住宅のメンテナンスで、必ず必要になる外壁塗装ですが、100万円を超える出費に悩まれる方も多いです。そこで、外壁塗装のタイミングを先延ばしにして、築10年で塗装する予定を、築15年に伸ばしたほうがお得なのではないか!?とみなさん考えます。しかし、タイミングを遅らせることは、実は出費面でも、住宅の耐久性にとっても、悪い選択と言えます。本当にお得な、外壁塗装のタイミングについてご紹介いたします。
■外壁塗装の目的:防水
外壁塗装の目的は、「住宅を水(雨水)から守る」ことです。これを、「綺麗にするため」と勘違いしてしまうと、塗装のタイミングを逃し、住宅メンテナンスに失敗してしまいます。
日本の新しい住宅は、地震にも強く(建築基準法が厳しくなっています)、構造的には強固な作りです。しかし、使っている建材は、水に弱い物ばかりです。木材や、セメント(屋根や外壁材に使われています)は、水によって腐食します。
木材が雨にさらされないために、屋根外壁があります。そして、外壁が雨によって腐食しないように、塗装を行います。塗装をしなくて良いのであれば、外壁が必要ないと言っているのと変わりません。外壁を健全な状態にメンテナンスする塗装こそ、住宅を長持ちさせるために必要なことです。
・身近な例:車の塗装の目的
車の塗装の目的も、防水です。車は、綺麗な色で、ピカピカになっています。しかし、本来車のボディは、ただの鉄板です。鉄板は、内部のエンジンやパーツ、などを雨風から守るためにあります。そして、鉄板を雨風から守っているのは、塗装になります。
塗装を行わず、放っておくと、車はどうなってしまうでしょうか?鉄板が錆び、内部に雨が侵入し、パーツが壊れてしまいます。
住宅も同じで、塗装を怠れば、外壁が腐食し、内部に雨が侵入し、柱などの構造が壊れます。車より高価な住宅のメンテナンスを怠る理由は無いはずです。
■外壁塗装のタイミングは、築8-築10年
外壁塗装のベストタイミングは、築8年-築10年です。少し早いと思われるタイミングが、一番良いです。なぜなら、メンテナンスとは、本来は傷む前に行うものだからです。外壁が傷んでから塗装を行っても、外壁の傷みは回復しません。
わかりやすく、車で例えると、ボディの鉄板が少し錆びてから塗装を行うのと、塗装が劣化してきてから塗装を行うのでは、どちらが良いでしょうか?後者ですよね。
錆びてから塗装を行っても、ボディの鉄板は、直りません。住宅も同じように、塗装が劣化してきたら、メンテナンスを行うべきです。
・専門業者の定期点検が最善択
外壁塗装のタイミングは、専門業者に定期点検を行ってもらい、ベストなタイミングでメンテナンスを行ってもらうのが一番良いです。外壁塗装といっても、防水機能の回復のために、コーキング打ち替えなどの細かい工事が必要になるためです。
住宅は、1箇所でも隙間があれば、雨が入ってきます。外壁材によっては、15年持つものも出てきているので、専門業者に点検を依頼したほうが良いです。