雨漏りの原因は、経年劣化によるものや台風などの自然災害、設計や施工不良などが考えられます。雨漏りしやすいところは、屋根やベランダや窓のサッシ、天窓、外壁などです。
雨漏りを知った段階ですぐに対処することはもちろんですが、大事なのは雨漏りをする前にメンテナンスを行うことです。
1 屋根の雨漏り
瓦屋根の雨漏りは、瓦のズレや割れ、漆喰の崩れなどによって隙間から雨が侵入します。
スレート屋根の場合も、スレートの浮いた部分や,そった部分から雨が侵入します。屋根瓦やスレートの下には、防水シートが敷かれていますが、年数が経つと釘穴などから雨水が侵入します。
また、屋根の形状によっては常に雨水や、ゴミがたまりやすい屋根もあり、雨漏りの原因となることもあります。
雨漏りを未然に防ぐには、雨漏りの症状がなくても10~15年で、点検を受けることです。よく、瓦屋根の対応年数は50年以上と言われますが、漆喰から雨漏りをする場合があるので、瓦屋根の場合も点検が必要です。
2 ベランダからの雨漏り
ベランダに重いものを長い間おいていると、その下の部分が劣化して腐食し、雨漏りの原因になることがあります。
その他にも、紫外線や太陽の熱でも劣化して穴が開くこともあります。
雨漏りの防止には、防水シートの張替が必要ですが、張替の目安は10年くらいです。その他にも、排水溝に詰まった落ち葉などが原因で雨漏りが起こる場合もあるので、定期的な掃除も大事です。
3 窓やサッシからの雨漏り
窓枠と外壁はシーリング工事(コーキング材で埋める)が施されますが、経年劣化によって、雨漏りの原因になります。
また、サッシ付近の防水シートや防水テープの密着不足によっても隙間から雨水が侵入することがあります。シーリング材の耐久性は、約5~10年と言われています。
メンテナンス方法は、既存のシーリング材を取り除き、新しくシーリング材を注入する方法と、既存のシーリング材の上に、新しくシーリング材を乗せる方法があります。
4 外壁からの雨漏り
経年劣化によるヒビ割れやコーキングの劣化により、雨水が侵入しやすくなります。コーキングは10年以上経つとヒビ割れなどの劣化が見られるため、早めのメンテナンスが必要です。
その他にも天窓のある家は、天窓と窓枠の隙間を埋めるコーキングの劣化などから、雨水が侵入しやすくなります。
5 まとめ
雨漏りが気になり始めるのは、だいたい新築後10年くらいからが多いようです。メンテナンスをする場合は、足場を組むことが多く費用も工期もかかるため、気になるところは同時にメンテナンスを行うのがおすすめです。