外壁塗装をする際にはたくさんの工程を踏む必要がありますが、塗料を塗るという工程だけでも下塗りと中塗り、上塗りの3つに工程が分けられます。
工程がたくさんあると、一つ一つの工程にかかる期間が塗装工事全体に必要な期間に関わってきますよね。そこで今回は塗装の工程について触れた上で中塗りと上塗りの間隔にフォーカスしてご紹介していきます。
◼ 塗装の工程
外壁を塗装する際にはたくさんの工程を踏む必要があります。塗装までの下準備から上塗りまでの全工程を把握しておきましょう。
・塗装までの下準備
塗装に関する打ち合わせを進めて工事の日程が決まったら、着工前に近隣の方へのご挨拶を行います。
着工して最初に行う工程が、工事を最後まで安全に進めるための足場の組み立て。職人が安全に塗装するため、細かい部分まで手が届きやすくするために大切な工程です。
足場を組み立てたら、足場のまわりに飛散防止ネットを設置して、塗料や水しぶきが飛び散るのを防ぎます。
足場の組み立てと飛散防止ネットの設置が終わったら、塗料の密着度を高めるために入念に高圧洗浄を行います。塗装をする際には外壁に汚れやカビなどが付着していることが多いため、しっかりと洗浄して汚れやカビなどを除去する必要があります。
洗浄を丁寧に行なったかどうかは、塗料の持つ力を発揮できるかどうかに関わってきます。
高圧洗浄を行なって乾燥させたあと、塗装前の最後の下準備として下地処理を行います。
釘の浮いた箇所を補修したり、塗料の密着度を高めるために研磨したり、シーリングの打ち替えや増し打ちをしたりと、細かい作業を行うことで美しく長持ちする仕上がりに。
・下塗り
塗装前の下準備を細かくご紹介してきましたが、3段階ある工程のうち一番初めの下塗りを行います。
下塗りは中塗りと上塗りの塗料の密着度を高めるために必要な工程。中塗りと上塗りとは違う色を使うことが多いため、下塗りの工程を見たときに希望している色と違ったとしても焦る必要はありません。
・中塗り
塗装の最終工程である上塗りの前に行うのが2段階目の中塗り。仕上がりにおける塗りムラを防ぐため、塗膜の厚みを確保するために重要な工程となります。
中塗りは行わなくても仕上がりでは分かりにくいため、中塗りの工程を省く悪徳業者がいるのも事実。塗装の持ちが悪かったり劣化が早かったりすると、次の塗装までの期間が短くなってしまうため、中塗りを省くことのないような業者を選ぶことが大切です。
・上塗り
上塗りは塗装の中の最終工程で仕上げの役割を果たします。下塗りと中塗りを丁寧に行なった上で、美しさや耐久性を確保するために厚みを持たせて仕上げていきます。中塗りと同じ塗料を使うのが一般的です。
◼ 工程の間隔はどのくらい?
塗装の下準備にもいくつかの工程があり、塗装だけでも3段階に分かれていることが分かりました。
3段階の塗装を行う際、前の工程で塗った塗料が乾いてからしか次の工程に移ることができません。乾燥に必要な時間は塗料の種類や気温などによっても異なりますが、春〜秋は3〜4時間、冬は6時間程度置いておくのが一般的です。
一回の塗装にかかる時間は、一般的な住宅で1〜2時間。乾燥時間を合わせても一日に2段階の塗装を行うこともできますが、3段階全ての塗装を行うのは無謀だといえます。
また冬場は一日に2段階でも厳しいということもあり、乾燥時間を十分に撮るためにも一日で1段階ずつ塗装するように工程を組んでいる業者の方が安心です。
塗装は工期が短い方が費用の削減につながるため、無茶な工程を組む業者もいますが、信頼できるかどうか吟味が必要かもしれません。
◼ 中塗りと上塗りの間隔にまつわるトラブル
塗装の3段階の間には乾燥に必要な時間がありますが、間隔にまつわるトラブルも起こり得ます。乾燥時間が短すぎても長すぎてもそれぞれトラブルの可能性があるため注意が必要です。
・乾燥時間が短すぎる場合
乾燥時間が短すぎると施工不良に繋がり、劣化の症状が早く出やすくなってしまいます。仕上がり直後には分からないことが多いため、乾燥時間が短すぎることによる症状かどうかの判断が付きにくいことに注意が必要です。
気付いたときには保証期間が過ぎていることも多いため、塗装工事の段階で乾燥時間が短すぎることがないかどうかチェックしておくのが理想です。
乾燥時間が短いことで起こり得る症状として、縮みやひび割れ、膨れ、凹凸ができたり光沢がなくなったりすることがあげられます。
縮みは塗装の表面がシワのようになってしまうことで、油性塗料を使用したときに発生しやすい症状。ひび割れは文字通り塗装の表面が割れてしまうことをいいますが、弾性塗料を使うと抑制できることも。膨れは塗装の内部に空気や水が入り込んで起こってしまいます。
膨れは塗装の剥がれにつながってくるため、劣化が進みやすくなります。凹凸ができたり光沢がなくなったりする症状は乾燥不良によって起こる症状の代表で、外壁の表面が平らではなくなったりツヤがなくなったりすると美観が悪くなるため気になる方も多いはず。
・乾燥時間が長すぎる場合
乾燥時間が短すぎることによるトラブルをご紹介しましたが、乾燥時間は長ければ長いほど良いというわけではありません。乾燥した状態で放置しておくと、ホコリが付いてしまって次の工程の塗料の密着度が下がってしまうことも。
一つの工程の塗料を塗ってから次の工程まで、一週間以上空けないようにと塗料に注意書きもされています。一週間以上空けることはないと思いますが、適切な乾燥時間を終えたら早めに次の塗装を行ってもらうようにすると安心です。
◼ 信頼できる業者を選ぼう
中塗りと上塗りの適切な間隔についてご紹介してきましたが、そもそも中塗りという工程を省く業者がいるということは、正しい間隔を空けない業者がいてもおかしくないですよね。
工期が短いほど業者の利益につながるため、仕上がりや品質を考えずに作業を進める業者が出てくることになります。業者の利益だけではなく、お客様の外壁の仕上がりを考えて塗装の工程を組んでくれるような業者に塗装を依頼することをおすすめします。
適切な間隔を空けずに塗装を行ったとしても、工事完了直後に施工不良が分かることはほとんどありません。気付いたときには保証期間が過ぎていたということも大いに考えられるため、業者選びの段階から信頼できる業者を探すことが大切です。担当者の対応や業者の実績、口コミなど総合的に判断するようにしましょう。
◼ まとめ
塗装にはたくさんの工程があり、塗装だけでも下塗りと中塗り、上塗りの3段階に分けられていることが分かりました。塗装の3段階は工程を一つ飛ばしたり適切な乾燥時間を守らなかったりしても、仕上がり直後は分かりにくいものです。
しかし適切な工程を踏まずに塗装を行った場合、劣化が早くなったり美観が悪くなったりしてしまいます。そのため塗装の工程や間隔はしっかり守ってくれるような信頼できる業者選びが大切です。
塗装屋ぬりべえは、外壁や屋根の塗装を専門的に行っている会社です。お客様の希望をお伺いした上で適切なプランをご提案し、全ての工程を丁寧に行っております。
信頼できる業者としてお選びいただけるよう日々努力しておりますので、千葉県と茨城県で外壁や屋根の塗装をご検討の際は是非お気軽にご相談ください。