屋根からの雨漏りは、住まいの大敵。見過ごしていると構造内部まで水が侵入し、カビや腐食、シロアリなど深刻な被害につながります。
「雨漏り=屋根の寿命」と考える方も多いですが、実は塗装だけで延命できるケースもあれば、そうでない場合もあります。
このコラムでは、屋根塗装で対応できる劣化の種類と、葺き替えなど大掛かりなリフォームが必要な判断基準について詳しく解説します。
・風雨で外壁がどのくらいダメージを受けるのか知りたい
・今できる対応策を知りたい
1 塗装で延命できるケースとは?

屋根の劣化が比較的軽度で、素材自体に大きな損傷がない場合、屋根塗装によるメンテナンスで十分対応できます。
たとえば、スレート屋根の塗膜が劣化して雨水を弾かなくなっているケースや、金属屋根に錆が見られる程度であれば、下地処理と再塗装で防水性を回復させることが可能です。
早期に対処することで、屋根材自体の寿命を延ばし、大がかりな工事を回避できます。
- 塗膜の劣化や軽微なサビなら塗装で対応可能
- 防水機能の回復で雨漏りを未然に防げる
- 点検と早めの対応が延命のカギ
2 塗装では対応できないケースもある

一方で、塗装だけでは根本的な解決にならないケースも存在します。
すでに屋根材が割れていたり、下地の野地板や防水シートまで劣化している場合は、塗装では防水性を確保できません。
また、長期間雨漏りを放置していた結果、構造内部に腐食が広がっている場合は、屋根全体の葺き替えや重ね葺き(カバー工法)が必要になります。
この段階になると塗装では対処しきれないため、専門業者の診断を受けて正しい対処を選びましょう。
- 屋根材の割れ・防水層の劣化には塗装では不十分
- 内部腐食が進んでいると葺き替えが必要になる
- 雨漏りを放置すると修繕費用が高額になる可能性も
3 雨漏りが起きたらまず点検と診断を

雨漏りに気づいたら、自己判断での応急処置よりも、まずは屋根専門業者による点検を受けることが重要です。
ドローンや赤外線カメラなどを使った最新の診断方法なら、劣化の程度や場所を正確に把握できます。
そのうえで、塗装で対応可能か、もしくは葺き替えなどの工事が必要かを見極めることができます。
点検費用は無料〜数千円の業者も多く、早めの相談がトラブル回避に繋がります。
- 専門業者の診断で正確な劣化状況を把握
- 適切な工事内容の判断ができる
- 無料点検のサービスを活用するのがおすすめ
まとめ
雨漏りは、屋根の寿命を見極める重要なサインです。
しかし、すべてが「寿命=葺き替え」とは限らず、症状によっては塗装で延命できる場合もあります。
正しい判断には、プロの点検と的確な診断が不可欠です。住まいを長持ちさせるためにも、雨漏りに気づいたら早めの対応を心がけましょう。
- 雨漏りでも塗装で延命できる場合がある
- 屋根材の損傷や内部劣化があると塗装では不十分
- 専門業者の診断を受けて正しい対策を選ぶのが大切