雨漏りが起こってしまうと、家の中が濡れたり家具や家電に影響を与えたりする可能性があるため、対応に焦ってしまいますよね。
雨漏りにはさまざまな原因が考えられますが、雨漏りが起こったら早めに業者に連絡して、原因を特定した上で修理してもらうのが理想です。
実際に雨漏りが起こった時に焦らず対応できるように、雨漏りの原因と症状、雨漏りが起こったときの注意点を把握しておきましょう。
◼ コラムのポイント
1、雨漏りの原因について知ることができます
2、雨漏りで起こり得る症状を学ぶことができます
3、築10年の家で雨漏りが起こった場合について知ることができます
目次
◼ 雨漏りの原因
雨漏りは古くなった家で必ず起こるといったわけではなく、雨漏りが起こるときには何かしらの原因があります。
雨漏りの原因がわからないと不安に思われるかもしれませんが、まずは考えられる原因について知識を身に付けておきましょう。
・雨や台風
雨が強く降ったり台風が直撃したりすることで、屋根材の割れや破損、雨樋の詰まりなどが起こり、最悪の場合家の中まで雨水が侵入してしまって気付くという方が多いことでしょう。
そのため雨漏りの原因として雨や台風があげられますが、直接的な原因というよりも気付くきっかけという方が適切かもしれません。
雨や台風の際に雨漏りが起こった場合、まずは原因を特定する必要がありますが、悪天候の中屋根に登ると危険なので絶対にやめてください。
家の中の応急処置をしたあとは、修理を依頼する業者を選んで、できるだけ早めに対応してもらえるように手配しましょう。このとき焦ってしまうかもしれませんが、業者選びは慎重に行うことが大切です。
・経年劣化
なぜ雨漏りが起こったのか、その理由わからないという場合、経年劣化が原因かもしれません。
家を建ててから10年以上経過している場合、経年劣化によって雨漏りが起こることもあります。家が老朽化することで外壁や屋根の劣化、屋根材のズレ、雨樋の詰まりといった症状が起こり、それによって雨漏りが起こってしまうのです。
耐用年数を目安としながら、定期的なメンテナンスを行うことで雨漏りを防ぐことができます。
・施工不良
家を建てたばかりの状態で雨漏りが起こった場合、なぜ雨漏りが起こったのかわからないので不安に思われるかもしれません。築年数が浅い家での雨漏りは、施工不良である可能性も。
施工方法が適切ではなかったときに、外壁や屋根、ベランダなどにひび割れが起こって雨漏りが発生してしまいます。
悪徳業者による故意的なものであることもあれば、優良業者であっても不手際で起こってしまうことも。施工不良である可能性がある場合は調査を依頼してみるようにしましょう。
→雨漏り修理にかかる費用と、費用を抑えるためのポイント
◼ 雨漏りの症状
雨漏りが起こったことに気付く場合、どのような症状から気付くことが多いのでしょうか。考えられる症状についても知っておきましょう。
・屋根材のズレ
瓦屋根やスレート屋根の場合、雨漏りが起こると屋根材のズレや割れが発生して雨水が侵入することがあります。
特に瓦屋根が強い風で飛んでしまうと、近くの家や車、人に当たってしまって大変なことになってしまいます。
強い雨や台風によって屋根材がズレてしまうことがあるため、悪天候の後は雨漏りが起こっていないかどうか点検してもらうと良いかもしれません。
→瓦屋根の修理方法とそれぞれのメリットとデメリット
・谷樋板金
谷樋板金とは、雨水を一度溜めておく場所のことをいいます。
雨水が溜まることで、年数が経過するにつれて腐蝕が進んで雨漏りにつながってしまうことも。金属系の屋根で起こることが多いため、注意が必要です。
・クギの浮き
屋根のパーツである棟板金は、経年劣化や強風などによって持ち上げられて、クギやビスが緩んで隙間が空いてしまうことがあります。
空いてしまった隙間から雨水が侵入して雨漏りとなってしまうこともあります。
・雨樋の詰まり
屋根に降った雨を下に流すための役割がある雨樋。雨樋に落ち葉が詰まったりコケが発生したりすることで雨水の流れが滞ってしまうことも。
これも雨漏りの原因となってしまうため、雨樋は定期的に掃除するようにしましょう。
・コーキング
屋根材の施工に使われるコーキングは、年数の経過とともに剥がれたり隙間が空いてしまったりすることがあります。
コーキングが劣化すると隙間から雨水が侵入する可能性がありますが、自分で補修しようと思うと余計な部分までコーキングが付着してしまうこともあります。
そうすると雨水の流れを変えてしまったり、どこか一箇所に雨水が溜まるようになってしまったりして、雨漏りにつながってしまう可能性も。
コーキングの劣化が気になったら、屋根や外壁の塗装業者に点検・補修を依頼するようにしましょう。
→外壁塗装のコーキングをわかりやすく解説|流れ・費用・注意点は?
・外壁のひび割れ
雨漏りの原因は屋根だけではなく、外壁における劣化もあげられます。
外壁がひび割れると、そこから雨水が侵入してしまいます。外壁は屋根よりも目に付きやすいため、定期的に自分でチェックし、劣化が気になり始めたら塗装や補修を依頼するようにしましょう。
・縁切りが行われていない
スレート屋根を使用している場合、屋根材同士の隙間が空いているのが通常の状態。
しかし塗装するときに隙間が塗料で埋まってしまうと、屋根を伝って屋根の内部に雨水が侵入してしまいます。
塗装後に隙間を空けるための縁切りがしっかり行われていればその心配はありません。また今は縁切りの代わりにタスペーサーが使われることもあるため、チェックしてみてください。
→屋根塗装での雨漏りを防ぐための「タスペーサー」とは
◼ 雨漏りが起こった際の修理や対策
雨漏りの原因と症状をご紹介してきましたが、実際に雨漏りが起こったときはどのような修理や対策を行うと良いのでしょうか。
・対策①部屋への被害を最小限に
雨漏りに気付いたときにまずやるべきことは、部屋への被害を最小限に抑えること。
雨が入り込むと、家具や家電などが濡れて壊れてしまったり床が腐ってしまったりすることが考えられますよね。
まずは被害を最小限にするために、侵入してきた雨水を受け止めるためにバケツやタオルを用意するようにしましょう。とにかく家の中が濡れないように応急処置を行うことが大切です。
・対策②早めに業者に連絡する
バケツやタオルを使って応急処置をしたら、できるだけ早く業者に連絡をしましょう。雨漏りの修理を行うための相談をした上で、状態を見てもらってから修理となります。
雨漏りが起こったときにどの業者に連絡すれば良いか迷ってしまうかもしれませんが、エリアで雨漏り修理に対応している業者を絞り、いくつかの業者に見積もりを取ってもらうことをおすすめします。
また業者に依頼する際は原因を特定してもらうことが大切です。現地調査に来てもらって、雨水の侵入経路を特定した上で修理の計画を立ててもらう必要があります。
原因が分からなければ被害が広がったり、部分的な修理だけでは雨漏りがなおらないことも。素人が原因を特定するのは難しいので、必ず業者に依頼して点検してもらうようにしましょう。
→雨漏り修理において、選んではいけない業者の特徴とは
◼ 築年数が10年未満だと修理が無料…?
家を建ててから10年未満で雨漏りが起こった場合、無料で修理できる可能性があります。
なぜなら家の完成・引き渡しから10年未満であれば、施工業者のミスによる瑕疵が発見された場合に直してもらえるという法律があるため。平成11年に設けられた「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」によって雨漏りが瑕疵だとみなされるようになったのです。
瑕疵担保責任の有効期限は、瑕疵に気付いてから1年以内と定められています。1年以上経ってから修理依頼したとしても補償されないことに注意が必要です。
自然災害による雨漏りや新築担当の業者以外で行った工事による雨漏りは、雨漏り保証の対象外となります。しかし自然災害による雨漏りであれば火災保険が適用される可能性もあるため、条件を満たしている場合は申請してみると良いでしょう。
→雨漏り修理は火災保険が適用される?適用されるために知っておきたいこと
施工業者が施工の際にしっかり対策をしていれば築10年未満で雨漏りが起こることはほとんどありません。そのため築10年未満で雨漏りが発生した場合、まずは施工業者に確認するようにしましょう。
◼ まとめ
雨漏りが起こってしまう原因と、起こった場合に考えられる症状をご紹介してきました。原因は雨や台風といった自然災害、築年数の経過、業者による施工不良。症状としては屋根材のズレや各パーツの劣化。
雨漏りが起こったときにはまず原因を特定した上で修理をする必要があります。早めに対応することが大切ですが、焦る気持ちを抑えて業者選びを慎重に行うようにしましょう。
塗装屋ぬりべえでは、雨漏りの修理、外壁や屋根の塗装・リフォームを行っています。創業120年のリフォーム会社『ハウジング重兵衛』の塗装専門ブランドとして、長年の経験と実績をもとにお客様に喜んでもらえるような施工を心掛けています。
千葉県と茨城県で雨漏りの修理、外壁や屋根の塗装・リフォームをご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。