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外壁塗装をしないと家はどうなる?【20年後篇】

最終更新日時 : 2024.02.16

外壁塗装をしないと家はどうなる?【20年後篇】

外壁塗装をしないと家はどうなる?【20年後篇】

外壁塗装を怠ると、建物の外観や構造に深刻な影響が及ぶ可能性があります。

10年後篇では外壁の劣化に焦点を当てましたが、20年後の篇では、外壁塗装を放置した場合のより深刻な状況を掘り下げてみましょう。

この記事は、次のような疑問のある方におすすめです!
・外壁塗装は必要なの?
・20年間外壁塗装をしなかった場合の現象を知りたい

1 外観の劣化

20年もの長期間にわたり外壁塗装を怠ると、建物の外観が劣化します。

外壁には汚れやひび割れ、塗料の剥がれが目立ち、色あせや変色が進行します。

この結果、建物全体の美観が損なわれ、周囲の景観や価値が低下します。

  • 汚れや変色
    外壁の塗装が劣化すると、表面に汚れや付着物が蓄積しやすくなります。特に、雨水や風によって運ばれた汚れが付着し、外壁の色合いが変化します。この結果、建物の外観が不均一になり、美観が損なわれます。
  • ひび割れ
    外壁の塗装が老化すると、表面にひび割れが生じることがあります。これは、外壁材の収縮や膨張によるものであり、特に気候条件の変化が激しい地域ではより顕著に現れる傾向があります。ひび割れは建物の外観を損なうだけでなく、雨水や湿気の侵入経路となり、建物の構造に影響を与える可能性があります。
  • 塗料の剥がれ
    外壁の塗料が劣化すると、表面から塗料が剥がれ落ちることがあります。これは、塗料が密着しなくなることにより引き起こされます。塗料が剥がれると、外壁の素材が直接風雨にさらされるため、劣化が進行しやすくなります。また、剥がれた塗料が周囲に散乱し、建物の周囲環境にも影響を与える可能性があります。
  • 色あせ
    外壁の塗料が劣化すると、色あせが進行します。特に紫外線や気候の影響を受けやすい場所では、色あせがより顕著に現れます。色あせにより、建物の外観がくすんで見えるだけでなく、塗料の保護機能が低下し、外壁材の劣化が進行する可能性があります。

2 構造への影響

外壁の塗料が劣化すると、建物の構造にも影響が及びます。

塗料が剥がれると、外壁材が風雨や紫外線に直接さらされ、劣化が進行します。

外壁材の腐食や崩壊が進むと、建物の構造に損傷を与え、耐久性や安定性が低下します。

  • 外壁材の劣化
    外壁の塗装が劣化すると、外壁材が直接風雨や紫外線にさらされることになります。この結果、外壁材の表面が傷み、劣化が進行します。木材の場合、腐食や腐朽が進行し、耐久性が低下します。金属製の外壁材では、錆びや腐食が進行し、強度が低下します。
  • 構造の劣化
    外壁の劣化が進むと、建物の構造にも損傷が生じる可能性があります。外壁材が腐食や腐朽すると、その部分の強度が低下し、建物の安定性が損なわれます。特に、外壁材が支持構造部分に取り付けられている場合、その部分の損傷は建物全体の構造に影響を与える可能性があります。

3 防水性の喪失

外壁塗装が放置されると、外壁材の表面にひび割れや浸食が生じます。

これにより、建物の防水性が低下し、雨漏りや水漏れのリスクが高まります。

特に、劣化した外壁材から水が建物内部に浸入すると、壁や天井の損傷やカビの発生が進行し、健康や快適性に影響を与えます。

  • 雨漏りの発生
    外壁の防水性が低下すると、雨水が建物内部に浸入しやすくなります。特に、外壁のひび割れや浸食が進行すると、雨水が建物内部に侵入する経路が増えます。雨水が建物内部に浸入すると、壁や天井の構造材が腐食し、建物の耐久性が低下します。
  • 湿気や結露の増加
    外壁の防水性が低下すると、湿気や結露が建物内部に侵入しやすくなります。特に、雨水が外壁に浸透すると、湿気が建物内部に浸透し、壁や天井の構造材が腐食しやすくなります。結露は、湿気の多い環境を作り出し、カビや黴の発生を促進します。
  • 建物内部の損傷
    雨水や湿気が建物内部に侵入すると、壁や天井の構造材が腐食し、建物の構造に損傷を与える可能性があります。特に木材などの有機材料は湿気に敏感であり、湿気にさらされると腐食が進行します。建物内部の構造材の腐食や劣化は、建物の耐久性や安定性を脅かす重大な問題となります。

4 健康への影響

外壁の劣化は建物内部の湿気やカビの発生を促進し、室内の空気品質を悪化させる可能性があります。

湿気やカビはアレルギー反応や呼吸器疾患を引き起こす可能性があり、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。

  • カビや黴の発生
    外壁の劣化により防水性が低下すると、雨水や湿気が建物内部に侵入しやすくなります。湿気の増加はカビや黴の繁殖を促進し、壁や天井、床などの表面にカビが生えやすくなります。これらの微生物はアレルギー反応や呼吸器疾患を引き起こす可能性があり、健康へのリスクを増大させます。
  • アレルギー症状の増加
    カビや黴が発生すると、その胞子が室内空気中に放出され、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。アレルギー症状は、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、皮膚のかゆみなどの症状を引き起こし、生活の質を低下させることがあります。
  • 呼吸器疾患のリスク
    湿気やカビの増殖により、室内の空気品質が低下し、呼吸器疾患のリスクが増大します。特に、カビや黴の胞子を吸い込むことは、気管や肺に刺激を与え、喘息や気管支炎などの呼吸器疾患の発症リスクを高める可能性があります。

5 まとめ

20年後の外壁塗装の放置は、建物全体の美観や構造、快適性、健康に深刻な影響を与える可能性があります。

定期的なメンテナンスや塗装の施工が重要であり、外壁の健全性を保つために積極的な対策が必要です。

この記事を書いたスタッフ

塗装屋ぬりべえ 編集部
塗装屋ぬりべえ 編集部
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・一級建築士
・二級建築士
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