外壁塗装には費用がかかるため、できるだけ安く抑えたいと思いますよね。しかしあまりに安すぎる外壁塗装には、何か理由が隠されているかもしれません。
安い業者に依頼したせいで失敗した…ということがないように、安さに隠された理由を頭に入れておきましょう。
◼ 安い外壁塗装の理由
外壁塗装はただ塗料を塗るだけではなく、高圧洗浄から下地処理、塗料の3度塗りなどたくさんの工程があります。それぞれの工程に材料費や手間がかかるため、あまりに安い場合には何か理由が隠されている可能性があります。
・見積もりの額と支払額の違い
外壁塗装は見積もりを出してもらって、納得した上で契約するのが一般的な流れ。きちんとした業者であれば、見積もりと実際の支払額が大きく離れることはありません。
しかし見積書に記載されている額が相場よりも大幅に安い場合は注意が必要です。見積書で安く記載して契約してもらい、その後で追加工事を行ったことにして実際には見積書よりも大きな額を受け取るという手法もあるためです。
・塗料を薄めて使っている
見積書と支払額が違う場合があるということをご紹介しましたが、見積書が相場より安くて支払額も安く済むというケースもあります。
それなら安心では?と思われるかもしれませんが、実際の支払額が相場よりも大幅に安い場合、塗料を薄めて使っていたり塗料のグレードを落としていたり、塗りの回数を減らしていたりする可能性があります。薄めて使うと塗料の持つ耐久性や機能性を維持できなくなってしまいますし、塗りの回数が少ないと劣化が早くなってしまいます。
塗料ごとに基準となる塗布量が定められているため、基準より薄めてしまうと塗装の失敗につながります。見積もりの額が安すぎた場合「塗料1缶でどのくらいの範囲を塗装できますか?」と聞いてみて、対応を確認してみてください。
・手抜き工事
塗料を薄めて使うという手法の他にも、高圧洗浄の乾燥時間を短くしたり下地処理を怠っていたりという手抜き工事も考えられます。
素人が仕上がりをパッと見ただけでは違いが分かりにくいため手抜き工事だとバレない場合もありますが、耐久性が低くなっていたり劣化しやすかったりするため注意が必要です。
・人件費をカット
外壁塗装にはたくさんの工程があるため、職人さんの人数やスケジュールを確保しなければなりません。その分人件費がかかるのが普通ですが、塗装費用が大幅に安い場合は人件費がカットされている可能性があります。
技術を持っているベテランの職人さんはそれなりに人件費が高く設定されているもの。人件費がカットされているということは、経験の浅い職人や見習いに塗装をさせている可能性があります。
また職人さんが無理をしてしまうと、安全性が低く品質も下がってしまいます。職人さんの人件費をカットして利益を上げようとする業者は信頼できないことが多いかもしれません。
・工期を短く
外壁塗装は高圧洗浄からの乾燥時間や3度塗りなど工程ごとに間を空けないといけないため、どうしても工期が長くなってしまいます。工期が長いとそれだけ人件費もかさむので、相場より大幅に安い場合は工期が短く設定されているかもしれません。
工期が短いことはお客様にとってはメリットかもしれませんが、職人さんが過密なスケジュールで働いていることになります。無理をして働いていると、安全性が下がったり品質が落ちたりすることも考えられるためスケジュールに無理がないか確認してみると良いでしょう。
・足場の削減
外壁塗装は高いところの作業を行うため、安全性を確保するために足場を設置します。しかし費用が大幅に安い業者は足場を簡易的にしたり、部分的にしか設置しなかったりと足場代を削減している可能性があります。
削減できるのであれば良いのでは?と思われるかもしれませんが、塗装の手が届かない部分が出てくるなど仕上がりに差が出てしまいます。足場を最低限にすると職人さんの安全性が確保できないため、安全面を考えても足場を正しく設置する必要があります。
・下請け業者に発注
費用が安い場合、契約した業者と違う下請けの業者に工事を発注していることも。下請け業者に発注していること自体が必ずしも悪いことではありませんが、下請け業者に発注していて費用が安い場合、下請け業者に支払っている料金が安いことになりますよね。そうするとやはり職人さんの人件費が削られていたり、安全面が確保されていなかったりする可能性があります。
下請け業者からすると中間マージンを取られているためできるだけ利益を増やそうと、工期を短縮したり塗料を薄めたりといい加減な塗装になってしまいます。悪循環になってしまうので、できるだけ自社施工で行っている業者に依頼することをおすすめします。
◼ 外壁塗装は全ての工程が重要
外壁塗装は工程がたくさんあるため、どうしても材料費や工期が必要です。安い費用で塗装をしてくれる業者には魅力を感じることもあるかもしれませんが、工程のどこかで手抜きをされていたり安全性が確保されていなかったりする可能性があります。
外壁塗装は全ての工程が重要なので、安全な環境で全ての工程を丁寧に行ってくれる業者に依頼するのが理想です。
外壁塗装を依頼する業者を選ぶのも悩んでしまうと思いますが、信頼できる業者を選ぶのが一番大切です。見積もりを見たときは一見「高い…?」と思われることもあるかもしれませんが、丁寧に塗装を行うことで耐久性を高めることができます。
そのため次の塗装までの期間を延ばすことができ、結果的にはランニングコストを抑えることにつながります。目先の安さにとらわれず、安心できる業者を冷静に選ぶようにしましょう。
◼ まとめ
外壁塗装は相場よりも安い価格を提示してくる業者もいますが、大幅に安い場合は隠された理由があることも。塗料を薄めたり工程を省いたりと手抜き工事を行われていることもあれば、職人さんの人件費がカットされていることもあるかもしれません。
塗装の仕上がりが悪かったり耐久性が下がったりすることにつながるため、安いからという理由で業者を選ぶのはおすすめできません。
塗装屋ぬりべえは、高圧洗浄から下地処理、塗料の3度塗り、付帯部分の塗装まで全ての工程を丁寧に行っております。外壁材の種類に合った塗料や色、機能性など、気になることがあればお気軽にご相談ください。
お客様のご要望や希望条件に応じて、最適なプランをご提案いたします。千葉県と茨城県で外壁塗装をご検討の際は、ご相談お待ちしております。
・ホワイトのおしゃれな外壁塗装
屋根からの雨漏り補修や外壁の防水効果の改善をご希望とのことでした。限られた予算の中でリフォームプランをご提案致しましたが、安心して暮らせるようになったとお喜びいただけました。またもともとグレーの色味でしたが、白を選ぶことで以前よりも明るい印象に仕上がっています。イメージチェンジを検討しているときはガラリと変更したいと思う人も多いかもしれませんが、グレーから白のようにマイナーチェンジであれば気軽に挑戦しやすいかもしれません。
・コケが目立ちにくいように濃い緑に塗装
コケが目立つのが気になるため、失敗しないような業者に依頼したいとのことでした。もともとは淡い色だったためコケが目立ちやすかったのですが、濃い緑色を選ぶことでコケが目立ちにくい色に仕上がっています。重厚感のある色に仕上がって良かったとのお声をいただきました。また次の塗装時期を先延ばしにできるように、耐久性の高い無機塗料を使用しています。
・暖色系の明るい色で塗装
ベランダ軒下からの雨漏り修理と、塩害の影響を受けた外壁の塗装を行いました。塗装前は白に近い色でしたが、暖色系の濃い目の色に塗り替えることで違った印象に仕上がっています。工期が長くかかってしまいましたが、外観を新しく生まれ変わらせることができた上に雨漏りを解消することができました。