールームと併設されているため、リフォームや塗り替えを検討している場合は一緒に見ることもできます。
また茨城県稲敷市に「パルナ 稲敷・佐原ショールーム店」があります。茨城県に位置していますが、千葉県の香取市(佐原・栗源)、香取郡(神埼町)、成田市(大栄)にも対応しています。
千葉県では、香取市、香取郡、銚子市、旭市、匝瑳市、山武郡、成田市、富里市、佐倉市、四街道市、八街市、印旛郡、印西市、八千代市が施工エリアとなっています。近隣地域にお住まいの方は気軽にご相談ください。
◼ まとめ
外壁や屋根は、家の外観を決める大事な部分です。しかしそれだけではなく、雨風から家族を守ってくれる役割も果たしています。外壁や屋根に塗られている塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や耐用年数が違うということをご紹介しました。家を保護するために塗り替えは必要であり、劣化のサインが見られる前に早めに塗り替えを行うことをおすすめします。
塗装は作業の手順がたくさんあるため工期が長くなってしまいますが、塗装屋ぬりべえでは一つ一つ丁寧にお客様との信頼関係を築きながら塗り替えを進めていきます。事前に作業工程や保証内容を確認した上で進めるようにしましょう。