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外壁塗装で気泡が起こるとどうなる?原因や対応方法

最終更新日時 : 2021.12.22

外壁塗装で気泡が起こるとどうなる?原因や対応方法

外壁塗装で気泡が起こるとどうなる?原因や対応方法

外壁塗装を終えたあと、早い段階で気泡が起こってしまったら驚きますよね。せっかく塗装できれいにしてもらったにも関わらず、すぐに気泡ができると施工不良を疑ってしまうかもしれません。そこで今回は気泡の原因や気泡を見つけたときの対応についてご紹介していきます。

 

◼ 外壁塗装で起こる気泡とは

外壁塗装で起こる気泡とは、針で刺したときにできるような小さな穴のことをいいます。外壁塗装が終わったあと、外壁表面の塗膜に発生してしまうことがあります。

 

外壁塗装をしてから年数が経っていると経年劣化かなと思われるかもしれませんが、塗装から早い段階で気泡が発生すると施工不良を疑ってしまいますよね。

 

気泡が発生するタイミングとしては、塗装後1週間〜10日経った頃。外壁塗装は工事が終わってからも施工不良による症状が出てくる可能性があるため、塗装から1〜2週間程度は外壁の様子を見ておくようにしましょう。

 

◼ 気泡の原因

気泡は広い外壁のうち1〜2箇所程度であれば問題ありませんが、狭い範囲にたくさんの気泡が発生している場合は業者の施工不良だといえます。一言で施工不良といっても、具体的にはさまざまな原因が考えられます。

 

・乾燥時間の不足

外壁塗装は高圧洗浄のあとに下地処理、下塗り・中塗り・上塗り3回塗装を繰り返します。その工程の間でしっかりと乾燥時間を設ける必要がありますが、乾燥時間が短いと気泡の原因になってしまうことも。

 

乾き切る前に次の塗装を行うと、塗料に含まれている水分が乾燥するタイミングで外側の塗膜に穴が空いてしまうという仕組みです。

 

・下地処理の甘さ

塗装を行う前に下地処理で外壁の表面を整える作業が必要です。下地処理が甘いと気泡の原因に。外壁塗装の施工内容に関わらず高圧洗浄は必ず行う工程ですが、汚れやホコリが付着したままだと気泡だけではなく塗膜の剥がれといったさまざまな劣化につながってしまいます。

 

外壁がひび割れていたり穴が空いていたりする場合には、補修した上で塗装をしなければなりません。しかし職人の技術不足や工事の期間を短くするために手抜きとして下地処理が丁寧に行われないこともあります。

 

・塗料の希釈率や不純物の混入

外壁塗装で使用する塗料は、原液を水やシンナーで薄めてから使用します。塗料は薄めることを想定して作られているため、薄めること自体は問題ありませんが、希釈率が薄すぎたり濃すぎたりすると施工不良の原因になることがあります。希釈率に目安はありますが、塗装する日の気温や湿度、環境などによって微調整が必要です。

 

また塗装する際に不純物が混入してしまった場合も施工不良の原因になる可能性があります。塗装前にせっかく高圧洗浄をしても、塗料にゴミや砂などが混ざってしまうと意味がありませんよね。塗装工事中の塗装の管理も丁寧に行う業者を選びたいものです。

 

・塗料に厚みがありすぎた

塗膜には最適な厚みがありますが、厚く塗りすぎても薄く塗りすぎても品質が落ちてしまいます。厚みがありすぎると気泡の原因となる場合があるため、きちんとした知識を持った上で塗装してくれる業者を選ぶことが大切です。

 

・気候が適切でなかった

夏場は気温が高すぎる日があり、冬場は気温が低すぎる日があったりしますが、気候が適切ではないときに塗装をすると気泡が発生することも。

 

気温が高すぎると塗装の表面だけが乾燥し、内側はまだ乾いていないという状態になってしまいます。乾燥スピードにムラが生まれることで気泡の発生につながってしまうこともあるため注意が必要です。

 

・道具の使い方が悪かった

外壁塗装では、ローラーやスプレーガンなどの道具を使って塗装を行います。スプレーガンの場合、スプレーガンの内側が汚れていたり圧力調整が間違っていたりすると気泡の原因に。道具の使い方が悪いとやはり施工不良の原因になってしまうため、適切な知識と技術を持っている業者に依頼するようにしましょう。

 

◼ 気泡ができるとどうなる?

外壁塗装で気泡が発生したことに気付くと、見た目が気になってしまいますよね。しかし気泡ができると見た目が悪いだけではなく機能面でも問題が起こることがあります。

 

気泡はほんの小さな穴に見えたとしても、雨水が侵入して外壁の下地や構造部分の劣化を引き起こしてしまうことも。内部に湿気が溜まるとシロアリの原因にもなりかねないため注意が必要です。

 

気泡自体に問題があることはもちろん、気泡が起こっているということは施工不良の証。本来の耐用年数よりも早く塗膜が劣化してしまうこともあるため、気泡を見つけたら放置しないようにしましょう。

 

◼ 塗装後に気泡を見つけたら

気泡はさらなる劣化につながる可能性があるため、放置しないようにしたいものです。実際に外壁塗装を行ったあとで気泡を見つけたら、どのような対応を取るべきなのでしょうか。劣化の進行を防ぐためにも適切な対応を取りたいものです。

 

・施工業者に連絡

気泡を見つけたら、大きさや数に関わらず施工業者に連絡するようにしましょう。誠実な業者であれば、気泡の状態を確認した上で適切な処理を行ってくれるはずです。

 

・保証内容を確認

気泡を見つけて施工業者に連絡する場合、保証書の内容を確認しておくようにしましょう。もし対応してくれない場合でも、保証書があれば適切な対応をしてもらえるように主張できるはずです。

 

・対応してもらえなかったら第三者機関に相談

施工業者に連絡しても対応してもらえなかったり、保証書がなかったりして補修してもらえないケースも稀にあります。業者とのやり取りだけでは話が進まない場合、消費生活センターなどの第三者機関に相談するという選択肢もあります。

 

第三者機関が施工してくれるわけではないため、結局は施工業者との話し合いに戻る必要がありますが、対応の仕方についてのアドバイスをもらえるだけで心強いですよね。

 

◼  まとめ

外壁塗装をしたあとで気泡が発生していることに気付くこともあるかもしれません。気泡が発生することにはさまざまな原因が考えられますが、原因が何であれ施工不良であることに変わりありません。気泡を放置しているとさらなる劣化につながる可能性があるため、気付いたら早めに施工業者に連絡して対応を依頼するようにしましょう。

 

塗装屋ぬりべえは外壁や屋根の塗装、補修などを行っている会社です。お客様のご要望をお伺いした上で、最大限ご要望にお応えできるように心がけて塗装を行っております。外壁や屋根の塗装に関する疑問や気になることがあれば、些細なことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。ショールームへのご来店はもちろん、電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。

 

・クラックのあった外壁の補修

茨城県稲敷郡での塗装事例。築20年のアパートで、外壁にクラックが目立ってきて雨が入るのが気になるとのことでした。クラックは外壁を劣化させる原因となってしまうため、塗装の前にクラック補修を行いました。アイボリーで塗装することで明るい雰囲気になり安心できる建物になっています。

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・20年手付かずだった外壁をツヤのあるホワイトに

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この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
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