外壁の塗装を検討している場合、費用の相場が気になりますよね。塗装の必要性や注意点をご紹介した上で、費用の適性相場を項目ごとにご紹介します。塗り替えで失敗することのないように、事前に知識を身に付けておきましょう。
◼ 外壁塗装の必要性
家を建てる際にどれだけ良い塗装をしてもらっていたとしても、年数が経つと塗り替えが必要になります。定期的メンテナンスを勧められても「本当に必要なの?」と思うこともあるかもしれません。そこで外壁塗装がなぜ必要なのか、その理由をご紹介します。
・外壁の保護
外壁材にはさまざまな種類がありますが、塗装の役割として外壁の保護があげられます。家の中でさえ不具合が出てくるのですから、雨風にさらされている外壁にメンテナンスが必要なのは言うまでもありません。もともと外壁材は塗装されていますが、年数が経つことで色褪せたりひび割れたり不備が出てくるため、定期的な塗り替えが必要なのです。
・耐用年数
外壁を塗装する塗料には種類があり、それぞれ耐用年数が決まっています。見た目に問題がなくても、耐用年数を過ぎると外壁の保護機能がなくなってしまいます。塗り替えやリフォームはつい後回しにしてしまいがちですが、あまりに放置すると内部まで腐蝕したりサビたりすることも。追加工事となると更に費用がかかってしまうことを頭に入れておくようにしましょう。
・外観がきれいに
家を建てるときに好きな外観にしてもらうように、塗装にも外観をきれいにするという役割もあります。色褪せたり汚れたりしてしまうと悲しいですよね。見た目だけのためにお金をかけるのも……と思う人は、外壁の保護や耐用年数という意味合いがあることを考慮して検討してみてください。
◼ 外壁を塗装する際の注意点
外壁を塗装する際には、業者選びや見積もり、施工内容など決めなければならないことがたくさんあります。誤った選択をすることで後悔してしまうような完成になっては大変です。そのため塗装する際の注意点をご紹介します。
・業者選びは慎重に
気になる業者をいくつかに絞ったら、相談や現地調査、見積もりを経て、良いと思った業者と契約に進むことでしょう。しかしどのような業者が良いのか基準が明確ではないため、迷ってしまうこともあるかもしれません。そこで業者選びの注意点をご紹介します。
塗装を依頼できる業者には大きく分けてハウスメーカー、工務店、地域の塗装業者の三種類があります。家を建てたハウスメーカーや工務店で依頼するのが安心だという人もいるかもしれませんが、ハウスメーカーや工務店は実際に施工を行うわけではなく下請け業者に委託しています。
そのため中間手数料をとられることから費用が高くなる傾向があります。またどのような下請け業者が施工するのかを選ぶことができるわけではないということも頭に入れておく必要があります。一方でハウスメーカーの場合は特に保証やメンテナンスが充実していることが多いため、安心感があるというのは大きなメリットだといえます。
地域の塗装業者はハウスメーカーや工務店と比べると費用が安く、実績のある業者であれば品質も良い場合が多いというメリットがあります。一方で宣伝をしていない業者もあるため、そもそも地域の塗装業者の場合は見つけにくいというデメリットがあります。
それぞれの業者の中には品質が悪い施工を行ったり高額な費用をとったりと悪質な業者もいます。業者を選ぶ際には、対応が丁寧であるかどうか、現地調査をしっかり行っているかどうか、アフターサービスがあるかどうかといった項目をチェックしておくことをおすすめします。
・保証の有無や期間を確認
業者によって塗装を行ったあとの保証がついているかどうか、またその期間には違いがあります。業者を選ぶ際のポイントともなりますが、保証の有無や期間を確認しておく必要があります。保証期間は長ければ長いほど安心ではありますが、期間だけではなくどういった不具合が出たときに保証の対象となるのかも重要なポイントです。
施工を行った業者自身が発行する「自社保証」と、業者が加盟している団体の「団体・組合保証」の二種類があります。お客様のことを考えている地域の塗装業者は、万が一剥がれてしまったときのためにと自社保証を付けていますが、一方で内容のない保証を勧めてくる業者もいます。そのため内容をしっかり確認するようにしましょう。
・色選びも大切
業者を決めたら、いよいよどの色を塗装するかという色選びに入ります。「もともとの家の雰囲気が好きだったから全く同じ色で」という人もいるでしょうし、「全く同じだと変わり映えしないから雰囲気を変えたい」といった人もいることでしょう。また外壁と屋根の組み合わせや、汚れが目立たないような色にするなど、悩むポイントはたくさんあります。
まずはどのような色みにしたいかで選択肢を絞り、一色にするかツートンカラーにするかを決める必要があります。汚れの目立ちやすさに関しては、グレーや薄茶色がおすすめです。白や黒といった色は建てたときはきれいに見えますが、年数が経つと砂やコケなどで汚れが目立つようになってきます。
ショールームでは、色見本やカラーシミュレーションを見て仕上がりのイメージの参考にすることができます。
・見積もりが適性であるか
塗装を依頼する側が塗装に関する詳しい知識を知らないのをいいことに、費用を高めに設定したり必要のないオプションを付けたりする悪徳業者もいます。見積もりの時点で費用が適性かどうかを確認しましょう。
塗装は単価の単位が「㎡」となっていますが、「㎡」と聞いてもピンと来ない人もいるかもしれません。「坪」の方が使い慣れているという人は、「1㎡=0.3坪」、「1坪=3.3㎡」という計算を覚えておくと便利です。
◼ 外壁塗装の費用相場とは
外壁塗装の見積もりが適性であるかをチェックするためには、作業工程ごとの相場を知っておく必要があります。
・足場
足場を設置するのにかかる費用の相場は600~800円/㎡です。足場を組むためには材料や運搬費、施工費などが含まれており、足場の組立て等主任者という国家資格を持っている人が必要になっています。そのため作業工程の中では費用が高い傾向にあります。
・飛散防止ネット
飛散防止ネットの取り付けにかかる費用の相場は100~200円/㎡です。足場と同様、塗装を安全に行うために必要な工程となっているだけではなく、近隣の住宅への配慮も目的としています。
・洗浄
高圧洗浄にかかる費用の相場は100~300円/㎡となっています。塗装において塗料をしっかり外壁に密着させるためのポイントとして、高圧洗浄があげられます。汚れやカビなどを落とすために、塗装屋ぬりべえでは二回の洗浄を行っています。
・下地処理
下地処理は600~100円/㎡が相場ですが、作業にはさまざまな種類があり費用も異なります。サビの除去や釘の補修、足付けという研磨作業、シーリングの打ち替えや増し打ちなど、家の状態に合わせて作業を行います。
・養生
養生にかかる費用の相場は250~400円/㎡です。塗料が飛散したり付着したりしないように、ビニールでの保護を行います。ほんの少し塗料が付いてしまうだけでも、引き渡しの際にお客様は気になるものです。腕のある職人が細やかな養生でより丁寧な塗装に仕上げます。
・塗装
塗装はどの塗料を使うかによって異なりますが、シリコンであれば2500~3500円/㎡、フッ素であれば3500~4500円が相場となっています。下塗りを始めとする三度塗りによって仕上がりの品質を向上させます。中塗りでは塗りムラを防いだり塗膜の厚みを保護したりする役割、上塗りでは見た目の美しさと耐久性を兼ね備えた仕上がりにするための役割を果たします。
・総額
塗装が終わったあとは軒裏や屋根側面といった細かい部分の付帯塗装を行います。品質チェックや修正を行った上で足場を解体、清掃を行って引き渡しとなります。ここまでの工程を合わせた全ての費用の相場は、50㎡以内の家であれば10万円、51~100㎡では68~140万円、101~150㎡では65~180万円、151~200㎡では80~200万円となっています。
家の状態によって費用が異なるため幅広い相場となっていますが、一般的には100万円前後が相場だといえます。
◼ 千葉県内の施工エリア
塗装屋ぬりべえではお客様に体験してもらえるようなショールームを千葉県と茨城県に展開しています。千葉県内には、佐倉市に位置する「佐倉ショールーム店」があります。また茨城県稲敷市に位置する「パルナ 稲敷・佐原ショールーム店」も千葉県内の施工に対応しています。
どちらもハウジング重兵衛のショールームと併設されているため、塗装だけではなくリフォームの相談をすることもできます。広い駐車場やキッズスペースがあるため、気軽にご家族で来店いただけます。
塗装屋ぬりべえの千葉県内での施工エリアは、香取郡・香取市・銚子市・旭市・匝瑳市・山武郡・成田市・富里市・佐倉市・四街道市・八街市・印旛郡・印西市・八千代市となっています。施工エリアに入っていない地域にお住まいの方も対応できる場合もありますので、お気軽にお問い合わせください。
◼ まとめ
「そろそろ塗り替えが必要だ」と勧められることがあっても、なぜ必要なのかが分からないといったこともあるでしょう。塗装に使う塗料には耐用年数があることや、塗装によって外壁が保護されたり見た目が美しくなったりという必要性があります。つい後回しにして放置してしまうと、塗装だけでは済まない状態になってしまうこともあるため、耐用年数を目安にして定期的にメンテナンスするようにしましょう。
また業者選びから色選び、保証、見積もりなどに関する注意点をご紹介しました。信頼できる業者を選び、保証や見積もりに納得してから契約を行うようにしましょう。