「訪問販売員がキャンペーン価格で今なら安いと言ってきた」
「見積もりを取ってみたけど、相場がわからないから頼みにくい」
「見積もり項目ごとの単価設定がよくわからない」
など、外壁塗装を考えた際に、見積もりを見てみても相場がわからないため、比較検討も難しいと感じている方は多いです。
まずは、外壁塗装の一般的な相場を知った上で、見積もり項目についての相場知識を身につけることで理解を深め、納得のいく意思決定ができるようにしましょう。
・外壁塗装の価格・相場はいくら?
・外壁塗装の見積時に気を付けるポイントを知りたい
1 外壁塗装の相場は、80万円〜150万円
30坪の外壁塗装の相場は、80万円〜150万円です。
足場代含めた工事金額で、およそ2週間程度で工事が完了します。
では、80万円〜150万円という幅は、何が要因となっているでしょうか?
これには、下記2つの理由があります。
・同じ30坪でも、塗装面積が違う
・塗料のグレードが違う
・同じ30坪でも、塗装面積が違う
住宅の形は、すべて同じわけではなく、単純に延べ床面積が同じであっても、外壁の面積が異なります。
例えば、延べ床面積100㎡で比べてみると、
「25m×4m の直方体の住宅は、外周が58m」
「50m×2m の直方体の住宅は、外周が104m」
細長い形をしていると、外周が大きくなるため外壁塗装面積も大きくなることがわかります。
塗料の施工単価が4,000円/㎡の場合、塗装面積が20㎡違えば、8万円の差額が生まれます。
また、ベランダが大きく突き出している住宅の場合には、ベランダ内外の面積も加算されるため塗装面積が増える傾向にあります。
以上のことから、同じ30坪の住宅でも見積価格に5〜15万円程度の差ができてしまうことがあります。
- 外壁塗装の価格は、塗装面積によって変動するので注意しよう
- ベランダが突き出ているタイプはその分塗装面積が大きくなるため、価格も高くなりやすい
・塗料のグレードが違う
外壁塗装の塗料には、以下に示すグレードごとに分かれています。
ウレタン塗料 耐用年数8~10年
シリコン塗料 耐用年数10~13年
フッ素塗料 耐用年数13~15年
無機塗料 耐用年数15~20年
耐用年数が高くなればなるほど、塗料の価格も高くなります。
ウレタン塗料と無機塗料では、塗料缶の価格で2倍以上の差があります。
- 塗料のグレードが上がると耐用年数が長くなり、価格も高くなる
2 見積もり項目の相場をご紹介
実際の見積もり項目例を見てみましょう。
単価を比較することで、相場とあっているか、参考にしてみましょう。
事例:30坪、木造、外壁サイディングボード
工事内容 |
施工面積 | 単位 | 単価 |
30坪の合計費用 |
足場仮設 |
190 |
㎡ |
800 |
152,000 |
高圧洗浄 |
190 |
㎡ |
200 |
38,000 |
養生 |
180 |
㎡ |
400 |
72,000 |
コーキング打ち替え |
85 |
m |
800 |
68,000 |
コーキング増し打ち |
30 |
m |
700 |
21,000 |
破風、鼻隠し |
30 |
m |
1,000 |
30,000 |
軒天 |
12 |
㎡ |
1,500 |
18,000 |
雨樋、水切り |
1 |
式 |
40,000 |
40,000 |
下塗り |
150 |
㎡ |
800 |
120,000 |
中塗り(シリコン系) |
150 |
㎡ |
1,200 |
180,000 |
上塗り(シリコン系) |
150 |
㎡ |
1,200 |
180,000 |
諸経費(処分費等) |
1 |
式 |
30,000 |
30,000 |
小計 |
949,000 |
|||
消費税(10%) |
94,900 |
|||
総合計 |
1,043,900 |