外壁の色を考える際に「せっかくなら汚れが目立たない、きれいな状態が長く保てる色にしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
そこでこちらでは、主に「汚れが目立たない外壁の色」を解説するとともに、汚れにくい外壁の種類・塗料についても合わせてご紹介します。
「できるだけメンテナンスをしたくない」「年数が経ってもきれいな状態が保てる外壁にしたい」という方に、ぜひ参考にしていただきたい内容となっています。
■ 外壁の汚れの種類
まず外壁の色についてお話する前に、外壁に生じる「汚れの種類」について知っておきましょう。
時間とともに生じる外壁の汚れの原因は、主にこの3つがあります。
・雨垂れ
雨垂れとは「雨水が流れた跡に汚れが付着し、細長い黒い線のようになって現れる」ことを言います。雨垂れは、窓やドアのサッシの下にできることが多いです。
予防策としては外壁に雨水を流れさせないよう、窓枠に「水切り」や「水受け」を設置することです。もし外壁に雨垂れが発生してしまったら、ホースなどを使って汚れを洗い流しましょう。
・コケ・カビ
湿気が多い場所にはコケやカビが生えてしまい、緑や黄色、黒の汚れとなって外壁に現れることがあります。
海や湖など水辺の周りや植木に囲まれた場所、風通しの悪いところは湿気が高くなります。
もしコケやカビが発生してしまった場合は、コケ・カビ専用の除去剤で外壁を洗ったり、汚れがひどい場合には業者に依頼して洗浄してもらうなどしましょう。
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・排気ガス・埃
土・砂埃、排気ガスによる汚れは、特に凸凹とした外壁の表面に付着しやすいです。
黒、グレー、薄い茶色といった色の汚れで、外壁全体がくすんだ印象になってしまいます。
一部分ではなく外壁全体に付着する汚れのため、気になった場合は業者に依頼して全体を洗浄してもらうのが良いでしょう。
■ 汚れが目立たない外壁の色
一般的に汚れが目立ちにくいとされている外壁の色は、「グレー」「アイボリーやベージュなどの淡い色」「ブラウン」「グリーン」の4色です。
なぜ汚れが目立ちにくいのか、どのような汚れが目立ちにくいのか、について順番に解説していきます。
・グレー
外壁が汚れる原因はコケ、カビ、排気ガス、埃などがあるのですが「どの汚れも比較的目立ちにくい万能カラー」がグレーです。
一般的にグレーは「最も汚れが目立ちにくい色」とされており、外壁の色選びにおいても人気カラーの一つとなっています。
グレーの外壁は、落ち着いている、爽やか、上品、クールといった印象を与えます。
・アイボリー、ベージュなどの淡い色
グレー以外にも、アイボリーやベージュといった淡い色も汚れが目立ちにくいとされています。
カビや埃といった汚れの色は中間色であることが多いため、淡い色を使用すると汚れと一体化して見えるため、汚れが目立ちにくくなります。
アイボリーやベージュは、特に「土埃、砂埃、排気ガス」による汚れが目立ちにくいとされています。畑の近くなど土埃や砂埃がよく舞い上がる場所の建物には、特におすすめです。
アイボリーやベージュは、落ち着き、温かみ、ナチュラル、柔らかさといった印象を与えます。
「本当は白い外壁にしたかったけど、汚れやすいのが心配」という方は、白に近いアイボリーのお色を選ぶのも良いでしょう。
・ブラウン
ブラウンもアイボリーやベージュと同様に、「土埃・砂埃や排気ガス」による汚れが目立ちにくい色です。
特に赤土が舞い上がりやすい立地の場合は、赤土の色が最も目立ちにくいブラウンがおすすめです。
ブラウンの外壁は、ナチュラル、重厚感、温かみなどといった印象があります。
・グリーン
グリーンは、外壁に生じる汚れの中にも特に「藻」や「コケ」が目立たない色になります。
藻やコケが発生しやすい海や湖など湿気の多い場所にある建物には、グリーンがおすすめです。
グリーンの外壁は、大自然、落ち着き、リラックスといった印象を与えることができます。
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■ 汚れが目立つ外壁の色
反対に、汚れが目立ちやすい色はこの3つです。
前提として、基本的に「原色に近い濃い色」は汚れが目立ちやすい傾向にあります。
・白
白の外壁はおしゃれで明るいイメージがあり、多くの人が憧れる色ではないでしょうか。
しかし、白の外壁はもっとも汚れが目立つ色の一つです。残念ながら、コケや埃・排気ガスなど、どの種類の汚れの色も目立ちやすくなります。
「どうしても白の外壁にしたい」という方は、少し黄味がかったアイボリーやグレーがかった白にするのがおすすめです。
・黒
黒は、汚れが目立ちにくいと勘違いする方も多いと思いますが、実は汚れが目立ちやすい色の一つです。
特に砂埃やカビの汚れは、黒色とのコントラストがはっきりしやすいため目立ちやすくなります。
シック、都会的、クールといった印象を与えるのが黒の外壁です。
・原色
赤や青など原色も汚れが目立ちやすい色となります。
特に原色は紫外線による「色あせ」が目立ちやすく、きれいな色合いを保つのはなかなか難しい色となっています。
「色を使って個性を出したい」という方は、淡いグリーンや淡い黄色など「淡い色味」にすると汚れも目立ちにくく、他の家とは少し違った雰囲気に仕上げることができます。
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■ 外壁を汚れにくくするための工夫
最後に、外壁の色に関わらず「外壁を汚れにくくするための予防法が知りたい」という方に向けて、外壁を汚れにくくするためのポイントを3つ解説します。
「汚れやすいと分かっていてるけれど、白や黒の外壁にしたい」という方も、ぜひ参考にしていただければと思います。
・汚れがつきくい外壁の種類を選ぶ
まずは、外壁を選ぶ段階で「汚れがつきにくい外壁の種類」を選ぶことが大切です。
汚れがつきにくい外壁の特徴は「表面がフラットで凸凹が少ない外壁」です。
外壁の種類は、サイディング、塗り壁、タイル、ALCなどがありますが、もっともおすすめな外壁材は「サイディング」です。
理由はサイディングの外壁は「表面が比較的平らで凹凸が少ない」という点で、汚れがつきにくい外壁材と言われているためです。
サイディングは、デザインも豊富でコストパフォーマンスに優れているため、最も人気の高い外壁材の一つです。
・汚れがつきにくい塗料の種類
外壁塗装をする際には、汚れがつきにくい塗料を選びましょう。
汚れがつきにくいと言われている塗料は、この3種類です。これらの塗料には汚れを付着させにくい親水性効果があるため、長期間きれいな外壁を保つことができます。
- シリコン塗料
- フッ素塗料
- 無機塗料
もう一つ、塗料には「艶あり」と「艶なし」の種類が存在します。
マットで落ち着いた印象に見せたいときは「艶なし」塗料を使用し、艶を出して輝くような外壁に仕上げたいときは「艶あり」塗料を使用します。
どちらもメリット・デメリットがあるのですが「汚れがつきにくい」という観点から考えると、「艶あり」塗料がおすすめです。理由は、ツルツルとした外壁の表面には汚れが付着しにくいからです。
反対に「艶なし」塗料で仕上げた場合には、ザラザラとした凹凸のある表面になるため、その隙間に汚れが付着しやすくなってしまうのです。
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・定期的なメンテナンス
きれいな外壁を長く保つために、定期的に外壁の汚れを洗い流すメンテナンスも行いましょう。
一部分の気になるカビや雨垂れであれば、ホースで簡単に洗い流すことも可能です。全体的にくすみが気になるという場合は、業者に依頼をして隅々まで汚れを洗い流してもらうのも良いでしょう。
どんなに対策をしていても、長く時間が経過するにつれて”汚れ”というのは必ず生じてしまうものです。半年〜1年に一度はメンテナンスを行うことで、きれいな外壁を保てることに繋がります。
■ まとめ
外壁の汚れが目立たない色、外壁材、塗料について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。汚れを目立たせないことを最優先に考えるのであれば、外壁の色は「グレー、淡いアイボリーやベージュ、ブラウン、グリーン」がおすすめです。
一方で「汚れは関係なくどうしても好みの色にしたい」という方ももちろんいるでしょう。そういった場合には、外壁の種類や塗料を工夫したり、定期的なメンテナンスを欠かさずに行ったりすることでデメリットをカバーすることもできます。
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