冬の寒さや夏の暑さ、紫外線や大気汚染、台風などによる暴風雨、予期せぬ地震などで、屋根や外壁は日々ダメージを受けています。
私たちを守ってくれる大切な建物が悲鳴を上げる前に、メンテナンスをおこなう必要があります。この記事では、外壁塗装をする前に知っておきたい3つのポイントについてお伝えします。
■屋根や外壁の塗り替えのタイミングは?
自分でも外壁の塗り替えのタイミングはチエックできます。
塗膜のはがれ、汚れ、色あせ、苔やカビ、またエフロレッセンス(白華)やクラック(ひび)、錆などが少しでも見つかれば、外壁の塗り替えのタイミングといえます。
屋根はなかなか自分ではチエックできませんが、外壁と同時におこなう人が多いようです。
・エフロレッセンス(白華)とは?
内部に鉄筋があるコンクリートの場合で、ひび割れから雨水が浸入し、石灰分を表面に押し出し、炭酸カルシウムとして出る現象です。
■塗料によって違う耐用年数
一般的によく使用されるシリコン塗料が耐用年数10年程度に対して、フッ素は13年~15年程度、無機塗料であれば最長で20年程度の耐用年数です。
外壁を塗り替えるときは、どのタイプの塗料にするかを事前に検討しておきましょう。
・外壁塗装によるメンテナンス効果
一般的な塗装の手順としては、高圧洗浄で外壁の汚れを落とし、劣化した部分を補修し、新たに塗装することで外壁は建物を守る機能を取り戻します。
■外壁塗装の費用と期間
塗装の種類によって、費用は違ってきます。
たとえば、費用が割高にはなるものの、断熱や遮熱効果のある塗料を使用すれば、電気代の節約や省エネ効果があります。
塗装工事をするときには、こちらの希望も取り入れてもらえる複数の業者をネットなどで探し出し、見積書を比較するようにしましょう。その際には、「塗装工事一式」などと書かれている見積書は詳細が分からないので、工事項目ごとの単価が記載されている見積書で検討しましょう。外壁塗装には、一定の期間がかかりますが、戸建ては10~14日間ほどです。
外壁塗装にかかる前に事前にやっておきたいこと
- 塗装前の家の状態を撮影しておく。
- 近隣の方への声がけをする。
- 家の周りの物を片付ける。
- 車の移動場所を確保しておく
*近隣へのごあいさつは業者まかせではなく、一声かけておくとトラブルを防ぐことにつながります。
■まとめ
建物の劣化が進むと、家のあらゆるところに影響が出てきます。
目立たない雨漏りも放置し続けると、カビの影響で、アレルギー症状を起こしてしまうこともあります。また、漏電の可能性も考えられます。適切な時期に外壁塗装を行うことで、長く快適に住むことができます。