コラム

屋根修理における足場の必要性と足場に関する基礎知識

最終更新日時 : 2021.12.22

屋根修理における足場の必要性と足場に関する基礎知識

屋根修理における足場の必要性と足場に関する基礎知識

屋根は外壁と同じように修理やメンテナンスが必要な箇所ですが、直接目に留まらないことから意識が薄くなりがちです。定期的にメンテナンスを行っていたとしても、修理が必要になることもあります。屋根の修理において足場代の金額が高いため、足場を設置せずに塗装をできないのか、最小限にできないのか、といったことが気になる人もいるかもしれません。そこで屋根の修理における足場の必要性と足場の種類、費用や期間についてご紹介します。足場に関する注意点も参考にしながら、修理や塗装を行うようにしましょう。

 

◼ 屋根修理における足場の必要性

白い外壁の家

屋根は外壁と異なり、屋根に登りさえできれば良いため家全体に足場を設置する必要はないのではないか、と思う人もいるかもしれません。そこで屋根修理における足場の必要性をご紹介します。

 

・安全の確保

屋根の修理や塗装において作業と足場はセットとなっていることがほとんど。その理由として、足場を設置することで高いところでの作業を安全に行えることがあげられます。外壁とは異なり、屋根だけであればはしごだけでも良いのでは?と思う人もいるかもしれません。しかし実際には修理や塗装を行うためには、修理に使う道具や塗料などを持って屋根まで上がる必要があります。重い道具を持って登るためには、はしごだけではバランスを崩してしまう可能性があります。屋根の勾配によっては足元が安定せず危険な状態になることもあるため、足を滑らせたりすることのないように足場が必要だというわけです。

 

・正確な施工

屋根の上が危険な場所だということは素人でも分かることですが、思っている以上に高くて足元が不安定な場所です。屋根材の種類や劣化の度合いによっては、滑りやすくなっていることも。職人は高いところになれているとはいえ、足元が不安定で落ちる可能性があるという状態では作業に集中しにくいですよね。作業に集中できずに塗りムラができたり塗料の量が基準を満たさなかったりすると施工不良が起きてしまいます。そういったことを避けるためにも、足場があることで安心して作業に集中することができ、正確な施工へとつながります。

 

・近隣への配慮

足場を組む必要性として、近隣への配慮もあげられます。足場を組んだあと、塗装を行う場合は飛散防止ネットを設置します。飛散防止ネットは、近隣の建物や車、通行人に塗料がかかってくるのを防ぐためのもの。足場を組んで飛散防止ネットを設置することで、近隣の方に迷惑をかけることなく、配慮をすることができます。

 

◼ 足場の種類

ツートンカラーの外壁

屋根の修理や塗装をする際に足場が必要だということは分かりました。一言で足場といっても、実はいくつかの種類がありそれぞれ特徴が異なります。

 

・くさび緊結式足場

くさび緊結式足場は足場の種類の中でもポピュラーな種類であり、ビケ足場やくさび足場と呼ばれることもあります。ブラケットと呼ばれるものを組み合わせて設置するだけなので、設置や解体が簡単なのが特徴。職人が立って作業を行う踏板の幅が広いため、安定感があることや揺れにくいことからおすすめの足場となっています。デメリットとして、足場を設置・解体するときに大きな音が出ること、外壁と塀の間に90cm以上のスぺースが必要になることがあげられます。近隣の方への配慮や隣の家と距離が近い場合は敷地を借りる可能性があることに注意が必要です。

 

・単管ブラケット足場

単管ブラケット足場は、くさび緊結式足場が設置できないような狭いスペースでも設置できる足場です。単管パイプという長いパイプを使用してブラケットで固定する方法で設置しますが、必要なスぺースが40cm程度で済みます。狭いスペースでも設置できることの他に、金具を使って設置するため強風への耐性があること、他の種類の足場と比べて作業しやすいこともメリットとしてあげられます。その一方でパーツを現場で組み立てるのに時間がかかること、その分費用もかかることがデメリット。

 

・単管足場

短観足場は単管といわれる鉄パイプで組み立てる足場のことをいいます。くさび緊結式足場や単管ブラケット足場と異なり、作業をする踏板がなく足元が不安定なので注意が必要です。安全性や作業性が高くないため、そこまで使用されることはありませんが、隣の家との距離が近すぎて足場を設置するスぺースが狭すぎるような場合に使用されることがあります。

 

・屋根足場

屋根足場とは、屋根の勾配が5寸以上あるような場合に設置されることのある足場です。勾配が急な屋根では、屋根の上に立って作業をすることが難しいため、安全に作業するために設置されます。屋根の上は風の影響を受けやすいため、強風が吹きやすい場所や海に近い場所に家がある場合にも設置されることがあります。

 

◼ 足場の費用や設置する期間

ツートンカラーの外壁

屋根の修理や塗装での足場の必要性と足場の種類についてご紹介してきました。実際に足場を設置するためにはどのくらいの費用や期間が必要なのでしょうか。

 

・費用

屋根や外壁の塗装には、塗装だけではなく足場を設置するためにも費用がかかります。足場の設置は足場の種類や設置場所、地域によっても異なりますが、修理や塗装工事とセットで業者に依頼することでお得に設置することができます。一般的な住宅では、足場が㎡あたり600~800円、飛散防止ネットが㎡あたり100~200円が相場。単管ブラケット足場は手間がかかるため㎡あたり700~1000円程度になることもあります。

 

・期間

足場は屋根の修理や塗装の工事を行っている間中ずっと設置されたままです。一戸建ての家の屋根の塗装を行う場合は1週間、屋根や外壁の塗装を行う場合は2~3週間程度かかるのが一般的です。天候が悪い日が続くと工期が1週間程度延びることもあるため、長くて1ヶ月程度かかる可能性があることを頭に入れておくようにしましょう。

 

◼ 足場に関する注意点

濃い色の外壁塗装

足場を設置する期間や費用についてご紹介してきましたが、足場を設置する際に注意すべきポイントについても知っておきましょう。

 

・防犯面

足場と飛散防止ネットを設置すると、家の中が外から見えにくくなるため、防犯面での注意が必要になります。足場を使って2階の窓から家に侵入することも可能なので、空き巣に入られたり、外からの死角を狙って犯罪が起こったりすることのないようにしたいですよね。外出時や就寝時は1階だけではなく2階も含めて全ての窓を施錠するように確認するようにしましょう。また業者によっては、防犯センサーライトを設置するなど、足場が立っている間の防犯対策をしてくれることも。設置してほしい場合には相談するようにしましょう。

 

・日常生活への支障

屋根や外壁の修理、塗装を行っている間は、家の上や家の周りの足場を職人が常に動き回っています。家族のために行ってくれている作業ではありますが、普段通りの生活を送りづらく感じることもあるかもしれません。窓やカーテンを開けると外からの視線を感じるため、なかなか開けられなかったり洗濯物を外に干しにくかったりと窮屈に感じる人もいますよね。工程が終わった箇所から養生を剥がしてもらうなど、要望がある場合はしっかり伝えておくようにしましょう。

 

・近隣への配慮

足場を設置する際には、近隣への配慮が何よりも大切です。足場や飛散防止ネットを設置することの必要性の一つにも近隣への配慮があげられますが、設置するまでに近隣の方に迷惑を掛けることがあっては元も子もありません。設置する際に大きな音がする可能性がある場合はその旨を伝えておく、作業日程が決まったら早めに伝えておくなどの配慮を行うようにしましょう。

 

◼ まとめ

おしゃれな外観の家

屋根の修理や塗装を行う際には、足場を設置する必要があります。その必要性として、安全性の確保、作業の正確性、近隣への配慮があげられます。職人は高いところに登る作業に慣れているとはいえ、安全性の確保できない場所では正確に作業を行うことが難しいですよね。職人さんの安全性を確保するため、施工不良が起こらないためにも、足場の設置を拒否するようなことのないようにしましょう。

 

塗装屋ぬりべえは、創業120年のリフォーム会社『ハウジング重兵衛』がプロデュースする塗装専門ブランドです。千葉県と茨城県で屋根や外壁の修理、塗装をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。

 

・シリコン塗料を使用した塗装事例

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この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
塗装屋ぬりべえ 編集部
かけがえのない日々の想い出を、より素敵に彩るお手伝いこそ、私たちハウジング重兵衛のしあわせです。
お客様の幸せを、自らの幸せに感じて。
あらゆる家づくりと住まいのプロフェッショナルとして、地元千葉と茨城との地域密着や社会貢献にもつながっていく企業として、お客様の幸せを礎に、200年企業を目指してまいります。
リフォームを中心とした住宅業界
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・一級建築士事務所 登録番号 第1-2004-7311号
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・宅地建物取引番号(5)第13807号

資格情報

・一級建築士
・二級建築士
・インテリアコーディネーター

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