家の屋根には素材や形状によってさまざまな種類に分けられます。種類によって寿命は異なりますが、どんな屋根であっても定期的なメンテナンスや点検は必要です。家を建ててからこれまでにメンテナンスや点検を行ったことがない場合、点検がどういうものかが分からないという人も多いはず。まずは自分でもできる点検と業者に依頼するべき項目、屋根の種類による違いなどの知識を身に付けましょう。また屋根診断に関わる資格を知ることで業者選びの目安となります。
◼ 屋根の診断とは
屋根は家を守ってくれる重要な役割を担っていますが、雨風や紫外線などで傷みやすい場所でもあります。家の屋根に気になる箇所が出てきたり、メンテナンスの時期になったりすると、どの業者に診断を依頼しようか悩みますよね。いきなり業者に依頼するのではなく、自分で点検できるところはやりたいと思っている人もいるかもしれません。そこで自分でできる点検と業者に依頼した方が良い項目をご紹介します。
・自分でできる点検
屋根の診断を業者に依頼する前に、自分でもできる点検方法があります。まずは雨漏りをしていないかどうか、天井にシミがないかどうかを確認しましょう。雨漏りやシミがある場合は屋根がひび割れて雨水が侵入している可能性があります。家の中が湿っぽかったり、雨樋に問題があったりする場合も屋根が劣化している症状の一つかもしれません。
屋根は家の中でも高い部分にあるため、目視では確認できないことがほとんどです。しかし2階から1階の屋根を見下ろしたときに、劣化の症状を見つけられることもあります。新築のときと比べてツヤがなくなったり色褪せや変色が起こったりすることも劣化の症状となります。毎日見ていると気付きにくいかもしれませんが、注意して見てみたり新築時の写真と見比べたりすると分かることもあります。
・業者に依頼
屋根は劣化の度合いによって、部分的な修理だけで済む場合と塗装が必要な場合、劣化が進むとカバー工法や葺き直しが必要になることもあります。屋根の表面のツヤがなくなると色褪せや変色が起こり、チョーキングやひび割れへと劣化が進んでいきます。チョーキングが起こる前にメンテナンスを行うことで劣化の進み方を抑えることができます。屋根がひび割れると雨水が家の中に入ってしまい、構造部分の腐蝕や雨漏りにつながることがあります。また既に家の中までしみるような雨漏りがある場合はできるだけ早めに業者に相談することをおすすめします。
◼ 種類ごとの違い
屋根に使われる素材にはいくつかの種類があります。大きく分けてスレートと金属、瓦の三種類があるので、それぞれの特徴についてご紹介します。
・スレート
スレート屋根はメンテナンスを行わなければ20~25年が寿命だといわれています。スレート屋根は主成分にセメントが使われており、製造されるときに塗装された塗料は紫外線によって劣化します。塗装が劣化すると雨や雪によって水分を吸収し、スレート自体の寿命を短めてしまいます。
スレート屋根は色褪せやコケの繁殖が劣化の初期症状であり、劣化が進むとひび割れが起こったり屋根が欠けたりすることもあります。築10年以上が経過すると欠けることが増えますが、大きく欠けてしまうと塗装だけではなくカバー工法や葺き替えが必要になることも。
・金属
金属の屋根の中でもトタンとガルバリウム鋼板の二つに分けられます。トタンは15~20年、ガルバリウム鋼板は40~50年が寿命です。金属の屋根が他の素材と大きく違う点として、劣化すると錆びてしまうことがあげられます。ガルバリウム鋼板は金属の中では錆びにくいのが特徴ですが、錆びに強いとはいえボルトやビスが錆びることで錆びが伝染することもあります。また衝撃によって変形しやすいことも金属の特徴です。これらの症状が見られた場合は業者に相談してみると良いでしょう。
・瓦
瓦にはセメント瓦と日本瓦の二種類があり、セメント瓦は30~40年、日本瓦は50~80年が寿命です。セメント瓦は塗装されているため、年数が経つと塗装が剥がれてセメントがむき出しになってしまいます。塗装が剥がれると雨風や紫外線によるダメージを受けやすいため、劣化を防ぐためにもしっかり塗装を行う必要があります。
日本瓦は高温で焼いて作られているため、強度が高いのが特徴です。しかし衝撃によって割れてしまうこともあります。瓦が割れてしまうと隙間が空き、雨水が侵入してしまいます。内部の木材が劣化したり雨漏りしたりと、家自体の劣化にもつながるため注意が必要です。また強風で瓦がずれてしまうこともありますが、広い範囲でのずれが見られた場合は業者に点検を依頼した方が良いでしょう。
◼ 屋根診断に関わる資格
世の中にはさまざまな分野においてたくさんの資格があります。家にまつわる資格は建築士などだけではなく、屋根診断に関わる資格も存在します。どの業者に屋根診断を依頼しようか迷っている場合は、資格の有無を判断基準としてみるのも良いかもしれません。必ずしも資格があれば良い業者というわけではありませんが、一つの目安となることでしょう。
・屋根診断士
屋根診断士とは、屋根に関する知識や工事における技術を持つことを示す資格です。屋根診断士の資格を取るためには、日本やね診断士協会の研修制度を受講した上で試験に合格する必要があります。
屋根診断士が属している会社には、地域の信頼を得ることや請負賠償責任保険に加入すること、廃棄物処理委託契約を結んでいることといった条件を満たす義務があります。そのため資格を有している人がいる業者は、知識や技術だけではなく信頼できる条件が揃っているといえます。
・瓦屋根工事技士
瓦屋根の工事に関する知識を持つ管理者を認定するための資格です。構法や設計、施工、品質管理など幅広い知識を持っていることを示す資格なので、業者選びにあたって目安となる資格だといえます。3年以上の実務経験が必要であり、丸一日の講習を受けたあとで後日学科試験があります。5年ごとの更新が必要なので、現役で知識を持っていることを示すことになるのもポイントです。
・瓦葺技能士
瓦葺きに必要な知識や技術を問う資格であり、二級と一級に階級が分かれています。試験には学科と実技の二種類があり、二級は2年以上、一級は7年以上の実務経験または2級を取得してから2年以上経過している必要があります。実務経験が条件となりますが、一度取得すると一生有効な資格となっています。
・瓦屋根診断技士
瓦屋根に関する専門的な知識や技術を持っていることを示す資格であり、瓦屋根の状態を診断する専門家を認定するものです。瓦屋根診断士の資格を取るためには、講習や研修、試験が必要ですが、国土交通省が認定する瓦屋根工事技士と厚生労働大臣が認定する瓦葺技能士の資格を持っていなければ取得することができません。
◼ 塗装屋ぬりべえでは診断が無料
屋根は家の中でも劣化が進みやすい箇所の一つです。自分の家の屋根はメンテナンスが必要なのかどうか、自分では判断がつかないこともありますよね。どの業者に依頼すれば良いかも悩みどころだと思います。塗装屋ぬりべえでは無料で屋根の診断を行っています。塗装屋ぬりべえについて、また無料の屋根診断についてご紹介します。
・塗装屋ぬりべえとは
塗装屋ぬりべえは、千葉県と茨城県で地域に密着した屋根・外壁塗装・雨漏り修理を行う専門業者です。創業120年のハウジング重兵衛がプロデュースした専門ブランドであり、リフォームなど住まい全体のアドバイザーとして施工実績を重ねています。屋根や外壁の塗装では使用する塗料や色選びが重要なポイントとなりますが、塗装屋ぬりべえでは千葉県と茨城県にショールームを展開しているため実際に見て触って体験することができます。
・無料の屋根診断
屋根の診断をしてもらいたいけど、タイミングや予算など悩むポイントはたくさんありますよね。塗装屋ぬりべえでは、家族が過ごす家を守ってくれている屋根や外壁に関して最適な提案をするために、完全無料で外壁・屋根。雨漏りの診断を実施しています。塗装を行う前には実際に家にお伺いし、現地調査を行います。細部まで撮影した画像やビデオを診断に使用し、調査報告書をお渡しします。予算に応じたいくつかのパターンを用意しますので、ご家族で相談して納得のいくプランを検討いただけます。
◼ まとめ
家を建ててから年数が経つと、屋根が傷んできているのではないかと気になる人も多いことでしょう。家を守ってくれている屋根は雨水や紫外線によるダメージを受けやすいため、劣化が進みやすい箇所の一つです。劣化が進むと屋根がひび割れたり雨漏りしたりすることもありますが、屋根だけではなく家内部の腐蝕につながってしまうことも。劣化の症状が見られたら、自分で判断するのも良いですが早めに業者に相談することをおすすめします。
屋根の診断に関する資格にはさまざまな種類があります。屋根診断士や瓦屋根工事技士、瓦葺技能士、瓦屋根診断技士など、階級が分かれているものや実務経験が必須であるものなど取得のための条件は異なります。資格があるからといって必ずしも良い業者というわけではありませんが、業者選びの一つの目安としておくと良いでしょう。
塗装屋ぬりべえは千葉県と茨城県にショールームを展開しており、カラーサンプルやカラーシミュレーションを試すことができます。ショールームには駐車場やキッズスペースも完備しているので、ご家族連れでも安心してお越しいただけます。屋根や外壁、雨漏りの診断を無料で実施しているため、千葉県と茨城県で屋根や外壁の劣化に悩んでいる人はぜひお気軽にご相談ください。